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やる夫ブログヘッドライン



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やる夫が光源氏になりたまふなり 第二十一話「母」 

426 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 21:10:09.47 ID:.tDLBIwo
いずれの帝の御代であったか…。
これは、恋と愛の中に生き、輝き続けた、とある男の物語。

                   __    , r~=- 、
                  〆'.'.'.'.'.'.'ミぇ≦'.ュ,_;,,, .'.'.'.ヽ
                 イ.'.'.'.'.'.'.'.'.'> ' ?~t.'.'.'ミ;.、.'ヽ
                 《'.'.'.'.'.'./ /,   ' , :て'.'.ヾ、ヘ,
                 j'.'.'.'.'/ / /    ',  ', そ'.ヘヘぇぅ
                   ヾ、.'/ /  l!  l l |!  |! てれ父》
                   | l! |! l!   l! | l!l _j!_j  ∧乂j ヽ
                   | | | l| l ヽ. |! ! lli´ |!_l! / |ト、|! |
                   | | l! l l, ‐ ヽl! 从 イトリ  /.ノl! l!
                   Nヽヽヘ ィ弋Y    `'/ /イ. | |!
                   / /.乂ヘヾ '  '_   l/.∧.!  ! l!
                     / / / ,へ.     | イ=ヘ、 | |
                      / / / / く≧ ァ.彡! l!;;/'.'\ l!
                 / / / / /.{; ; ;ニ弋ソ|! |;;}'.'.'.'.'.'ヽ!
                   / / / / /'.',.'l!; /;/;/ 乂7'.'.'.'.'.'.'.'.ヘ
                    / /rっ777ヽ='レ; ; ;/;/;/ .7'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'ヘ
              __  /Y〈 -う///r―、/'.ヽ~〆 乂'.'.'.'.'.'.'.'.'/'.'.'ヘ
         /'.'.'.'.'.'.'`.</ 辷jr―'不シ\'.'.'.'乂/'.'.'.'.'.'.'.'.'.'./'.'.'.'.ハ
        /'.'.'.'.'.'.'/'. ̄'. `<ヽ~ヘj!'./'.'.'.'.'\ヽ/=、,'.'.'.'.'.'./'.'.'.'.'.l!'.'〉
      /'.'.'.'.'.'.'/'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.ミぇ'.~'\'.',',',',Y'.'.'.'.'"',、'.'.'ヽr~z彡
      /'.'.'/'.'.'.'/'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.\ュソヽ.'.'.'.';'.'.'.'.'.'./'.7フ''| |!
     ./'.'.'/'.'.'.'/'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.ヘ、'.'.'.'.'.'.'.'.'ヽ,;_.ヽ.'.'.'.'.'.'.'./'.7'゙  | |
    /'.'.'.l!'.'.'.'.l!'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.ヘ,'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.` ー..イ=-~、. | |
.   /'.'.'.'.'!'.'.'.'.'i'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'. ',.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.ヘ,'.'.'.!'.'.i'.'.'.'ハ.| |
   /'.'.'.'.'.'.!'.'.'.'.'l'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'. ',.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.ヽ'.'.'.'. iハ| |
.  /'.'.'.'.'.'.'.'!'.'.'.'.'!'.'.'.'.'.'ヽ、'.'.'.'.'.'.'.'.'. ',.'.'.'.'.'.'.'.ヽ、'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'/'. ! !
 /'.'.'.'.'.'.'.'.'.!'.'.'.'ハ'.'.'.'.'.'.'.'.'\'.'.'.'.'.'.'.'. ',ヽー―-、\'.'.'.'.'.'.'.'./'. : | |
.イ'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'l!'.'/'.'!'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.ヽ、'.'.'.'.' ','.r.;、'.'.'.'.'fj'.'丶、./'.'.' ; | |
. k=- 、'.'.'.'.'.'!/'.'.'.!'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.丶、'.' ',i'.'.'/i'.'.'.|!}'.'.'./'.'.'.'.'.' . | |
 ん   `丶/'.'.'.'.i'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.\'',j.'/.イ'.'rjソ./'.'.'.'.'.' . /| |

               第二十一話「母」






427 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/21(金) 21:11:52.68 ID:9hQD9KQo
ktkr






428 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 21:13:22.49 ID:.tDLBIwo
【前回までのあらすじ】

       , ── 、
     /ノ( \ ノヽ                 __
     | ^ (( ● ●)   ,- 、从, -、       \  /\
.     |    (__人_)    (  ヽ/  )     ,(● ●)ノ(\
.      !     ⌒/ i⌒) \/  /て    ( (_人_)  ^  )
     /⌒\  ノ、_ノ .i  /  /.\そ    ヽ |i|i!|    く
   / /y    く_ノ /  / \  \   ('' \ ´  /  /
  (__,/  |     \/  ./ YY \  \,_/\ \/  /|、
       ヽ       /       \      \__/,/ )
         \     く          冫      /-´


冷泉帝後宮には、二大勢力が形成されていた。

藤原氏の中納言やらない夫の娘・弘徽殿女御方と
源氏の内大臣やる夫の義娘・梅壺女御方である。

それぞれのプライドを賭けて、御前にて絵合が行われることとなった。






429 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 21:16:31.26 ID:.tDLBIwo
【解説】

  、--7
  ミ_o_d,,,   歌合、絵合、薫物合など…
  ミ゙ ゚ -゚ノ    同種の物を持ち寄り優劣を判ずる遊戯を
  √¨l-゚]、   「合せ物」という
  (゙ /  |ゞ    
  /ヾノ==,)    遊びとはいえ、面白みを出すために
 ム-ノ__|_jゝ    風流人たちは真剣だった

  、--7
  ミ_o_d,,,   「絵合」は左右に組を分け
  ミ゙ ゚ -゚ノ    おのおの絵や絵に和歌を添えたものを
  √¨l-゚]、   出し合い、判者が優劣を判定する
  (゙ /  |ゞ    
  /ヾノ==,)   
 ム-ノ__|_jゝ






430 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/08/21(金) 21:17:16.19 ID:djozoqc0
「桐壺」の時みたいに張り合うにしても、廊下に●を撒き散らすより平和な争いでいいですな。






431 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 21:18:00.84 ID:.tDLBIwo

  、--7    なお「合せ物」には色々と種類がある
  ミ_o_d,,,   一部を紹介しよう
  ミ゙ ゚ -゚ノ     ・菊合(菊を持ち寄る)
  √¨l-゚]、    ・根合(菖蒲の根を持ち寄る)
  (゙ /  |ゞ    ・貝合(綺麗な貝を持ち寄る。現代の貝合せとは別)
  /ヾノ==,)     ・前栽合(庭やそれを詠んだ歌の優劣を競う)
 ム-ノ__|_jゝ

  、--7
  ミ_o_d,,,   娯楽の少ない時代…
  ミ゙ ゚ -゚ノ    こういった勝負事を含めた遊戯は
  √¨l-゚]、   都人にとって大いなる刺激だったのだろう
  (゙ /  |ゞ    
  /ヾノ==,)
 ム-ノ__|_jゝ

【引き続き、物語をお楽しみください】






432 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 21:19:37.55 ID:.tDLBIwo
源氏は「手持ちのものだけで勝負しましょう」と言ったのだが
対抗心メラメラの権中納言がそれを聞くはずもない。


               / ̄ ̄\         やる夫に負けるわけにはいかん!
              _ノ  ヽ、  \
            ( ●)( ●)   |       当代の名人を集めろ!
            (__人__)      | ../}     どこにも行かせず、絵を描かせるんだ!
      _       ヽ`⌒ ´     | / /    __
   (^ヽ{ ヽ      {        ./ /  . / .ノ
 ( ̄ ヽ ヽ i      ヽ      / 厶- ´ /
.(二 ヽ i i |,r‐i    ノ.   ヽ /     /
  ヽ   /  ノ  /    r一'´ ー 、   ̄ ̄ ̄)
   i   {   イ―イ /   .`ー―. 、__ .〈 ̄ ̄
   ヽ. `ー '/   /           /\ \
      `ー '  ̄ ̄!           |  ヽノ


            _,,..,,,,_        _,,..,,,,_
            / ,' 3  `ヽーっ   / ,' 3  `ヽーっ    軟禁状態かよ…
            l   ⊃ ⌒_つ  l   ⊃ ⌒_つ    
          _,,..,, `'ー---‐'''''"    `'ー---‐'''''"
         / ,' 3  `ヽーっ         / ,' 3  `ヽーっ
         l   ⊃ ⌒_つ        l   ⊃ ⌒_つ  
          `'ー---‐'''''"       _,,..,,, `'ー---‐'''''"  
            / ,' 3  `ヽーっ   / ,' 3  `ヽーっ    
            l   ⊃ ⌒_つ  l   ⊃ ⌒_つ
             `'ー---‐'''''"    `'ー---‐'''''"
                 絵師の皆様


                  ,イ
                    / |
              ,r‐、,,ノ  ゙i、  __,、
                      ゙ー"  i、
    r──‐ロロ  lニニ7ロロ o o o     ヽ,,_ 人    しかし勝負となれば…
.     ̄フ /   /∧j            `´ {    負けられない……!
      //ヽ\.  ̄_,,r──''" ̄ ̄`゙''─-,,_   l
       ̄ _  ̄._,,r'" _,ノ .,>─---、.   ゙ヽ  ゙l、_.   _,ィ
      /~ ,-'"  ,r‐'' ̄`H"      .l ヾ、_  )    ゙ー'´  /
     v'  (  __,l =・= ノ゙i、 =・=,/  ト、 ̄         (
.     ゙l   ゙ー"/゙ト、_,/▼ ゙ー─'"   l  丶.         {
.       ゙j    |   ∵∴ | ∴∵∴   ノ.    ヽ      i、
     /    人  ∵∴ |  ∵∴_,,..-"      ゙i、      (
    ノ /"⌒゙ト、゙'ー─┬┼─┬'"             >   ,l~
   _}  l    ゙)゙l:..:.:.: : l ,!  ノ              / ゙l   {
    )   l,,   ,)-'::.:.:.: : :゙ー‐'"           . .::v"     ゙i  ,i
   ゙i  {  ,,ノl |:.:.:.:.: : : : . . .       . . .: .:.:.::l       |  i
             当代の絵画名人






433 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/21(金) 21:21:01.27 ID:Q./ZKoIo
貝をくっつけて神経衰弱の如く遊ぶのは「貝覆い」と呼ばれていたそうな。






434 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 21:21:39.34 ID:.tDLBIwo
弘徽殿女御側は、朧月夜の君らの支援もあり
当代風(今風)の絵を揃えていった。

                        __,、
               , __-,=====〔{〈ヘ
                /_f〆::::::::::::::::::::::弋之ソ::::\
               / jf7::::::::/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \:::::\
            / {i7:::::/  i            \:::::ヽ
            ;′ {|::::/    l i    |       ヽ:::::     あの方との勝負…
 ト、           ,′ {|:/ l  | ||   | |      |  | Y|    ふふっ、何だかおかしいわねぇ
 |:::\      |  {|| |  ||l十¬ |   /| |  |     
\\:::\      |   ゙| |  斤==ミハ ||  /ト、j  |  ||     でも、趣味は負けなくってよぉ
::::::\\:::\.    |    | |   | {  |  リ| /癶〈| |   ハ
::::::::::::\〉 ::::\  |   | | ヽ \ ̄       〈_,バレ | ,∧|
:::::::::::::::::::::::::::::::\|   || \ \      , ` /! |〃ハ_! -―
::::::::::::::::::::::::::::::::::::|    l   |  ̄ー=;-  "/|/″/::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::/ 厂 ̄\   l   l\      イ|l/ーく::::::::::::< ̄ ̄
:::::::::::::::::::::::/ /::.::.\  \ l   l:::::::::r‐<ヘ l 〈::.::.::ヽ\::::::::::::\
::::::::::::::::::::: | l::.::.::.::.::.\__ ヽ l   l::::::::ト\__∧  Y::.::.:l  \::::::::::::\
 ̄>::::::::::::| l::.::/::.::.::.::.::\|::l   l:::::/ ̄ >ヘ    l::.::.j_  :::::::::::::::
::::::/ ̄ ̄j j/::.::.::.::.〈 ̄ ̄}レヘ   ∨       ヘ  l::.l::.::.::〉 〉:::::::::::::
/    〔 L::.::.::.::.::.::.j___ノ::::::ヘ  ',____ _jヘ   V::.::./ /\[\::::
         ` ト  /::.:: ヘ :::::::∧  ∨ー┴;ヱ、::',  ';:.:/ /
        | i く::.:/::.::.::.\/:::::',  i 匸{〈}くl|  |〈 〈
        | i  \ヽ .::.::.::.::\:::|  |―-ゞーヘ/〉|  |ヽ:i ,
        | i   \\.::.::.::.:ヽ|  | ...::.::.::\/:| / /:l |






435 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 21:24:10.11 ID:.tDLBIwo
【解説】

  、--7
  ミ_o_d,,,   冷泉帝御前での絵合せ…
  ミ゙ ゚ -゚ノ    
  √¨l-゚]、   事態は、朱雀院の人々までも
  (゙ /  |ゞ    巻き込んでいく
  /ヾノ==,)
 ム-ノ__|_jゝ

  、--7
  ミ_o_d,,,   朱雀院の絵の多くは
  ミ゙ ゚ -゚ノ    朱雀院の母・皇太后を通じて
  √¨l-゚]、   弘徽殿女御に渡ったとされる
  (゙ /  |ゞ    
  /ヾノ==,)    また、朧月夜の尚侍の君も協力したという
 ム-ノ__|_jゝ






437 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 21:26:32.86 ID:.tDLBIwo
  、--7
  ミ_o_d,,,   それはなぜか?
  ミ゙ ゚ -゚ノ    
  √¨l-゚]、   次の系図を見てほしい
  (゙ /  |ゞ    
  /ヾノ==,)
 ム-ノ__|_jゝ


           右大臣(故人)
              ├────┬─────────┐
  (故人)     .   │     . │             │
 桐壺院━┯━弘徽殿皇太后   │           四の君━┯━やらない夫
       .│          .   │                . │
     朱雀院━━━━━━━朧月夜の君          弘徽殿女御


  、--7
  ミ_o_d,,,   現弘徽殿女御の母は、右大臣の娘・四の君だ
  ミ゙ ゚ -゚ノ    
  √¨l-゚]、   つまり、皇太后や朧月夜は
  (゙ /  |ゞ   母方の伯(叔)母であり、縁がある
  /ヾノ==,)
 ム-ノ__|_jゝ

  、--7
  ミ_o_d,,,   こうして着々と弘徽殿女御側は
  ミ゙ ゚ -゚ノ    準備を進めていった
  √¨l-゚]、  
  (゙ /  |ゞ   さて、我らが源氏側というと…
  /ヾノ==,)
 ム-ノ__|_jゝ

【引き続き、物語をお楽しみください】






438 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 21:29:03.89 ID:.tDLBIwo
源氏側には朱雀院自身から、梅壺に絵が贈られた。

.     r'ニ;v'ニ;、
     _,!_(9i (9i:、       源氏の君、
  /  `ヽ,. ┘ヽ       この絵を梅壺女御に…
. i ′′       } 
  l、      、   ,!       
   ヽ.____,ノ` ,∠!
       `ーァ ヘ>
         i′  ヾZ

         ___
       /      \        これは…
      /  ─   ─ \       古い絵と新しい絵がありますお?
    /    (●) (●) \
    .|      (__人__)   |    __
     \     ` ⌒/ ̄ ̄⌒/⌒   /
    (⌒      /     /     /
    i\  \ ,(つ     /   ⊂)
    |  \   y(つ__./,__⊆)
    |   ヽ_ノ    |
    |           |_
     ヽ、___     ̄ ヽ ヽ
     と_______ノ_ノ






440 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 21:31:01.65 ID:.tDLBIwo

.     r'ニ;v'ニ;、
     _,!_(9i (9i:、       うん、女御が斎宮として発たれた時の
  /  `ヽ,. ┘ヽ       太極殿での儀式を描かせたんだ
. i ′′       }       
  l、      、   ,!       それから、こっちは昔の名人らの絵…
   ヽ.____,ノ` ,∠!       これらも役に立ててくれ
       `ーァ ヘ>
         i′  ヾZ

         ____
       /      \
      / ─    ─ \     …ありがとうございますお
    /   (●)  (●)  \
    |      (__人__)     |   女御様も、さぞお喜びになられるでしょう
     \    ` ⌒´    ,/
     /⌒ヽ   ー‐    ィヽ
    /      ,⊆ニ_ヽ、  |
   /    / r─--⊃、  |
   | ヽ,.イ   `二ニニうヽ. |






441 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 21:33:17.59 ID:.tDLBIwo
いまだ梅壺女御に執心を垣間見せる朱雀院…。
女御も、さすがに畏れ多く感じられ、歌を詠んでさしあげるのだった。

             _,,..-―‐-、.._
          _,-'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ー、_
         /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
       /:.:.:.,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、:.:ヽ:.:.:、:.:.:.:.:.:.:ヽ
      ./:.:.:/:,:.:.:.:.:.ト、:.:l、:ヽ:.:ヽ:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.l
      . /:.:./:.:./:.:,:i:.:.:l;;;;ヾ;;l:.:ll:.:.:l:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.l
     /:.:./:.:.:l:.:.:l:.l:.i:.:l   . l:.l l:.:.lヽ:.:.:.l:.:.:.:.:l
      /:.:,:.l:.i:.:l:.:.:l:.:l:.l:.:.l  l:l-l:.:l´ヽ:.:.l:.:.:.:.l    しめのうちは昔にあらぬ心地して
    . //l:.l:.l:.:.l:.:.:l:.:l、lヾ、  ll l/-、l:.:l:.:.:.:l     神代のことも今ぞ恋しき
    '  . l:l:.:l:.:.l:.:.:l:.:l-ヽ-ヽ /' /.{:{.};}l:./:.:.,:.l    
       ヽ:.l:.:ヾ:.:ヽヽ{:{.}.〉.'  ' .  ̄//:.:./l:l    (宮中のなかのことも、院がご在位の時とは
         l:.lヽ:.ヾ:.ヽ .`´ 丶   . /':.:.:./.!'      変わってしまった心地がいたします
       ヾ.l:.ヽl:ヾ、ヽ   -‐,イ:.:./ヾ __      神に仕えた昔の事も、今は懐かしいものです)
          l:.:.:.〉i/  ̄` ‐ .、 . l:.:/ /   ヽ
         l:.:.:l .'  _,-、  ,! .l:.//     . l
         l:.:.l /"'l´ ` ヽ-,'´.l/ l ,    .l
         . l:.:l/  .l    ./  ' .i.l, '     l
         .',:.l_,-‐フ、  . 〈   . /       l
         /ヾ/:/ ',   ',  /      .l
          /./,:.':l   ',   ', <7 ̄`7、:.:l
        . /./: ': :/l   ',   . ヽ、/   /-‐






444 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/21(金) 21:36:57.13 ID:POamDF2o
なんかこういうやんわりとした好意ってうまく断るのが大変だね
キッパリ言っちゃって態度が豹変しちゃったらやっかいだし






445 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 21:37:12.57 ID:.tDLBIwo

.     r'ニ;v'ニ;、
     _,!_(9i (9i:、       斎宮の歌…
  /  `ヽ,. ┘ヽ       
. i ′′       }       ああ、私が在位のころに戻れたら
  l、      、   ,!       …いや、詮ないことか…
   ヽ.____,ノ` ,∠!
       `ーァ ヘ>
         i′  ヾZ


源氏のやり方を恨みつつも、強くは出られない朱雀院。
これも、先の頃の報いというのだろうか。






446 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/08/21(金) 21:38:41.78 ID:sYdgG9s0
水銀燈がいるんだから贅沢いうな、朱雀院。






447 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 21:39:00.33 ID:.tDLBIwo
◆春、三月下旬、平安京、内裏

                 Д___________________Д
                [[]!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!![]]
                 ノ-.=.--.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.ゝ.
              ノ=.-.=.-.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.ゝ、
           キIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIヤ.
           ノ_二三_-=─ ̄三─≡ ̄-三==_-二=三≡-_─_二三_-==ヽ、.
          /二=_-三 ̄=─≡_- ̄_=≡_二三二=_-三 ̄≡_-==─≡_- ̄_=\,,
      ,,_,,,-''''=_-三 ̄≡_-=≡- ̄_=≡__二三二=_-三≡_-==─≡_- ̄=≡_二三''''-,,_,,.
_,_,,_,,,-'''__________________________________ "''-、,,,_,,_,_,,_
ヽ@==@==@==@==@==@==@=@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@ ヤ
 `ヽ丶.}{ |艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸| }{  /
   \}{ |l|! ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄::┣━Д━┫:: ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄γ∴⌒∴⌒ .;}{./
     }{ |l|!:::::::::|iiiiiiiiiiiiiiiii|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|jjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjj|iiiiiiiiiiiiiiiii|iiiiiiiiiiiiiiiiii|ir;(∵∴丿;∵;∴ヾ∴
  γ;;⌒ ノヽ;;);⌒ ヽ|:::::::::::| ::::| :: :::: :::::::||  |__||__||__|  .|:: :: :: :::::| :: :: : (:;;ソ∴∵丿∴ゝ∵∴):∴:):
r;;ゞ(;:: 丿;:: ;;;;;ヾ;;),,):.__|.____||=.=.=======|____|____`(∵(;ゝ(:::∴ ソ)::〆:ソ":(∴∴;ヾ)
(::;;;;ソ;; ) ;::ソゝヾ) ;;):::)==ii==ii=ii==ii==|^|_________|^|==ii==ii==ii(ソ∴∵丿 ∴(;ゝ(:::∴ ソ):ソ"
(::: :(;;;;;(  ;::). (;ゝノ::)Y...|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/l--------------------lヽ ̄ ̄ ̄|(∴ミ∵丿 ;`ベ∴;(∴ ∴(;::∴ 
((:::(::;〆;;;ゝ;:: ;::))( ;::),ブ__||____________/l----------------------lヽ____(∵ゝ丿;`ベ∴;(;ゝ(:::∴ ソ)(∴ :〆:ソ
`ベ(;゛(;;; (:::: ソ)::〆:ソ|il!li!li|il!li!i|il!li/l------------------------|ヽ (;ゝノ∵∴;(∴)::(:;;ソ∴∵丿∴ゝ:;;∴
:: : : : : : : ゝ|;il|!|ソ´~: : : : ; : : : : : : : ; : : : : :: : : : :: : : ; : : : : : : : : : : : : : : ; : : : : : : : : : : : ; : ::ゞ|;il|!|;il|!|/: : : ; : :
: : : : : : : : ノ;ハノリヽ_ : : : : ; : :: : : : : ; : : : : : : : : : : : : : : ; : : : : : : : : : : : : : : :; : : : : : : : : : : : ; : :ノ;ハノリハノリヽ_ : ; :
: : : : : : ::^"''`"" ^: : : : ; : : : : : :: ; : : : : : : : : : : : : : : : ; : :: : : : : : : : : : : : : : ; : : : : : : : : : : : : ⌒^"''`"" ^ : : :: ;






448 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 21:40:00.71 ID:.tDLBIwo
いよいよ絵合の日となった。
関係者が次々と参内し、内裏中の女房たちも応援をしようと駆けつけた。


                         _ -───- 、
                      /   __......_     `丶、
                        / _ ニ ─‐- _`丶、    \
                     /_∠...................._ `丶、ヽ、    ヽ.
                  _∠ィ - ´ ̄ . : : : - `丶、 \\     ヽ
                 //. : : , . /. ://: /.:/,`ム、 ヽヽ    `、
                〃,イ/. : : /. :/. /ィ: / /:.:/:ィ:.∠-L:\ヽヽ.   '.
                ////: :/: /: :/: /ハ:|: l: :l:.:////   ^7:∧'. '.   '.
                {{ l|: :/: :l! /: /7! |l!: |: :l:l' | 「` 丶、//: :∧V   }
                i! |l: :{: :|!: :イ:,ィ卞ト.ヽ: :ト! ,≠f- 、ノイ : /:, :∨   l
                _ムト、|! :l {{ bじ:} ヽ\!  p':::::::ハ/: :// : : l! : /
           ,  ‐= ´ .:./.:.:/.:.ヽハ ゝ-'     乂zd'ノ:/: : : : : |ノ
         /´  _ ィ/,イ:.://:.:.:.:./ハXxx  '_  __ xxイ//.:.:. : i:: :ト、
         /   /イ/ //{:.{/:.:.:.:./|/ヽ、       /.:./l:.:.i:. i ヽ.、ハ \
          // {{  {:{ l:l!:.:,:./.:.:ィ´.:.:.:>r- ‐ イ/:.:.:/ハ:.ト、:l\ヽヾヽ ヽ
          |{  l!  ヾ ムノ/イ//.:.,≠イ「 ̄` 7ハ:.:i:.{ |{|:.ト、:.:ト、ヽヽ、\、\
           ヽ  `  /  |/リ -ハ|─ 7⌒r─ |:!_|:l:.:! l!}:.! ヽ:ハ \ヽヽ:ヽヽ`
                l!  /7: . : . : /イ: ./`ヽ: .|!: l!ヽト、 リハ  }!}|    ヘ| }|
                   ,′ l: . : . ://: 7f': . : . : . : ヽ: . 7-,ァ─┴‐ 、   i!
                /   _〉: . : . : . /|:|: . : . : . : . : : {/ィ       l
              _,ノ- / l、: . : . :/ l: l: . : . : . : . : .〃       l
             /   ;    /ヽ: ._イ .l : !: . : . : . : . //        l    
                        梅壺女御






449 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 21:44:05.03 ID:.tDLBIwo
            _ _ _
         「 ̄    .:.:.:.:::::|
        |, -───‐-|
        __」.-──‐─┴‐‐-、
      く______ ____ _/
       / ─    ─ \ ) )
     /  (◎)~(◎) ̄ ̄( (   <ボンジュール
     | (___(__人__)____) '~ζ|
      \    ` ⌒´==□/
       ヽ、       /
        / `ー――‐''|ー-┐__
     //::[ ̄l丁 ̄/ /:: :: :: !:::: ::` ー 、 _
    /:::/::::/  ̄ ``′/:: :: :: ::!:: :: :: :: :: :::: `丶
    ./::::/:::/      /:: :: ::_ ∠:: :: :: :::: : :: :: /|
    l::::/:::/ .l .,! .|  /:: :: ::,イ∠ !:: :: :: ::: :: /:: :: |
   /::/:::/ | ! .|  /:: ._, -X_.入:: :: :: : :/:: :: :: ::|
   !/:::/  ! .| ! メ∠匸 !l/.ヽ.イ .入_:: : ,':: :: :: ::. :|
  レ':::l  l l l"/:: |.ヾ" へ〉 /ハ∨:: :/:: :: :: :: :: |
          内大臣・源氏の君

左方は梅壺女御ら、衣装は赤色・桜色・藤色で統一。






450 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/21(金) 21:45:13.97 ID:vxlZTuI0
紳士wwwwww






451 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/08/21(金) 21:45:22.13 ID:sYdgG9s0
何このウザい変態紳士。






452 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 21:45:59.62 ID:.tDLBIwo
                   _                  __
            r─'´7´ ̄`´ \─ 、         _/ ::: : : :\
          /´ |イ´`ゝー 、/ヘ`ー── ´ ̄: :.:.:.:.:.:, -─ 、ヽ
          〉、 /: :{: : l: : : : : : ヽ {: : :、: : : : : : :  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
          ム/: : : : ',: ヘ: : _ :.:.::∨: : : :`ー 、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
            /: レ: :l : |,: :ト: :ヽー、`;:.:.:ハ! :. :.::.::.:f ! lヽ` ー 、/ ̄`\: |
         从 : : X´:トヘ! \ヽ坏卞、!:.|):.:.:.:.:.:.:| | | !_: : : :: : ̄ ̄` 、 ヽ!
          ヽ : : ヘィ少    ̄匕ソ!:.:.:| : _:.:.,、_!ヽ' i }): : : : : : : : :.\ \
          /:\: ハ弋ソ '_,、  ,':./:|´ ヽ\ー,ィ--、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|: : ハ
       , -‐'´: :/: >\  丶ノ イ:/:./ i_ノ  ヽ:Y     ヽ_:..:.:.:.:.:|: /ヽ─ノ
     //: :: /: :r/ ヽ  .勹ァェ´/ィ:.// >、_ム  ,ヽ _ソ\:.:.:.:.レ、_/
   /:〃: : : / /(    V   ,イ {/l / }  /     〉_l´ `ヘ 〉:ヽ\ヽ\ヽ
   |/ | : : : V: : 厂  _∧ / l  入 〉    ,-弋_ |    〈: ヘ:ハv!:|  V
     ヽ://{: ト、/  ̄, ' ̄`ー'  〉    i    ̄!     Y ∨|::|
       ,' /   ^ /    ,        , / } _/\     ヽ   l   !|/
      V    /{     l      ノ/ {ハ: : : | ヽ`Tー、     /  レ
          V\   `       |/ノ┴‐┴ォ|: :!レ'   ̄`´
            ノヽ‐ー──--イ/_   //レ
              |  j        |/ / \〃ー──
                 弘徽殿女御






453 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 21:47:57.13 ID:.tDLBIwo

         / ̄ ̄\
       /   ヽ_  \
       |    (⌒ )(⌒)
      . |     (__人__)
        |     ` ⌒´ノ
      .  |         }
      .  ヽ        }
         ヽ      ノ
      _,,,,ノ|、 ̄//// \、
  _,,..r''''"/ | \`'/  /  |  ̄`''ー-、
  /     /  |  /\  / /    / ヽ
 ノ |  > |/)::::/\/ \   ノ /}
 {   | {   | ,r":::ヽ /   /  / // ハ
      権中納言・やらない夫

右方は弘徽殿女御ら、衣装は青色・柳色・山吹色で統一している。






455 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 21:49:01.87 ID:.tDLBIwo
応援の者たちも、その色に合わせて衣装を整え、
御前は花の咲いたようである。


    / ̄ ̄~\
  / ⌒   ⌒\
  /   (●) (●)ヽ   今日の判者は
 .| ⊂⊃(__人__)⊂|   帥宮の兄上にお願いします
 .|      (_/´  .|
 ヽ         /    きっと皆が納得する判断をしてくれるでしょう
 /   ヽ     ノヽ
./ /   ∩ノ ⊃|  |
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
 . \ /___ /


      ∩___∩
      | ノ  _,   ヽ
     /   ─   ─ |    大舞台なので緊張してるクマ
     | ////( _●_)//ミ    頼りない身ではあるけど
    彡、   |∪|  ノヽ    頑張るクマー
     /ヽ /⌒つ⊂⌒ヽ |
     |  /  / k  l  | l
     ヽ、_ノ    ヽ,,ノ






456 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 21:50:43.24 ID:.tDLBIwo
■人物:帥宮(そちのみや)

   ∩___∩
   | ノ      ヽ
  /  ●   ● |
  |    ( _●_)  ミ
 彡、   |∪|  、`\
/ __  ヽノ /´>  )
(___)   / (_/
 |       /
 |  /\ \
 | /    )  )
 ∪    (  \
       \_)

源氏の君、朱雀院らの異母弟。
のち、とあるエピソードから蛍兵部卿宮と呼ばれる。

絵や香など、多彩な趣味に通じた風流人。






457 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/21(金) 21:51:04.83 ID:Ykbg3ywo
帥宮がクマーかよwwwwww






458 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/21(金) 21:51:19.34 ID:Uc5.lr.o
クマーwwwwww






459 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 21:52:55.95 ID:.tDLBIwo
いよいよ、絵合が始まった。


    ∩___∩   /)
    | ノ      ヽ  ( i )))
   /  ●   ● | / /   (梅壺は古き時代の美
   |    ( _●_)  |ノ /     弘徽殿は今風のはなやかさに
  彡、   |∪|    /         重点を置いてるみたいクマ)
  /    ヽノ   /


左右一歩も譲らぬ見事なできばえである。






461 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 21:55:22.30 ID:.tDLBIwo
今回の合には、藤壺女院も観覧に訪れており、
判断の難しいものについては、帥宮が助けを求める場面もあった。

   ∩____∩
   | ノ ノ   \ヽ   うーん、これは判断が難しいクマ
   /  ●   ● |   …女院さま、どう思われますか?
   ミ   ( _●_) ミ
  -(___.)─(__)─


           ヽ. |/ |::::.、     _    ,.::::} l:  /
             / l: \:>     `  <:/!:| l  /
         / l:|、  `ヽ、   ̄ _  '´ //l ヽ ヽ     …そうですね
      _ / /|:l: : : .   `ヽ./   .:// :ヽ ヽム    やはり業平のあはれは趣深いものです
      \  ̄¨ー、! : : : :;=、  |!  ,=、://_, -‐' 二ス
       / ̄.>_ 、 〕  :Lノ=====L.ィ'´ , ィ´/  ',
      / ヽ、 ̄>        / l ヽ    ̄ ∠ニZフ   \
    /    〔「 ̄  、    /  }  ',      厶′     ヽ
   /     \、_ノ}   {、 |_l|′  /´          ',
  /          ̄ ´   /` ̄´  lゝ='´            l


            ∩_
           〈〈〈 ヽ
          〈⊃  }
   ∩___∩  |   |   よし、決まりクマ!
   | ノ      ヽ !   !
  /  ●   ● |  /    左方、梅壺の勝ちクマ!
  |    ( _●_)  ミ/
 彡、   |∪|  /
/ __  ヽノ /
(___)   /






462 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 21:58:55.08 ID:.tDLBIwo
そうこうするうち、決着のつかないまま夜を迎えた。
おたがい、絵巻一巻を残しての最終ラウンドである。

   ∩___∩
  ノ       ヽ
 /  ●  ●  |   さあ盛り上がってきたクマ
 |   (_ ●_)  ミ   この勝負で優った方が勝利クマー
彡、   |∪|    ミ
/     ヽノ ..◯__\
( \ ミミミミE__)
\_)    ∪


         / ̄ ̄\
        / _ノ ヽ_ \
       |  (●) (●) |   まさかここまでもつれ込むとはな…
        |  (__人__)  |
        |    `⌒´  |    だが次の絵で負けることはないだろ
       |        }     常識的に考えて…!
       ヽ       .}
      __,_,,.ヽ_   ノー- 、
     ハ  /  V又イ ::::〉::::::i:
     } ヽ 〈   l |;;|ノ /::::::::::i  -,,_
  r iY'ノ.;;  }::ヽ  l|;;| /::::i::::::::}‐ | ||
 .|| | ノ::::   }:::::::\|;;;レ'ー'' ⌒.:::: ヽ | ||
 .|| | {,,;;;; .:::: ヽー---ケト、, へ、::::   | ||
―──.::::::::::::ノ.:::/ /   彡}――─────
     " ̄`゙゙ ''ー-、'ー----'


       ____
    /     \
   /  ─    ─\
 /    (●) (●) \    …………。
 |       (__人__)    |
 \     ` ⌒´   /
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、.
:   |  '; \_____ ノ.| ヽ i
    |  \/゙(__)\,|  i |
    >   ヽ. ハ  |   ||






463 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 22:01:31.40 ID:.tDLBIwo
    ∩___∩   /)
    | ノ      ヽ  ( i )))
   /  ●   ● | / /    そんじゃ早速いくクマ!
   |    ( _●_)  |ノ /     まずは左方、梅壺方お願いしますクマ
  彡、   |∪|    /
  /    ヽノ   /´


         ____
       /      \
      / ─    ─ \      
    /   (●)  (●)  \    …わかりました
    |      (__人__)     |
     \    ` ⌒´    ,/
     /⌒ヽ   ー‐    ィヽ
    /      ,⊆ニ_ヽ、  |
   /    / r─--⊃、  |
   | ヽ,.イ   `二ニニうヽ. |






464 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 22:03:13.67 ID:.tDLBIwo
やる夫側が持ち出してきたのは、ま新しい日記絵だった。

 ■
:lli|tlll――――――――――――――――――――――――――――――────―┐
||'゙l||〕l|─――――――――――――――――――――――─――――――――┐   |
|lIル゙゙ l|                                                    |   |
|!'''l川|                                                         |   |
||モコl|                                                    |   |
|lll仝 ||                                                    |   |
|| ユ ||                                                   |   |
|!l{什|〕                                                |   |
|圭)=||                                                   |   |
||)l]ll1l|                                                    |   |
||yi71l|                                                    |   |
|!エlr'||                                                    |   |
||ェと卅                                                |   |
|!エlr'||                                                    |   |
||ェと卅                                                |   |
|l!]i广l|                                               |   |
||'〒 || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    |
゙'ゞlF'‐'――――――――――――――――――――――――――――――――――┘
 ■






465 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 22:05:37.79 ID:.tDLBIwo

    / ̄ ̄\
  /  \.i||i./\
  /   (○) (○)ヽ   そ、その絵は!?
 .| U  (__人__) |
 .|     `|::::::|  .|
 ヽ     .l;;;;;;l  /
 / ヽ    .`ー' .ノヽ
/           .ヾ


   ∩___∩
   | ノ\    /ヽ
  /  ●   ● |    こ、これは…!
  |    ( _●_)  ミ
 彡、   |∪|  、`\
/ __  ヽノ /´>  )
(___)   / (_/
 |       /


               / ̄ ̄\
             /  \    \
            .(●)(● )  u. |   ま、まさかその風景は…!
            (__人__)  u   |
            .(`⌒ ´     |
             {         |
             {      u. /
.             __\     /リ 厂`'‐- .._
         / :  : :介ーz<__」// |: : : : : : :ヽ
          | : : : : ::〈 「`乂/  / 丿: : : : : : : |
         | : : : : : /: | {::::} / `7: : : : : : : :│
.           | : : : 〈: :│ {::::l /. :/. : : : : : : : : |






466 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 22:07:38.20 ID:.tDLBIwo
絵巻を広げ、皆が見た瞬間――どよめきが起こった。
浜辺を描いた、見事な、あまりに見事な絵に、誰も彼も心を奪われる。

┌────────────────────────────────────────┐
│                                                           .│
│  (⌒ヽ                                              (⌒ヽ     .│
│  (    ,⌒)                                   (⌒ヽ    (         .│
│ (    ⌒ヽ                                   (   ⌒)   ゝ      .│
│  ゝ      ⌒ヽ,,                               ,,.(     )、,,(      ....│
│ (          ⌒ヽ                                (          ゝ  ......│
│ (            )                              (   />  />      │
│ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄,,_p/> ̄ ̄       │
│.....:::::::... .....:::::::....... .....:::::::...  .....:::::::...   ..:   ..::::.  ...::::::.. ..::::::::........ 。゚。,,,_p/>.....::::::::::::::::      ..│
│.....:::::::........:::::::........:::::::........:::::: :........:::::::...... ..::::::: .:::::.... .:::::  ....::::... ........ ::::::::....... ...::::::::. ......     │
│.....:::::::... .....:::::::... .....:::::::... .....:::::::...  .:::::...............::::::::..:::::.. 。...:::::::::::::..... .::::::::........ ...::::::::::.. ::...     .│
│。.... :::::.....:::::::... :::::::.....:::::::...::..:::::.....:::::....  。..::::...... 。...:: ...... .....::::::::..:::::..::.....::::::::::::::::... ...:::::::    .....│
│~~ .....:::::::... .....:::::::... ::  .:::::.....:::::.... .........:::::::::::::::::.........::...:::::::...::::::::::::::.....:::::::::::::。::::::.........::::::::     │
│   ~^^゚~.。.... 。.... ...:::::.....:::::.....:::::....。.....゚ .........。・...。.... 。 。。..::::...... 。...::::::::... ......::::::::::::::::..    .....│
│        ~^^゚~~~゚^~~~~~~・。,,,,:~"~~。~・" ゚''~。,,, 。....゚....... 。.....:::::::::..........:::::    │
│: :. . . . .     ..: : :. . . . .     ..: : :. . . ..: : :. . . . . ..   ..: : :. . .~^^゚~・,,。,, 。....゚......。..。....     .│
│      .. . ...        . . . .    ..: : :. . . . .  ..: : :. . . ..          ^~^:~。,,,,・       │
│                                                           .│
└────────────────────────────────────────┘

――須磨の浦を描いた、絵であった。






467 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 22:09:26.19 ID:.tDLBIwo
    ∩___∩
    | ノ       ヽ      兄上、この絵はもしや…
   /  ●   ● |_
   |    ( _●_) ⊂ ` ̄\
  彡、   |∪|   ` ̄ ノ
  /__  ヽノ   / ̄ ̄
 (___)     /


       ____
    /     \
   /  ─    ─\     はい、やる夫が昔…
 /    (●) (●) \    須磨に隠棲した際に
 |       (__人__)    |    描いた絵でございます
 \     ` ⌒´   /
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、.
:   |  '; \_____ ノ.| ヽ i
    |  \/゙(__)\,|  i |
    >   ヽ. ハ  |   ||






468 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/21(金) 22:10:26.01 ID:7Cj5CNAo
やる夫の才能に嫉妬






469 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 22:10:54.50 ID:.tDLBIwo
帝の後見として、栄華を極める源氏の君……。
しかし、その過去には苦難と絶望の日々もあった。

         ____
        /― ― \
      /(●)  (●) \
     /   (__人__)     \
      |    ` ⌒´      |
      \           /
        /         \
       |   ・    ・     )
.     |  |         /  /
       |   |       /  / |
       |  |      /  /  |
      (YYYヾ  Y (YYYヽ |
     (___ノ-'-('___)_ノ


その生の物語を思い、宮廷人たちは涙を流した。






470 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 22:13:19.86 ID:.tDLBIwo
やる夫の見事な絵は、圧倒的だった。

    / ̄ ̄\
  / ─  ─\
  /   (●) (●)ヽ   これはもう、右方が絵を
 .| ⊂⊃(__人__)⊂|   出すまでもないね
 .|      ( <   |
  ヽ     `-'  /    中納言、どう?
 /   ヽ     ノヽ
./ /   ∩ノ ⊃|  |
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
 . \ /___ /


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |   (○) (O)
. |.   .|| (__人__)  ああ…異論はありません…!
  |    ノi  !   | }
.  |   し' ` ⌒´ノ
.  ヽ        }
   ヽ     ノ
   /    く
   |     \
    |    |ヽ、二⌒)






471 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/08/21(金) 22:13:49.40 ID:sYdgG9s0
ずっとやる夫のターン






472 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/21(金) 22:15:20.91 ID:AselUAgo
乳首隠せぇぇwwwwww






473 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 22:15:40.98 ID:.tDLBIwo
満場一致で、梅壺女御方の勝利――。
その感動も冷めやらぬまま、打ち上げの宴が始まった。


                 Д___________________Д
                [[]!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!![]]
                 ノ-.=.--.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.ゝ.
              ノ=.-.=.-.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.ゝ、
           キIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIヤ.
           ノ_二三_-=─ ̄三─≡ ̄-三==_-二=三≡-_─_二三_-==ヽ、.
          /二=_-三 ̄=─≡_- ̄_=≡_二三二=_-三 ̄≡_-==─≡_- ̄_=\,,
      ,,_,,,-''''=_-三 ̄≡_-=≡- ̄_=≡__二三二=_-三≡_-==─≡_- ̄=≡_二三''''-,,_,,.
_,_,,_,,,-'''__________________________________ "''-、,,,_,,_,_,,_
ヽ@==@==@==@==@==@==@=@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@ ヤ
 `ヽ丶.}{ |艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸| }{  /
   \}{ |l|! ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄::┣━Д━┫:: ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄γ∴⌒∴⌒ .;}{./
     }{ |l|!:::::::::|iiiiiiiiiiiiiiiii|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|jjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjj|iiiiiiiiiiiiiiiii|iiiiiiiiiiiiiiiiii|ir;(∵∴丿;∵;∴ヾ∴
  γ;;⌒ ノヽ;;);⌒ ヽ|:::::::::::| ::::| :: :::: :::::::||  |__||__||__|  .|:: :: :: :::::| :: :: : (:;;ソ∴∵丿∴ゝ∵∴):∴:):
r;;ゞ(;:: 丿;:: ;;;;;ヾ;;),,):.__|.____||=.=.=======|____|____`(∵(;ゝ(:::∴ ソ)::〆:ソ":(∴∴;ヾ)
(::;;;;ソ;; ) ;::ソゝヾ) ;;):::)==ii==ii=ii==ii==|^|_________|^|==ii==ii==ii(ソ∴∵丿 ∴(;ゝ(:::∴ ソ):ソ"
(::: :(;;;;;(  ;::). (;ゝノ::)Y...|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/l--------------------lヽ ̄ ̄ ̄|(∴ミ∵丿 ;`ベ∴;(∴ ∴(;::∴ 
((:::(::;〆;;;ゝ;:: ;::))( ;::),ブ__||____________/l----------------------lヽ____(∵ゝ丿;`ベ∴;(;ゝ(:::∴ ソ)(∴ :〆:ソ
`ベ(;゛(;;; (:::: ソ)::〆:ソ|il!li!li|il!li!i|il!li/l------------------------|ヽ (;ゝノ∵∴;(∴)::(:;;ソ∴∵丿∴ゝ:;;∴
:: : : : : : : ゝ|;il|!|ソ´~: : : : ; : : : : : : : ; : : : : :: : : : :: : : ; : : : : : : : : : : : : : : ; : : : : : : : : : : : ; : ::ゞ|;il|!|;il|!|/: : : ; : :
: : : : : : : : ノ;ハノリヽ_ : : : : ; : :: : : : : ; : : : : : : : : : : : : : : ; : : : : : : : : : : : : : : :; : : : : : : : : : : : ; : :ノ;ハノリハノリヽ_ : ; :
: : : : : : ::^"''`"" ^: : : : ; : : : : : :: ; : : : : : : : : : : : : : : : ; : :: : : : : : : : : : : : : : ; : : : : : : : : : : : : ⌒^"''`"" ^ : : :: ;

源氏らも楽器を演奏し、帝に代わって女院から賜り物がある。
判者をつとめた帥宮は、女院から御衣を賜った。






474 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 22:16:58.63 ID:.tDLBIwo
宴も終わるころ――。
藤壺女院のもとに、源氏の君が参内した。

       ___
      /     \
    /   ⌒  ⌒\     今回の絵合に出しました
   /   ( ⌒)  (⌒)\    この日記絵…
   i  ::::::⌒ (__人__) ⌒:: i
   ヽ、    `ー '   /     どうか、女院さまのお手元に
     /     ┌─┐     お納めくださいお
     i   丶 ヽ{ .湯 }ヽ
     r     ヽ、__)一(_丿
     ヽ、___   ヽ ヽ
     と_____ノ_ノ






475 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 22:18:17.77 ID:.tDLBIwo
           ヽ. |/ |::::.、     _    ,.::::} l:  /
             / l: \:>     `  <:/!:| l  /
         / l:|、  `ヽ、   ̄ _  '´ //l ヽ ヽ     よろしいのですか?
      _ / /|:l: : : .   `ヽ./   .:// :ヽ ヽム    このように立派なものを…
      \  ̄¨ー、! : : : :;=、  |!  ,=、://_, -‐' 二ス
       / ̄.>_ 、 〕  :Lノ=====L.ィ'´ , ィ´/  ',
      / ヽ、 ̄>        / l ヽ    ̄ ∠ニZフ   \
    /    〔「 ̄  、    /  }  ',      厶′     ヽ
   /     \、_ノ}   {、 |_l|′  /´          ',
  /          ̄ ´   /` ̄´  lゝ='´            l


       ____
     /⌒  ⌒\
    /( ●)  (●)\      はい、ぜひに…!
  /::::::⌒(__人__)⌒:::::\
  |     |r┬-|     |
  \      `ー'´     /






476 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 22:20:05.59 ID:.tDLBIwo
二人は穏やかに、言葉を交わす。

      ____
    /_ノ   ヽ_\   
   /( ●) ( ●)\     (やる夫が都を去る折…
 / ::::::⌒(__人__)⌒::::\     涙してくださったお礼ですお…)
 |        ̄      |
 \               /



           ヽ. |/ |::::.、     '     ,.::::} l:  /
             / l: \:>  ー_一  <:/!:| l  /
         / l:|、  `ヽ、    _  '´ //l ヽ ヽ      …ありがとうございます
      _ / /|:l: : : .   `ヽ./   .:// :ヽ ヽム
      \  ̄¨ー、! : : : :;=、  |!  ,=、://_, -‐' 二ス
       / ̄.>_ 、 〕  :Lノ=====L.ィ'´ , ィ´/  ',
      / ヽ、 ̄>        / l ヽ    ̄ ∠ニZフ   \
    /    〔「 ̄  、    /  }  ',      厶′     ヽ
   /     \、_ノ}   {、 |_l|′  /´          ',
  /          ̄ ´   /` ̄´  lゝ='´            l


悲しみと苦しみを超えた先にある愛情を、二人は感じていたことだろう。






477 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 22:21:07.29 ID:.tDLBIwo
そして一方で――。


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \     はー…負けっちまった
 |    ( ー)(ー)
. |     (__人__)    遊び事の負けとはいえ
  |     ` ⌒´ノ    悔しいだろ、男のプライド的に考えて…
.  |       nl^l^l
.  ヽ      |   ノ
   ヽ    ヽ く
   /     ヽ \

                                         
                                       _, -‐
              / ̄ ̄ ̄\           _, -‐  ̄‐=ニ二
             /         ヽ        ,~'_, -‐  ̄`ー----
            /         丶    _,~'_ッ'-
            |     _ノ  ( ●)  .厂
            i     ( ●)  !  .⊃
             |       (__人_) /〉      だが…まだまだこれからだろ
           /∧     ,.<))/´二//⊃      政治的に考えて…!
         / : | ヽ  / /  '‐、二ニ⊃`
     , -‐'´: : : : :l   丶l    ´ヽ〉: : : : \
    /: : : : : : : : :|  /_/    __人〉|: : : : :|
   「ヾ: : : : : : : : : :l_/:_/ヽ.   /´     | : : : : :|
  〈\ : : : : : : : :,、: :/´∨/`ー'〉 |_| |: : : : :|
   !: : :ミヽ: : :/ `y′.: ',ゝ、_/     l: : : : : :|
   ! ⌒ヽ: : : :.ヾ/: ://: : : :|      l: : : : : :|






478 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 22:23:16.25 ID:.tDLBIwo
            / ̄ ̄\
          / _ノ  ヽ、_\
          .|  (●)(●)  |   御上はまだお若くていらっしゃる
          |  (__人__)  |
          っ   `⌒´   |    歳の近い俺の娘のほうが
         / ミ)       /     御上のご寵愛を得やすいだろう
        / ノヽ      /
        | |/      ヽ     まだまだ、これからだ
        |  | /|     | |


.        / ̄ ̄\
     . / ノ  \ \/`i
     |  (●)(●)./  リ    天皇家にからむ藤の力…
    . |  (__人__)..|  /     これから見せてやるよ…!
      |   ` ⌒´ リ  ヒ
    .  ヽ     //  ,`弋ヽ
   __ ヽ  - ′.Y´  , `ヽ`.l
  / :  : :介〈  `ー〈::....ノ   Vヽ
  | : : : : ::〈 「`ヽ_ー 、 `ヾ_/ //:|
  | : : : : : /: | {::::} フ-、`ー┴‐- │
  | : : : 〈: :│ {::::l /. :`ー‐一′ ::|






487 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 23:01:22.34 ID:.tDLBIwo
◆秋、平安京、二条院周辺

  _ ,,..._      x                、..,__,,.
"´::ヾ::゙゙;`>'     ×       . . ゜ `:;、;;`::ゞ:;゙
::´;;::=::;;::ヾ              ×   ,;''´;'::;; =、::;;゙  _,,....._
''´;;ヽ:::;゙=<゙  .゜× _,「「゙ニニニニニニ7´::;''::゙!::、:_'^:ヾ';"::゙;;ヽ::
、ゞ;;::''゙::;;、::`゙;   lア''´j |        ゙:;`ヾ;;`゙:=::丶::;''::,;''゙:::;:゙
::`':;;::''´::`゙''=;,テテテニ´_______゙ゞ、::ゞ:;;_`丶::゙':;;::='::;'
_゙´::i::`;;'"::゙:_::゙;,┴┴弌竺竺竺竺竺竺竺;''::;::;;:::'':;;::ゞ:;;'゙::_::'
::`j':!::゙;;._::::;;::"゙ヾ‐;;.. -'┴┴┴┴┴┴┴ゞ;;::"!゙!;;::ヾ、l!'´::゙;
'';;::i⌒;;::`゙i:;ー:''´゙;;===n==n===rn===n=゙;;::ヾ!:l::`:=::'゙:i::''´;;
ゞ;l;;'゙::''゙;;..:゙i::;;.:゙::;;' i i i l丁丁! ̄丁l ̄丁「i:´:;''゙:iヾ::ヾj;il゙;;::;'::
::';;!:..;''::ヾ;;''";;)'´「「入「j_辷j_辷ヒ|_辷ゴ_辷ゞ;;ゞ,:========、
T゙j''i"i´´|l|´ニニl:l幵;; ̄ ̄/フ三三三「l ̄;゙j::゙}______{
`゙::''"":⌒゙''=::"゙゙ヾ゙''"ア7"二二二二二二l:|i{:「゙l`TTニニTT´
厂厂厂厂厂厂厂「l/ r―――――――|jl{jー{';;|_L二」_|::






489 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 23:02:56.50 ID:.tDLBIwo
源氏の君は、二条院の東にある宮を、
桐壺院の遺産として配分されていた。

                               (:;:〃::;;;)
        g_,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,:;::;;(:;〃:;;::〃:;;″
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  ̄ ̄ ̄l:   ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,ヾ:〃:;;:〃:;;;:〃:;;)
      |  丿,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,丿il″.゙:;ソ'l:;;::〃,:;;;:〃:;;)
       |     .l|l     l:〃:;):;     l  ⌒     |    |ヽヽ
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   l:l,,,l |:::::::::::::::::l|l |_|:| : |:l: /~~゙ヽ'   |::::::::::::::::::::::|::::::::l|κl| ”ー、,,,,,_
   l:l,,,l |:::::::::::::::::l|l   :  ::.l:ヽ;;:;丿,,,,-' |::::::::::::::::::::::|::::::::l|ξl|.,l:    `゚‐
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 .llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll,!'''゙゚゙"ヽ.l|  l| *i,,,'l_ :;:;::゙:;
  : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: .'l_ :;:;::゙:;|l" ̄:;:ヽ  `─"'
                             `─"' ヽ_,,丿   .,.,:;;.,;

源氏はその東院を改築させており、このたび落成した。
ここに、自分の恋人たちを住まわせようというのである。






490 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 23:04:44.22 ID:.tDLBIwo
西の対には、花散里の君が入居した。

                   _        , -、- 、_--‐,_‐ 、
                   t`ー;-、_  _ノ:::::::::\ニ三ハ、:..:\
                       マr、: : :`>:'"´ ̄ ̄\/:、い\:..:.丶
                    ぃ >:'´: : : : : : : : : :/:,r^';:∨,ヘ:..:..:..`ヽ
                   //: : : : : : : : : : : : : `ヽ. i:: V/∧:..:..{::.}
                  __ ,ヘ/  , ': : !: : : : : :i : : : : : : ヽ.l:::マv∧::.::V }_
                _/:.:.`//: :/ : , i i : : : !:!: : : :ト、: : : :i: :}:}//}/ ' L、
            ,__‐'´:.:.:.:.:.:,' ': :〃:.イ:;': ,l: : : .i |. .. '.i. i. . . . !. . {.ニ7___  '/
           //:.ヽ:.:.:.:.:::i i: ::!i|: ト/イハ: : リ!:!:.:;イ::川: : : :.:i::::r'´:.:.:.:.ヽ./
         ,..:'´:.:.:.:.:.::l.::::::;.イハ.:j从fトミ{ {、厶ム/-}::リ:ji: : : :::|:/:.:.:.:.:.:.:.:::}
        ,. .:'´.:.:.:.:.:.:.:.:.:::;_j/ ?`ヽベ_マリ  リァ示=‐</」: : : !:r'; -― 、:.::;ハ
.     /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::/     !::.|: :i ^¨ノ   、 マ沙'ノマ :: ,'::i〉:.:.:.:.:.:.:.:V:..:',
   /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::∠ー-<^ヽ-‐/::.:!: : 、 ヽ    ^ ̄´ /: :: /_/:.:.:.:.:.:.:.:/イ:..:..}
  /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::/:.、`ヽ三ヘ:.ヽ{:::.::.',: : :\ヽー-,   /:;イ´/:.:.:.:.:.:.:.:.;':::::::_ノ
  ヽ、:.:.:.:.-:一:'´:.:.:.:.:.:.:.:.:マ三∧:.i`ヽ、ヽ: ::::{::ヽご -‐/::{/,.V:.:.:.:.:.:.:.:.:i{`¨「
    ` ‐ ::_:.:.:.:.:.:.:.:::.:.:.:.V_/_ハ !:..:..:..`ヾ、::V::r' }__厶-‐`:/;:.:.:.:.:.:.:.:.:.ji::..:.ヽ
        丁:ー- :__ヽV-/ハ:.、:..:..:,ヘ:_いv' /:;.-―‐7:i:::.:.:.:.:.:.:.:.ハ:..:..:.i
        l:::::::::|::::::::: ̄∨/ム:..:..:.{:/:〃_==く:_::..:..:i::::::::.:.:.:.:.:.:/v,'l:..:..:|
         !::::::::i|:::::::::i:::::::マニ7i\:¬_{辷':::.:::.:リ:::.::}:../i|:::::::::.:.::/:/}/l:..:..l






491 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 23:06:57.75 ID:.tDLBIwo
そして、東の対に明石の上を呼び寄せようとしたのだが――。

      _____     
    / ―   \   
  /ノ  ( ●)   \     明石の上は、来てくれないのかお?
. | ( ●)   ⌒)   |
. |   (__ノ ̄    /
. |         /
  \_      _ノ\
    /´         |
.     |  /       |


                 ___
               / : : : : : : :`¨ー-、
            ___/: : : : : : : : : : : : : : : ¨ー-、
          /: : : : : : : : : : ; : : : : : : : : : : : : :`¨ー、
         /: : : : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : ヘ
        /: : : : : : : : : : : : :{: : : : : : ;イ : : : : : : : : : : :ヘ
       ./: : : : : : : : : : : : : :.',: : :ト、::/i: :/ヽ: : ト、: : : : :.ヘ
       i: : : : : : : : : : : : : : : ヘ:: :l !/ l/  ヽ::l i: :i: : |ヽ!
       l: : : : ヘ; : : : : : : : : : l-',:l──--、_,,!/ ヾ!l: :,' ヽ
       ノ: : : : : r、: : : : : : : : :l  ゞ-t‐jヾ   /'ー、l:i/
       !イ: : : :/ ヘ: ト; : : : ト; :l   ー¨-   〈ftヅ/|
          i: : : ,'  ',:l ',: : : l ',:l        ', ̄,'ハ!   何度も使者を送っているのですが…
        ',: : :ヽヽ-、!: ',: : :l '!          丶、l
        ',ト、: : :ヽ__,,i ヽ: :l          /j      どうも、変な遠慮があるようでして。
          :i: : : : : :i ', ヽ!       _  _ ,イ      また手紙を送ってみますが…
          ',!i: : : : l ヽ、 ヽ    r'"   ∨∧;!
           ',::ト;::ト!  ヽ、    ` ̄二¨/
              レi ヾ!:             /
          __f´¨ー--、_     ー,--"
        /: j       `¨ー-,、  ,'ー--、_
       /: : : : `ヽ、        f´ ゝ._i    L_
     /::`ヽ、: : : : : : `ヽ、   i: i  `¨1i:  ,'  `ヽ
 _,/-: : : : : ::ヽ: : : : : : : : ::ヽ、/ j ○ /'j / ー /`ー-、
'":丶、: : : : : : : : : : i: : : : : : : : r‐'ヽ,ヾ、  i、ノ,イ  /`i: : : :`',ヽ、






492 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 23:08:38.60 ID:.tDLBIwo
◆播磨国、明石

            )
         ..::::ノ
   .................:::::::::::)
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::)
:::::::::::::::::)::::::): ┌‐‐┐____                ⌒ ⌒)                         
::::::)ー- ー"  |王ll王ll王|  ┌─┐___      (...:::    ヽ                        
--'          |圭ll圭ll圭|  |圭|圭l+|  ___ェェ__   ...::::::   )                       
         |圭ll圭ll圭|  | 圭|圭l+|___,,|!!|!|!!|!!|___ェェ__ ...:::::::: )       ____,,,,,,,,,,____   __,,.‐''"'ヽ
     _______E|圭ll圭ll圭|  | 圭|圭l+|l;l;l;l|!!|!|!!|!!||iiii||iiiil|------''二 ̄::"':':':";:::::;;:::::::;;:;;;:::::"':':':"::::;;;:::::::;;;;::
 _________|  i_||圭ll圭ll圭|___^|圭|圭l+|l;l;l;l|!!|!|!!|!!||iiii||iiiil|:::::::l三三lェェ|---ェ---┐::::::::::::;;:::::::::::::;::::::::::::;;;;;;;::
 i_ェェェェr-tェェェェェェェrtェェiェT:|圭|圭l+|l;l;l;l|!!|!|!!|!!||iiii||iiiil|..___|三三| |!!!!!!!!!||l:|:|:|:|┐r┐-'`',:r┐ri'':'`r┐rir
千ー| __,,-----,,____ ゙| |+ii++| | 圭|圭l+|TTTTTl-lTTl:::| |::|三三||!!!!!!!!!||l:|:|:|:|  |'`',:'':'ri::;:;ri..,"ri'`',:r┐ri
ニニニフ:::ヨiヨiiヨヨヨヨヨヨ|| |+ii++| | 圭|圭l+|:| | | | |:|::l:|:|:|:::||::|三三|;:;..,"'`',:'':'`::;:;..,"'`_',:_'':'_`::_'`',:'_':'ニ"ニ:ニ"
壬i壬!゙ ヨiヨiiヨヨヨヨヨヨ|| |+ii++|/~/~/~\",:;;::、;ヽ;:;..,"'`',:'':'`::;:;..,;"'`';;,:''-":"":":":"": ̄. .. . ... . . .. . ~""'''‐-
十i十] :ヨiヨiiヨヨヨヨヨヨ|| |+ii++|:~:~:~|:|,.;;::、;):、;)   ,.... '''". ::::.. .. ..:: . . ..:: . . ::::.. . . .. . . .. . . .. . . .. . . .. . .
壬i壬!゙ ヨiヨiiヨヨヨヨヨヨ|| |+ii++|⌒ヽ'""'')_,..-'' ..., - " ". ;.. . . .. . ... . . ..: . . .. . . .. ~. . .. . . .. ~. .  . . . .. . .
十i十] :ヨiヨiiヨヨヨヨヨヨ|| |+ii++|,.;i';.,,);';.,,) .: ; ".:: ..;:: ;. . .. ~.. .. . . .. ..~ . :. .. . . ..: . . ~.. . . .. . . .. " ''.  .. . .
壬i壬!゙ ヨiヨiiヨヨヨヨヨヨ|| (,.;;';.,,)--'.。  ..: :,:". .. . ;. ;.. . . .. . ...~ . . .. . . .. . . .. . . .. . . .. . .:.. . . .. . . .. . . .. ."".
十i十] :ヨiヨiiヨヨヨヨヨヨレ(,.;;.,;';.,,) ! !..: : ,". .. .|ヽ . .. . ... . . .. . . .. . . .. . . .. . .~ .. . :. .. . . .. . . .. .~ . :.. .. .. . . ..
壬i壬!゙/⌒ヽ_,..-'''" (,.;i;';.,,)。 : .", . .. .|__ヽ . .. .:. .. . . .. . . .. ~. . :.. . . .. . .~ .. . . :.. . . .. . . .. . .~.. . . .
====='  /⌒ヽ_,..-'''" 、、,.,. ト ::: : .",,..ヒニニァ .. . . ~... . .. :. . .. . . .. . .~ .. .:. .. . ~. .. . . .. . .: .. . . .. . .~.
======='  lコ  i ノlヾ 〃lヾ 、、,.,。 :..:: .",,. .。. . . .. . . .. ~:. ... . . .. . . .. : . ..~ . . .. . . .. . :. .. . . .. . . .. . . .. . ..
lコ lコ |:::|゙. lコ ノlヾ 〃lヾ | フノヾト::..: : : .",,. .. . . .. . . ..:.. .. . . .. . . .. :. . .. . . .. . . .. .:. .. . ~. .. .:: . ::.. . ... . . ..
lコ lコ |:::|゙. lコ 〃lヾ\}::::::|::::/  。 : :..: : : : : .",,... . . .. . 。. ~:.. . . .. . . .. . . :.. . .~ .. . . .. . . :.. . ..。. . . . . .. . .
ノlヾ 〃lヾ〃lヾ:゙|十-'''ノヽ | /  λ。  。..: : : : :。: :,,. .. . . .." .: 。.. ~.. ..。 . . .. . .: .. . . ~.. . . .. . . ..~ .` . .. . .
:::|::::::::: |:::::::::|::::::|::|:::::/  //〃lヾ 。λ ト。  。 : 1: 。: : ,,. .. . . ..`.: . .. . ." .. . . ..:. .。 . . .. . . .. . . .. . . .. . . .. . .:: .
:::|:::::::: |:::::::::|::::::|::|:::/::.. // /   ト   λ ト..: : : 1: : : :": : ,, ... . . .。. . .~ .. . . `.. ~. . .. . . .. . . .. . . .. . . ..






493 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 23:10:27.15 ID:.tDLBIwo
              _,____
ノ(          / ̄lllllllllllllllllllllllll`ヽ、
lll(       ノ´llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll`ヽ、
lllllll)     ノ'lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll`l
丗ヲ    /lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll`l
llllノ    ノllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll,、ll|
llノ   ノlllllllllllllllllllllllllllll/´ ̄`ヽllllllllllllllllllllllllllノ`、ll|
/ ,   |llllllllllllllllll_,-'´ ̄  ヽ、 `ヽ、lllllllllllllノ .  Y
|l   ,'´l`、lllllllllllノ   _,-‐、 ヽヽ `l.`―‐'フ   ,、|
llll`ヽ|llllllllll`、llノ´   ‐―、ヽ、 ヽ、 |   | / ノ,→   源氏の君のお召し…
lllllllllllllllllllllllll`l     -、_ヽヽ、_`l 、 l  /ン_/    
‐ 、lllllllllllllllllllll`l     `、`三ン、、ニ、´ノヽノ/フノ/     娘よ、意地を張らず
     フlllllllll`l       _,-'´ `ヽ//-´   |     京に上りなさい
     /llllllllllll|`ヽ、   ,'´´     _  :   ) l      
     `|llllllllノ、  ヽ、,´     i´ `  `,  ノ´     やっとこの時が来たのだぞ
    人    \ i´ヽ、      `,ヽ、_ノ ,´/
    /::`、     `ン  ン  ,,-←三、-´ノ、'ノ
 _,-/:::::::ヽ、     ヽ、 `、 `,ニ,‐--‐ヲ //l
''´:::`、:::::::::::::::ヽ、    `i 、_ヽヽ二二二ノ/ /
:::::::::::`、:::::::::::::::::::`ヽ、  `l `、     / ノl
:::::::::::::::::`、:::::::::::::::::::::`ヽ、ヽ `ヽ、_,/ノノ`、__
:::::::::::::::::::::::ヽ、::::::::::::::::::::::::`ヽ、――´ノ:::::::::ノ::::::::::::`‐ヽ、_


                <´ ̄ ̄  ‐- __,,,
            /         `i  ¨> 、
           /         :i   !  ヽ ヽ \
           /   /   /  :|  /  ヽ ヽ ',丶丶、
        _,. <~ハ  /  :/   i  /  i  ',  i i\ `゙
       ヘ;:;:;:/;:;:;| ,' ー-/、  /j: /|  ∧ |  l: lヽ;:}
        t;/:;:;:;:;| i≧x、ン`゙ー// | 7''ーl‐l'"  l l;:;:;:》
        | \;:;:;| ,.| ミて ≧ミ/  !/,,.ィ杉i  /l l;:;:/    だって…
        |  T´( |/ ヾニシ     frシ/ / /: リ-'i      私は身分があるわけじゃないし
        |  ヘ  `t-ヘ :::::::  、  ::::u /_|/ /: ハ
        ,'    \ \ \, -、-‐  _ ィ /  ∧  ヘ    京に上ったあとに、もし殿のお心を
       /:i    } ヽ  ',/ <ヽ_i`i´| \/  /  ',   \  失ってしまったら…
       //|   ,xf<ヽ/ ァ-、゙i::::/つ: :/  ,'>ー、ト    \
      // /   fi i: : :/トヽヽ,.-' イ V: / //  `ヘ\   ヽ
    /" /   i ', V`ヽ、`´,イ 'ヘ/:/ / / /    >`-、  ヘ
   /  / ,'  j _,ィ': : : : : :/ }  /:/ / / / ヽ r'" く彡 \  ハ
 /   / /  /V  `ヽ=-i l  /: { / / ̄/\ Y ,へ、ンKv ̄> ',
    / /   //i      } ljl[/: : i ,' /  /' ̄`l l ゙!ゝ》,.イ ̄ \ ヽ






494 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/21(金) 23:12:05.29 ID:HGaiRBEo
自分は田舎者だと思ってたら、自分の故郷の方が都より遥かに都会でしたっていうオチww






495 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 23:12:28.89 ID:.tDLBIwo
「身分の低い」という自覚のある明石の上は、
上京して物笑いの種になりはせぬかと思い悩む。

      、___\、_,,.-:‐/:ヽ:-::‐-.、_
      `>-‐:´: ;: : ::|:: : : : : : : : :`ヽ、
      /:.;ィ´: :/: : : :|i: : :i:: : : : : : : :ハr=::、__
    //:: : : .:/: : : : :/||: :.:|:: : : : :ヽ、: :ハ:ノ:ヽ:}:\
    '" /: ::;': :/: :/,': :/ | |: ::|: : : :: : : :ヘ:::/:::::::.;〉::::;〉
      /: :/: :/: ;/-‐/ | ∨:|ヽ:ー-:: : : :ハヽ:/:|:/
    j:.:/|: ::j: :/__|:/_、 | ヽ:|,__∨: ::::ト、::|:: : |: :|
    |:/ |:.:::|:;ハチ弐ャ、   ォ弍マァ::::/、:`:|::: :|: :|
    ´ |:::::i':::ハ、Vzリ   {ィzリ,' ∨ノ:::.: : ;ノ:: :|
       |:/|: ::::::l、"   '     _゛r'jjjュ:|:: : :/:i:::.:|
      ´ |: :i::::| ,>:.、`.-r'´ ,r‐'",ノ:;/|:::|::::.:|
          |: :|:::{´ |   r┴--‐{ /:.:/´}:!:::|::: :|
        |: :|/ヽ、 ヽ./| o   ,{./:;/'  |:::::|::: :|
         |::./"  ヽ、 }ー-‐''´゛〉,'   、{:::::|::: :|
         |:/ ,.-r‐-、_{、    ゛ヽ、;  |:i:::|::: :|


かといって、このまま明石に留まれば
娘(明石の姫君)も人並みに扱われぬ身となってしまう。






497 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 23:15:00.21 ID:.tDLBIwo

    rツミ礼;;;;;礼ミツr  
   〃;;;;ミ;;;;;ヽr';;;;;ミ;;;;゙ッ    
  〃;;;;ミミミ;;;ミミミ;;;;::::';';rヾ;ヽ         我が娘ながら、遠慮深い
  /ミ;;;;;;;;:::ミ::: :;;;;;;;;;;ノ ヽ、|、        
  |彡/ ヽi;i;i;i;i;i;i;ン     ヾヽ        だが、もはや考える時間は無い
  i彡V.    \   | /√_ i !|       
.  iミシ   ヽ、 \ しイ'rッ'゙'゙ K         
  N  /====X、 | =、_  lヽ__ 
  liヽ  、='‐'゙"_、 ; : :    ヽ/ ノ入゙'
   ゞヽ   /  _ : ) _、Y|/ノ ヽ
    ゙|ヽ_  ,  ,  ゙'‐-'゙ _ ノ| |F'゙  
    | ヽ'( '(゙,___r==シノ/ .l'   ノ
    fゝ ヽ \` ヽ==ツ  /  / 
    |`'―‐--→、_    ノ /  
  /|       ゙'―‐'「||_/ 


    rツミ礼;;;;;礼ミツr  
   〃;;;;ミ;;;;;ヽr';;;;;ミ;;;;゙ッ    
  〃;;;;ミミミ;;;ミミミ;;;;::::';';rヾ;ヽ         娘よ、よく聞きなさい
  /ミ;;;;;;;;:::ミ::: :;;;;;;;;;;ノ ヽ、|、        
  |彡/ ヽi;i;i;i;i;i;i;ン     ヾヽ        都に直接行くのがいやなら
  i彡V.    \   | /√_ i !|         大堰(おおい)に移りなさい
.  iミシ   ヽ、 \ しイ'rッ'゙'゙ K         
  N  /====X、 | =、_  lヽ__      そこに、私が所有する別宅がある
  liヽ  、='‐'゙"_、 ; : :    ヽ/ ノ入゙'     修理させたから不自由することはないだろう
   ゞヽ   /  _ : ) _、Y|/ノ ヽ
    ゙|ヽ_  ,  ,  ゙'‐-'゙ _ ノ| |F'゙  
    | ヽ'( '(゙,___r==シノ/ .l'   ノ
    fゝ ヽ \` ヽ==ツ  /  / 
    |`'―‐--→、_    ノ /  
  /|       ゙'―‐'「||_/






498 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 23:17:27.68 ID:.tDLBIwo
【解説】

  、--7
  ミ_o_d,,,   大堰(おおい)とは大堰川、
  ミ゙ ゚ -゚ノ    すなわち桂川流域のうち
  √¨l-゚]、   現在の京都・嵐山に近いあたりのことをいう
  (゙ /  |ゞ    
  /ヾノ==,)    
 ム-ノ__|_jゝ

【引き続き、物語をお楽しみください】






499 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 23:19:08.41 ID:.tDLBIwo
              ,
           , ィ//____
       /´ ̄: : :!: : : : : :.`ヽ
   ┌‐ァ´/:/: :.l: ∧: :.!: : :`ヽ: \
   Y´:{:/: : /__:イ:/  !__!、:.!: : :ヾー ゝ
   {:::::/:{: /´/l/  l/ `}:|: : l: :}
    `Y: イ:ャ≠rミ     r-=rァ: :|: :|
     |∧!:/ r、:::|   トィ,.:} 〉: ト、l    お父様…
    |l: 込.弋シ    弋ツ{ }イ:|
    |:!:. ート、''''  。  '''ノl" l:.|     でも、お父様はどうするの?
    |:.ヽ: :| ` ァ-ャ<.  |: :l:.|
    |: :.}: :| /l ></ ト、 |: :l.:|

              _,____
ノ(          / ̄lllllllllllllllllllllllll`ヽ、
lll(       ノ´llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll`ヽ、
lllllll)     ノ'lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll`l
丗ヲ    /lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll`l
llllノ    ノllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll,、ll|
llノ   ノlllllllllllllllllllllllllllll/´ ̄`ヽllllllllllllllllllllllllllノ`、ll|
/ ,   |llllllllllllllllll_,-'´ ̄  ヽ、 `ヽ、lllllllllllllノ .  Y  私はここに残る
|l   ,'´l`、lllllllllllノ   _,-‐、 ヽヽ `l.`―‐'フ   ,、|
llll`ヽ|llllllllll`、llノ´   ‐―、ヽ、 ヽ、|   | / ノ,→   私とて、娘のお前と孫の姫君と
lllllllllllllllllllllllll`l     -、_ヽヽ、_`l 、 l  /ン_/    別れるのはつらい…
‐ 、lllllllllllllllllllll`l     `、`三ン、、ニ、´ノヽノ/フノ/    
     フlllllllll`l       _,-'´ `ヽ//-´   |    だが、私などよりも
     /llllllllllll|`ヽ、   ,'´´     _  :   ) l    源氏の君と、姫君のことだけを考えなさい
     `|llllllllノ、  ヽ、,´     i´ `  `,  ノ´
    人    \ i´ヽ、      `,ヽ、_ノ ,´/
    /::`、     `ン  ン  ,,-←三、-´ノ、'ノ
 _,-/:::::::ヽ、     ヽ、 `、 `,ニ,‐--‐ヲ //l
''´:::`、:::::::::::::::ヽ、    `i 、_ヽヽ二二二ノ/ /
:::::::::::`、:::::::::::::::::::`ヽ、  `l `、     / ノl
:::::::::::::::::`、:::::::::::::::::::::`ヽ、ヽ `ヽ、_,/ノノ`、__
:::::::::::::::::::::::ヽ、::::::::::::::::::::::::`ヽ、――´ノ:::::::::ノ::::::::::::`‐ヽ、_


         ノ;;;ノ ゙'''‐- ;;;;;;;;;;;;;;;;;.. -''"ヽ;;;;i
         i;;;ノ     、     ,   ゝ;;l       私の夢ひとつで
        .|/ /ヽ、___i    ./_,..ノ\ i;|       お前と妻には苦労をかけてきた…
       ,'ヽ.´''こニ‐-、ヽ    /,-‐ニニ` |__     
       .|.ヽ| ゝ、 ○ ).`ヽ .ノ ( ○ .ノ  rヾi     だが、前世の深い縁で、姫君を得た
       (ゝ.|.   ゙''"´   { }  `゙'''"   |) ノ     これは運命なのだ
       ヽ \  ,.. - _ i i _  、_   ノ /      きっとお前は幸せになれる
        ト| :i´,..-‐'' ゝ(__)‐' 、..,、ヽ/|ノi      
        .i ゝ人ゝ   ,..、_,..、   _ノノ / i
        |   ヽ ヾ''‐--'''‐'''ー-''" 'ノ'   |
       _,.|    ゝ、 `''‐‐‐'´ ,.ノ´    .|_
.  ,ノシ''''´ ノ  i    \     ノ    i    |`iゝ=ヘ、 ,......
/ ./     '  ノ    ヽ`゙''''''''''´ノ    ヽ  .|`|`'''' `i`ヽヽと






500 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 23:21:16.76 ID:.tDLBIwo
こうして、説得された明石の上は
大堰川のほとりにある別宅へ移ることとなった。
源氏にもその旨を伝え、いよいよ明石を出発する。

壬i壬!゙ ヨiヨiiヨヨヨヨヨヨ|| |+ii++|⌒ヽ'""'')_,..-'' ..., - " ". ;.. . . .. . ... . . ..: . . .. . . .. ~. . .. . . .. ~. .  . . . .. . .
十i十] :ヨiヨiiヨヨヨヨヨヨ|| |+ii++|,.;i';.,,);';.,,) .: ; ".:: ..;:: ;. . .. ~.. .. . . .. ..~ . :. .. . . ..: . . ~.. . . .. . . .. " ''.  .. . .
壬i壬!゙ ヨiヨiiヨヨヨヨヨヨ|| (,.;;';.,,)--'.。  ..: :,:". .. . ;. ;.. . . .. . ...~ . . .. . . .. . . .. . . .. . . .. . .:.. . . .. . . .. . . .. ."".
十i十] :ヨiヨiiヨヨヨヨヨヨレ(,.;;.,;';.,,) ! !..: : ,". .. .|ヽ . .. . ... . . .. . . .. . . .. . . .. . .~ .. . :. .. . . .. . . .. .~ . :.. .. .. . . ..
壬i壬!゙/⌒ヽ_,..-'''" (,.;i;';.,,)。 : .", . .. .|__ヽ . .. .:. .. . . .. . . .. ~. . :.. . . .. . .~ .. . . :.. . . .. . . .. . .~.. . . .
====='  /⌒ヽ_,..-'''" 、、,.,. ト ::: : .",,..ヒニニァ .. . . ~... . .. :. . .. . . .. . .~ .. .:. .. . ~. .. . . .. . .: .. . . .. . .~.
======='  lコ  i ノlヾ 〃lヾ 、、,.,。 :..:: .",,. .。. . . .. . . .. ~:. ... . . .. . . .. : . ..~ . . .. . . .. . :. .. . . .. . . .. . . .. . ..
lコ lコ |:::|゙. lコ ノlヾ 〃lヾ | フノヾト::..: : : .",,. .. . . .. . . ..:.. .. . . .. . . .. :. . .. . . .. . . .. .:. .. . ~. .. .:: . ::.. . ... . . ..
lコ lコ |:::|゙. lコ 〃lヾ\}::::::|::::/  。 : :..: : : : : .",,... . . .. . 。. ~:.. . . .. . . .. . . :.. . .~ .. . . .. . . :.. . ..。. . . . . .. . .
ノlヾ 〃lヾ〃lヾ:゙|十-'''ノヽ | /  λ。  。..: : : : :。: :,,. .. . . .." .: 。.. ~.. ..。 . . .. . .: .. . . ~.. . . .. . . ..~ .` . .. . .
:::|::::::::: |:::::::::|::::::|::|:::::/  //〃lヾ 。λ ト。  。 : 1: 。: : ,,. .. . . ..`.: . .. . ." .. . . ..:. .。 . . .. . . .. . . .. . . .. . . .. . .:: .
:::|:::::::: |:::::::::|::::::|::|:::/::.. // /   ト   λ ト..: : : 1: : : :": : ,, ... . . .。. . .~ .. . . `.. ~. . .. . . .. . . .. . . .. . . ..






501 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 23:23:05.53 ID:.tDLBIwo
上京するのは、明石の上・姫君・明石の尼君。
そして女房たちが数人である。

                <´ ̄ ̄  ‐- __,,,
            /         `i  ¨> 、
           /         :i   !  ヽ ヽ \
           /   /   /  :|  /  ヽ ヽ ',丶丶、
        _,. <~ハ  /  :/   i  /  i  ',  i i\ `゙
       ヘ;:;:;:/;:;:;| ,' ー-/、  /j: /|  ∧ |  l: lヽ;:}
        t;/:;:;:;:;| i≧x、ン`゙ー// | 7''ーl‐l'"  l l;:;:;:》   お父さま、どうかお元気で…
        | \;:;:;| ,.| ミて ≧ミ/  !/,,.ィ杉i  /l l;:;:/
        |  T´( |/ ヾニシ     frシ/ / /: リ-'i
        |  ヘ  `t-ヘ :::::::  、  ::::u /_|/ /: ハ
        ,'    \ \ \, -、-‐  _ ィ /  ∧  ヘ
       /:i    } ヽ  ',/ <ヽ_i`i´| \/  /  ',   \
       //|   ,xf<ヽ/ ァ-、゙i::::/つ: :/  ,'>ー、ト    \
      // /   fi i: : :/トヽヽ,.-' イ V: / //  `ヘ\   ヽ
    /" /   i ', V`ヽ、`´,イ 'ヘ/:/ / / /    >`-、  ヘ
   /  / ,'  j _,ィ': : : : : :/ }  /:/ / / / ヽ r'" く彡 \  ハ






502 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 23:24:58.71 ID:.tDLBIwo

    rツミ礼;;;;;礼ミツr  
   〃;;;;ミ;;;;;ヽr';;;;;ミ;;;;゙ッ    
  〃;;;;ミミミ;;;ミミミ;;;;::::';';rヾ;ヽ         私はもはや世を捨てた身だ
  /ミ;;;;;;;;:::ミ::: :;;;;;;;;;;ノ ヽ、|、        心配することはない
  |彡/ ヽi;i;i;i;i;i;i;ン     ヾヽ        
  i彡V.    \   | /√_ i !|         荼毘の煙となるまで
.  iミシ   ヽ、 \ しイ'rッ'゙'゙ K         ただお前たちの幸せを祈っていよう
  N  /====X、 | =、_  lヽ__ 
  liヽ  、='‐'゙"_、 ; : :    ヽ/ ノ入゙'
   ゞヽ   /  _ : ) _、Y|/ノ ヽ
    ゙|ヽ_  ,  ,  ゙'‐-'゙ _ ノ| |F'゙  
    | ヽ'( '(゙,___r==シノ/ .l'   ノ
    fゝ ヽ \` ヽ==ツ  /  / 
    |`'―‐--→、_    ノ /  
  /|       ゙'―‐'「||_/ 


             __,イ|__ ... .ィ  ヽソ
         , :<´ : : : |: : : : :ー<..
       /: : :/: :/} :小: : : : : : : : ≧ー
     __,/ /: : /: :/ ,| : | ∨| : : : : : 廴
    f´/ }:/.: :.ム斗' | /| `ヘ}ヽ: : : : ヘく
    ∨  ,イ: : :{ :/  j/     V | : : ∨   お父…さま…
     ヽ、{∧ 圷旡≧/ / /≦乏ア:| ト、:ハ
      |:ヽ}ヘ:/ |  |/ / / / | | ? |:「ヽ}
      |: :|:`ー.、|  | , -- 、 | | {ム/:{
      |: :|: : :|:|> 、ー'⌒ー'_. イ: : |: :|
      |: :|: : :|:|  ,.≦厂 「x  |: : :|: :|
      | : ', : :',|/  {___7`ーl: : :|: :|
      |: : :', : :|   |  .′ |: : :|: :|
      | : : :',: :', 、  '. /   :| : :′:!






504 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 23:27:05.75 ID:.tDLBIwo

        ■■■■■■■■■■■
     ■■■    ■■    ■■■■
    ■                   ■      こらこら
     l                       ■      めでたい門出なのだぞ
    .|    ●                |      
     l  , U           ●     l       泣いてはいかぬぞ…
    ` 、      (_人__丿   U、、、   /●      
      `ー 、__               / ●
         /`'''ー‐‐──‐‐‐┬'''""´ ▼



       ,  --‐‐‐‐----|ヽ、__
.    ,_ .'"---: : :´: : : : : : : :!: : : : : `丶、
   ´ /: : : : : : |: : : : : : :/.|: |: : : :|: : : : :ヽ
   /: : :/: : : : |: : :/: : / |: |: : : :|: : :ヽ: : :ヽ
  /: ://: : :/: : : |: :/ レ:/  .!: !ヽ: ::|: : : ヽ: : : ',
. // / : : !: : : :/!‐'" !/  .|: |` 、__!: : : :ヽ: : : }
.   /: : : :|: : :/ .|/ . /   |: | .ヽ: |ヽ: : : |::|:: :|
   |: : : :/!: :/ ヤテニ? .   ∨ ヽ| ヽ:: : !/: :,'    ふふ、一番悲しそうな顔して
   |: :: / .!:/: ',ヽl:::ヒl    ィfテミ?,'〉:: :!: :,.'
   |: :/<リ: : :', `'' ´     l:{:ヒ:}/ /::ヽ:|/:〈
.   リ  |:ヽ: ト'      '    `'' ´/: : :〉l ): ヽ
        |, -ヽゝ、  丶つ   //:/: ´:: !ヽ!
        l/'"lヘ> - -  ' " |/ヽ/ヽ|
          ___, --┘  └ /\/
        , '"  〈 / ``  - |`〉` - 、
      |   〈 |---------l 〉.    ',
       |  |l 〈 |    -‐ / 〉    .|






505 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 23:28:42.26 ID:.tDLBIwo
              _,____
ノ(          / ̄lllllllllllllllllllllllll`ヽ、
lll(       ノ´llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll`ヽ、
lllllll)     ノ'lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll`l
丗ヲ    /lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll`l
llllノ    ノllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll,、ll|
llノ   ノlllllllllllllllllllllllllllll/´ ̄`ヽllllllllllllllllllllllllllノ`、ll|
/ ,   |llllllllllllllllll_,-'´ ̄  ヽ、 `ヽ、lllllllllllllノ .  Y
|l   ,'´l`、lllllllllllノ   _,-‐、 ヽヽ `l.`―‐'フ   ,、|
llll`ヽ|llllllllll`、llノ´   ‐―、ヽ、 ヽ、 |   | / ノ,→
lllllllllllllllllllllllll`l     -、_ヽヽ、_`l 、 l  /ン_/    行く先を遥かに祈るわかれ路に
‐ 、lllllllllllllllllllll`l     `、`三ン、、ニ、´ノヽノ/フノ/     たえぬは老いの涙なりけり
     フlllllllll`l       _,-'´ `ヽ//-´   |
     /llllllllllll|`ヽ、   ,'´´     _  :   ) l    (姫君の遠い行く末を祈る別れにあたり
     `|llllllllノ、  ヽ、,´     i´ `  `,  ノ´      堪え切れずに零れるのは我が老いの涙なのだ)
    人    \ i´ヽ、      `,ヽ、_ノ ,´/
    /::`、     `ン  ン  ,,-←三、-´ノ、'ノ
 _,-/:::::::ヽ、     ヽ、 `、 `,ニ,‐--‐ヲ //l
''´:::`、:::::::::::::::ヽ、    `i 、_ヽヽ二二二ノ/ /
:::::::::::`、:::::::::::::::::::`ヽ、  `l `、     / ノl
:::::::::::::::::`、:::::::::::::::::::::`ヽ、ヽ `ヽ、_,/ノノ`、__
:::::::::::::::::::::::ヽ、::::::::::::::::::::::::`ヽ、――´ノ:::::::::ノ::::::::::::`‐ヽ、_


          -------|ヽ-- 、_
    _'": : : : : : : : : : : : : : : : : : : `丶、
 ―'" / : : : : : :|: : : : |: : :|: : : : |: : : : : ヽ
.   / : : : : : : :: :|: : : /|: : :|: : : : |: : : : |:|: :',
. /: : : : : : :: :: : : !: ::/ !  .!: : : : !: : : : :|:|:: :',
. /: /|: : : |: ---.|-/  |  .|ヽ------: : |:|: : ',
//  |: : : |: : / |/  .!  .! ヽ: :|ヽ: : : :|:|: : :|   もろともに都は出でき このたびや
    . |: : /|: /  .|   !  .!  ヽ::| ヽ: : :|:|: : |    ひとり野中の道にまどはん
    .!: /: !/不示テミ .!  .! ィチ示不: : :|:|:: :|
    .!/: : !:', マ;;{;;;;l;l      l;;ヒ;};;/ヽ: :|:: :::!  (あなたと一緒に都を出てきたのに
   /!: :/ !: ', ` '' ´      ` '' ´/ヽ::|)|ヽl    今度の旅はただ一人……
  //ヽヽ!ヽ',       '      //ノ: :!        きっと野中の道で途方に暮れるでしょう)
     |/ヽ: :丶、    ー'    ノ |∨ヽ/
          ヽ∧∧> 、l^l , </|/
       ____ノ. | .|_ !、____
     /;;;;;;;;;;;;;;;| ヽ  | .| |  /  .|;;;;;;;;;;`ヽ
      |;;;;;;;;;;;;;;;;|‐-ヽ .ノ ' ̄l, --‐‐|;;;;;;;;;;;;;;;|
     .|;;;;;;;;;;;;;;;;;;|  ヽ|  、二l   /;;;;;;;;;;;;;;;;|
     |;;;;;;;;;;;;;;;;;;|   | ┌‐`l . /;;;;;;;;;;;;;;;;;;|






506 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 23:30:28.20 ID:.tDLBIwo

                <´ ̄ ̄  ‐- __,,,
            /         `i  ¨> 、
           /         :i   !  ヽ ヽ \
           /   /   /  :|  /  ヽ ヽ ',丶丶、
        _,. <~ハ  /  :/   i  /  i  ',  i i\ `゙
       ヘ;:;:;:/;:;:;| ,' ー-/、  /j: /|  ∧ |  l: lヽ;:}
        t;/:;:;:;:;| i≧x、ン`゙ー// | 7''ーl‐l'"  l l;:;:;:》   いきてまたあひ見むことをいつとてか
        | \;:;:;| ,.| ミて ≧ミ/  !/,,.ィ杉i  /l l;:;:/    限りも知らぬ世をば頼まむ
        |  T´( |/ ヾニシ     frシ/ / /: リ-'i  
        |  ヘ  `t-ヘ :::::::  、  ::::u /_|/ /: ハ    (お別れすればまた生きて会うのはいつのことか
        ,'    \ \ \, -、-‐  _ ィ /  ∧  ヘ     その定めもわからぬ世を頼りにするのでしょうか)
       /:i    } ヽ  ',/ <ヽ_i`i´| \/  /  ',   \
       //|   ,xf<ヽ/ ァ-、゙i::::/つ: :/  ,'>ー、ト    \
      // /   fi i: : :/トヽヽ,.-' イ V: / //  `ヘ\   ヽ
    /" /   i ', V`ヽ、`´,イ 'ヘ/:/ / / /    >`-、  ヘ
   /  / ,'  j _,ィ': : : : : :/ }  /:/ / / / ヽ r'" く彡 \  ハ

こうして親子は別れ、明石の上は京へと上っていった。






507 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 23:31:26.96 ID:.tDLBIwo
◆山城国、大堰川のほとり

       ,";'.:.:;”:;,`:;,':,”:;:;.,:;.:;'.:.:;”:;
       .::;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"ノ'.:;ノ'.:.:;”:;,`:
       ..:;,`ヽ|/:;,':,:;.,:;.:∨//.:";'/.:.:;”
       .:;.:'";|'ノ.:.:;”:;,`:;:i;|.':,”ソ::.:゙,:;、,". : .: . :.lニ|: . .: . : . :
      ,,`:;\i;|i;/:,:;.,:;.::i;i;/'.:.:;”:;,`:;,': :. . :. .[]n「「 .|ニ.:__... -
    "".:::;.:".:i;i|.:';'.:.:;”:|:i|.;,`:;,':,”:"゙:.:゙;'_   __.:.__,,,,-‐‐ ゛ .: :. .: . :.
     ".:;,`:;,i;;i|;'.:.:;”:;:i;i|.,/`:;,':,”;”:;,`:;,  -ニ二_ :.: .:..:. :. : . .:
     ,,.:;'.:.:|iii|;”:;,`:;,'|i;i|.:,”//:;.:'"゙:.: "'‐..._―、_^ー-‐‐、___ ;::. :. : .
     .:; .:ヾ'|;|'ノ.:.:;”:i;i|i:;,/`:;,':,”::. ;:   -  _ヽ.  ̄^~^^ー―ニ___..._
     .::; .:".:i;i|.:';'.:.:;:i;i||”:;,`:;,':,”:"゙:::-_  =- -ヽ. :::li::.:. .:l
      .:`:;,i;;i|;'.:.:;”|:i;i|.:;l:;.;"~‐     -  ̄,λ`ー-、..__  : .: . :.:
   "   ;'.:.:|iii|;”" :i;i|.|i;,`::;;"::::  =―  _,,-'″`ヽ...: .: .:"`ー、__
     " ;;:;i|,i;;ii:i;;i:i,`:;;,`:;,':,__      ,,‐'"~:..: .: .:..,;`-,:: ;: ;: : ; :; ::.:..:.: ̄
   ._,,,.,,,,-‐'"~ ―=-   .    ,,‐'"  :.:. :. :. :; :;::. :. `ー-,.__. :.:..: .: .
      ニ ―  =―  _  ,,'   "..: .: .:. :. :. : .. :.: .: . :. : : .:."`ー-,. :
   ―  --― _   ̄-  ;;"  .: .:. .: . :. .:.:. : .: . :. : .: . . . :. :.: .: .: .: .






508 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 23:32:58.33 ID:.tDLBIwo
明石の上らが大堰に移って数日…
源氏の大臣は、桂に用事があると口実を作り、大堰の別宅に赴いた。

       ____
     /⌒  ⌒\
    /( ●)  (●)\     明石の上!
  /::::::⌒(__人__)⌒:::::\
  |     |r┬-|     |
  \      `ー'´     /


             ,..-──v'⌒ヽ
          _/:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.厂`ー―ァ
    .     /〈::::/:∨:.:.:.:/::.:.:.:/:./:ヽ:.:.:.:<
        〈::::::::Y::::/:.:.:.:.ナナメ|:/ヽ:.:}:.:ト:.\>
        ヽ:::/:::/:.:.:,ィ-|∠_ リ  |:ス:.:|:.:.:. |
.          〉-r(|:.:./ `ト{:r「  イテチ:.:|:.ト:.:|
         |:.:.:|:.|:/,  ´ ̄   ヒ!ノ∧,|'「リ   源氏の君…!
         |:.:.:|:.:.:.:.:ト、   rァ   ノ:|:.リ
         |:.:.:ト、,.--、_ハ`‐r=ニ--、|:.:|
         |:.:.:!/  /-ョロ'ヲ´   i l |
         |:.:.〈   ,ハフ'兀「     ! }:|
         |:.:.:l.ヽ,   ト{‐lハ ヽ ' ノ l
         |:.:.:|:〈 ,  !{ソ  ヽl/|、:|           ,r-、
         |:.:.:|:.l`ヽ  V     j _ノ ,スヘ_ノ7--‐イ∧〈
         |:.:.:|:.l.:.: { /     ,ハ、  _//く 〈 ___ r'九〈ハ.}
.           |:.:.:l:.l.:.:.:レ'    ' ,ハヘニイヽ_厂 、ノソト}〈V´
           !:.: l:.l:ノ‐- 、'  {∧ トヘ_「    {Y: :仔 之_
           ゞ:.〈l ̄>-、_ 丶レ^ヽ厂`    上l_:/Z/ソ‐′
        r个y'⌒ll_,/‐、;_,、ト、__ト、  ` ー/「>,、 └トf‐′
      {_Y^lヽ、,ど , ,  〈__j,ハ、) 、_イソ´`ヽヘ、ノ、lフ






510 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 23:34:24.26 ID:.tDLBIwo
      、___\、_,,.-:‐/:ヽ:-::‐-.、_
      `>-‐:´: ;: : ::|:: : : : : : : : :`ヽ、
      /:.;ィ´: :/: : : :|i: : :i:: : : : : : : :ハr=::、__
    //:: : : .:/: : : : :/||: :.:|:: : : : :ヽ、: :ハ:ノ:ヽ:}:\
    '" /: ::;': :/: :/,': :/ | |: ::|: : : :: : : :ヘ:::/:::::::.;〉::::;〉
      /: :/: :/: ;/-‐/ | ∨:|ヽ:ー-:: : : :ハヽ:/:|:/
    j:.:/|: ::j: :/__|:/_、 | ヽ:|,__∨: ::::ト、::|:: : |: :|
    |:/ |:.:::|:;ハチ弐ャ、   ォ弍マァ::::/、:`:|::: :|: :|    あんまり遅いから
    ´ |:::::i':::ハ、Vzリ   {ィzリ,' ∨ノ:::.: : ;ノ:: :|
       |:/|: ::::::l、"   '     _゛r'jjjュ:|:: : :/:i:::.:|    もう来てくれないのかと…
      ´ |: :i::::| ,>:.、`.-r'´ ,r‐'",ノ:;/|:::|::::.:|
          |: :|:::{´ |   r┴--‐{ /:.:/´}:!:::|::: :|
        |: :|/ヽ、 ヽ./| o   ,{./:;/'  |:::::|::: :|
         |::./"  ヽ、 }ー-‐''´゛〉,'   、{:::::|::: :|
         |:/ ,.-r‐-、_{、    ゛ヽ、;  |:i:::|::: :|


          ____
       / ノ  \\     ごめんお、すぐにでも来たかったんだけど…
      / (●)  (●)\    色々あるから、遅くなってしまったお
    / ∪  (__人__)  \
    |      ` ⌒´    |
     \ /⌒)⌒)⌒)   //⌒)⌒)⌒)
    ノ  | / / /   (⌒) ./ / /
  /´    | :::::::::::(⌒)  ゝ  ::::::::::/
 |    l  |     ノ  /  )  /
 ヽ    ヽ_ヽ    /'   /    /
  ヽ __     /   /   /






511 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 23:36:11.28 ID:.tDLBIwo
             _____
           /         \
          /            \      でも…会えて嬉しいお
        /   -一'     ゙ー-   \
         /  /´  `ヽ   /´  `ヽ  \  
     /    (   ● l    l ●   )    \
     |     ヽ_   _ノ   ヽ_  _ノ     |
     |    ''"⌒'(    i    )'⌒"'     |
      \       `ー ─'^ー 一'       /
       \        ー一        /
       /                 \
      /                     ヽ


        ,  ´      / ,」         \
      /     /   / / !         ヽ.   ___
      /. '´   // /  / / |',  八    l    V´::: :: :l|
    ////  /   厶ィ'/´/   ! V | 弌ト、_ l    }}ー:く ::リ
.   /´  /  , ,′ / /'|/   | ?  ヽ、 !   ∨::.::.:∨
     /  / i  / /  |,′  l  `{   \j   ∧::.::.:: |
     ,′/゙|/|  ,' ;f示テトy      ,r=ァラト、!   ,' |:.::.:;:ノ
     |/ l |  l ∧トr'「 j|       |トr'「 j} ∧ ,ハ |¨´|
     j/  l 从 |∧ Vトrノ}       以ィjソ  | /Y i:|:.,イ   うん…私も…
        l  ∧ト、」 ' ¨´  ,   `` ''   l / ,ノ リ/ l
        l  .:ヽ|.:八     、 ,      .イj√ : ::/: !
        |  :.:.:.:|.:l:.:.> 、     ,. < /  : ::/:.: |
        l :.:.:.:.:|:j|:.:.:.:.:.:|  }`¨ ´{    /  :.:/: :  |
        |  :.:.:.:|八:.:.:.:厶ィ'     ヽ、__ .′ : .:/l.:.:.  |
        l :.:.:.:.:l/ ̄//        l| /   : :/|:l:.:.:  |
        | : : :.:./  //>ー―‐<リ .′ .:.∧|:l:.:.:  |
        l : : ::,′ /厶,______//   / ∨:.:.:. |
         l : : .:i /        / /   /   }l:.:.:. j






512 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 23:37:34.36 ID:.tDLBIwo
               _, -‐─.-:r‐::-─:-.、_
            ,イ´: : : : : : :/:i、: : : : : : : :`ヽ、
           /: : : : : : : : :/|: ||∨::i: : : :、: :、::ヘ
             /: : /:/: :ィ'⌒ |:| | |: :|⌒ヽ:i:: :i:: :ハ
         /: : /: :/: : : :/  |:| | .|: |ヽ: : :|: : |: : : |
          |: :/: ::/: : : :/ ___ リ | |/ _\:|:: :|: : ::|   つもる話もあるでしょうが…
         |:/|:.:/: : : :マテ弐ォ  |  ァチ弍ヤ: |: : : :|
         '´|: ;|: : : :ハ 弋t:ク    弋t:ク ∨j:.: ::|    源氏の君、まずは姫君に
           |/::|: ::λ::ヽ__    ,     __ノ::;/ノ: :|    お会いください
            |: : :|:/:`:∧、'´   ー    フ:イ:: : : : :|
          ノ::ノ|:::::::/:::::::`> ┬ ォ‐<´:::::i:: ::/\|   もう3歳になります
           ̄  |/∨ヽ:/ヽ,:r‐ノ  ゝァ‐-、_ヽ::/       源氏の君がよい乳母を
              ,r-‐'´/ |一  ー|.  λ ̄`ヽ、    遣わしてくださったので
             /   ./  |      |   〉   ,  \   本当に良い子に育ちました
              / ヽ. > |>--<| <  /::::   \  
            j   }: \ |  {i|i} |  /  {ヽ、:::::    \
             }   |::  ヽ |  {i|i} | /  |   \:::.    \
              |   |::   `|  {i|i} |'    {    ヽ,.ィ'"    〉
              j   |:::    |  {i|i} {、   j    < r‐--、 ,/
               |    :|::::  /   {i|i}  ヽ   {     / /‐'´
                |    |:::  /   {i|i}   \ `ヽ.ノ ,ィ'´
               |    j:: ,,/~:: ̄ ~i:: ̄ ̄:λ`ヽ. \゛〉
               j___,} ̄ :::i   |::i    ハ::::::\  \
             ,ゝ  〉   ::::|   |:::|    ∧ ̄ `‐‐'´


::../.:::::::l.::::l::l:ll三三三三イ.::::::::::::::::::::/.:::::,イ.::::::l.::、:ヽ、
:/.:::::::::l.:::::l::l:ll三三エ//.::::::::::::::::::::ノ.:://!.:::::ハ.:::ヽ、ヽ
::::::::::::l.:::::::!:l::ヽ::>/.:::/.::::::::::::::::/-+ 、 jl.:::/:::l.:::::::::j 、ヽ
:::/.::::l.::::::::l::l::::::y.::::,.::::::::::::::,::イ.::/  Y、!:/.:::::!.:::::::::l ヽ l
/.::::::l.::::::::::y´7.:::::/,.::::::::::::://':/,、‐-、' j/.::::::::!ヽ::::::!  j|
:::::::::l.:::::::::f f.::::/l:l.::::::::/' /イ/ (`t=、 ノ.:::::::::::l1ヽ::l   j
:::::::::l.:::::::::l、!.:,ヘ l.:::::/ / /  l /f:/ イl:l::l.::::::::!l  `j
:::::::::!l.:::::::、.::レ、_' .lイ:/     l/::/ /.:::/.l∧.::::::!l
::::::::l.:!.:::::::ヽ.:::!'  !レ.        ¨ /.:::/7 ! l.:::/l   そうね…
:::::::l.::!.:::::::::ヽ.::ヽ    """     丶.// j l.:/ j    
::::::!.::::〉、::::::::ヽ.::ヽ、     rっ/l/    .レ ./    姫君、こちらにいらっしゃい
:::/.:::/.:::ヽ:::::::::::ヽ.ヽ` ー 、.__ / ./           
/.:::/.:::::::::::\:::::::::ヽヽ/::.l                
::::/,.. -――- 、、:::::::ヽヽ〃              
:/ y‐'´ ̄ ̄``‐、ゝ:::::::ヽ'、
:::/         ヽ::::::::f 1






514 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 23:39:33.91 ID:.tDLBIwo
明石の上が呼ぶと、可愛らしい姫君がやってきた。

           r‐‐ 、  , ‐┐
              \  }_/ /
             , ´>ー<  `丶、
            /  / 小、 ヽ|  ヽ
           // / // | ト、  |   i
         ,′i / l/ ヽ   }?   |   はーい、おかあさま!
           i /|,/●    ● |  l、. |
           |/| j⊃ 、_,、_, ⊂⊃/!ノ |
        /⌒ヽ l八   ゝ._)  ,j//⌒;
       \ /::::ヽV>,、 __, イァ/  /
          /:::::/   ヾ:::|三/::::{ヘ、__∧
          ` 'く     ヾ:∨::::/ヾ:::彡'


           _____
          /        \
        /           \       こ、この子が…
       /   ‐-、      ,.-‐   \    
     /    ., ーヽ   ,'. ー-、    \    明石の姫君!
    /     ( (℃) l    l i℃) )    \
    |         `ー ノ    ヽ.ー '       |
    |     "⌒(____人____)⌒゙       |
.    \          ´ ̄ ̄`        /
      \                  /
       /                〈






515 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 23:41:05.66 ID:.tDLBIwo
      「`ヽ.__,/ ノ
   , -\__{__}__∠.
.   /     /ハ /  ヽ
  /  { /j// V ハ  ',   おじさま、だれ?
  | | ∨.ノ  `ヽ !i  ト、
  | l | ●   ● !i  !
  lハ ?⊃    ⊂从 ノ
    ?ト--`^´ィ⌒Y
    ∧~\ー‐lノ  ノ

       ____
     /⌒  ⌒\
    /( ●)  (●)\     初めまして、姫君
  /::::::⌒(__人__)⌒:::::\    あなたのお父様だお!
  |     |r┬-|     |
  \      `ー'´     /






517 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/21(金) 23:42:31.12 ID:kwqIiBQo
明石と京都。今でこそ新快速一本で繋がるけど
平安時代では今生の別れと覚悟するのね。
それほどに遠いのかー






518 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 23:42:50.60 ID:.tDLBIwo
                  __
            < ̄ ヽ./ _`>
           , `¨¨´`¨´ `丶、
         /  / 小、 ヽl   ゛.
          // , // / | ト、  |    i   …おとうさま?
        ,′j /l/ ヽ   }?  | |
         i /| ●   ● |  l、 |
         |/| j⊃ 、_,、_,⊂⊃イ ,' .′
            V/⌒l,、__,  イ j∧/
         /  / i.ミ/ / /ヽ
           {  !ヾ∨ / ヒ;__彡


           r‐‐ 、  , ‐┐
              \  }_/ /
             , ´>ー<  `丶、
            /  / 小、 ヽ|  ヽ
           // / // | ト、  |   i   !!
         ,′i / l/ ヽ   }?   |
           i /|,/●    ● |  l、. |   おとうさま!
           |/| j⊃ 、_,、_, ⊂⊃/!ノ |
        /⌒ヽ l八   ゝ._)  ,j//⌒;
       \ /::::ヽV>,、 __, イァ/  /
          /:::::/   ヾ:::|三/::::{ヘ、__∧
          ` 'く     ヾ:∨::::/ヾ:::彡'

        ___
      /      \
   /          \    なんて可愛い子だお…!
  /   ⌒   ⌒   \
  |  /// (__人__) ///  |
. (⌒)              (⌒)
./ i\            /i ヽ






519 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 23:44:32.63 ID:.tDLBIwo
こうして、源氏らは再会を喜び合い、数日を過ごした。
形見の琴を鳴らし、あまりに名残惜しく、時間が経っていった。

                    ___                   ___
                 //⌒ヾ.、   ,ヘ_____    //⌒ヾ.、
                   //   , >`´ |: : `ヽ: : : : : : `ヽ、.//    ゞ,
                     // /,: : :. :.:. :.|: : : : : : :.:. :. ̄`ヽ《〈/`ヽ,//
                〈《//:. :.: : : : :.ト、:. :. :.: :. :.:.:. :.\: \ヽ: : : く
                //: : : : : : : : i:.| \: : : :\: : :. :.\:.:\i: : : ヽ
                  //: : : : : :i:.: : :.∧{   \___\:. : : :.\: :\: : : ',
              /'i : : : : : : | : r十、i!    '´`ヽ、`'.\:.: : ::\i`ヽ: : i
               |: : : : :| : |: : : l          . ィ=≠ァト、: : : : \j:. :.|
               |:.:.ト、:∧ハ: : {气テ、    f'´V爪__/∧jiFト、 : : }: : |
               |:.:.| ヘト、ヽハ: ハ、 Vi'}    ヽ 辷ッ/ {::(i_l::|_ノ\j:.:.:.|
               |:.:.|  ヾ、: jハiハ`‐´ ,    ̄;;;;; 〉-イ¨:/:: : :|:.:|
               |:.:.|   `i\ヾ人'''   _    . イ  /::,イ:. :. ::.:|:.:|
                   ?     l: : : :》vっ≧‐ ┐'´_ノ}, /: / |: : ::.:.|::.|
                          |: : : i|ヽ, -‐/ ハ ̄   i/: / .i:.: :. :. |:.:|
                          |:.|: :.i|/  ./,イ__入  .〃 /`ヽ.!:.:. :. :.|.:.|
       ____             |:.|: :.ll /ij/´/  \,イ' :/   ',.: : :: |:..|
     ,. ´:::::::::::::::`ヽ           |:.|: /''´ /::/___ /.:./   01 l: : : : |:.:|
    /7i、:::::::::::::::::::::::::\       |:.i/{  /: : :/ `ー´i : :i     |: :. :.:.|.:.|
     i::{」 V´:::::::::::::::::::::::::\     〉':7-/:.:.:./    |.:.:.| il     |:. :.:. :|:.:|
     |::::| ト》、::::::::::::::::::::::::::::',    /::::/ /: ::/ `ー-''’{: : |ノレ'⌒ロ,ト:.: :.:.il.:.|
     |::::| |i::::}:::::::::::::::::::::::: :: ト、 /::::/ /: : :/      |:il:.| |::::: :¨:::::|: : :.|l: |
    ヽ.| |::::il::::::::::::::::/ ::::: | ::Yヽ/ /: :.:./       /lハ:.| |:::::::::::: |.: : :|l :|
       | l___|_ , <:::::::::::::::::::::/ /:. :.:/    _, イ | || |:::::::::::: | : : l }:.l


                    _____
                  /         \
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               /   -一'     ゙ー-   \
                  /  /´  `ヽ   /´  `ヽ  \
            /    (   ● l    l ●   )    \
            |     ヽ_   _ノ   ヽ_  _ノ     |
            |    ''"⌒'(    i    )'⌒"'     |
             \       `ー ─'^ー 一'       /
              \        ー一        /
              /                 \
             /                     ヽ
              |                         |
             |    i                   i    |






520 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 23:45:51.00 ID:.tDLBIwo
◆数日後、平安京、二条院

  _ ,,..._      x                、..,__,,.
"´::ヾ::゙゙;`>'     ×       . . ゜ `:;、;;`::ゞ:;゙
::´;;::=::;;::ヾ              ×   ,;''´;'::;; =、::;;゙  _,,....._
''´;;ヽ:::;゙=<゙  .゜× _,「「゙ニニニニニニ7´::;''::゙!::、:_'^:ヾ';"::゙;;ヽ::
、ゞ;;::''゙::;;、::`゙;   lア''´j |        ゙:;`ヾ;;`゙:=::丶::;''::,;''゙:::;:゙
::`':;;::''´::`゙''=;,テテテニ´_______゙ゞ、::ゞ:;;_`丶::゙':;;::='::;'
_゙´::i::`;;'"::゙:_::゙;,┴┴弌竺竺竺竺竺竺竺;''::;::;;:::'':;;::ゞ:;;'゙::_::'
::`j':!::゙;;._::::;;::"゙ヾ‐;;.. -'┴┴┴┴┴┴┴ゞ;;::"!゙!;;::ヾ、l!'´::゙;
'';;::i⌒;;::`゙i:;ー:''´゙;;===n==n===rn===n=゙;;::ヾ!:l::`:=::'゙:i::''´;;
ゞ;l;;'゙::''゙;;..:゙i::;;.:゙::;;' i i i l丁丁! ̄丁l ̄丁「i:´:;''゙:iヾ::ヾj;il゙;;::;'::
::';;!:..;''::ヾ;;''";;)'´「「入「j_辷j_辷ヒ|_辷ゴ_辷ゞ;;ゞ,:========、
T゙j''i"i´´|l|´ニニl:l幵;; ̄ ̄/フ三三三「l ̄;゙j::゙}______{
`゙::''"":⌒゙''=::"゙゙ヾ゙''"ア7"二二二二二二l:|i{:「゙l`TTニニTT´
厂厂厂厂厂厂厂「l/ r―――――――|jl{jー{';;|_L二」_|::






521 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 23:47:56.11 ID:.tDLBIwo
           |    /  _,. -ー ' ´ ̄` ー 、  \    /
           ヽ   l /  /         \ ヽ   /
            ',   {/   /  /   :l      ` 、 !  /
            ヽ  〉.:.: /  /   .:/.:  l.:. ヽ   l|/l
              Y .:.:. /.:  /  .:./,イ ハ.:. ...:|   :|:.:.:|   お帰りなさいですぅ
              | |.:.:. l.:.:. // , イ.:.//:.:/  \.:.:| ...:|:.:.:|
              | |.:.:. |`'lメ∠_////__, -ー'ヾ:|:  :|:.:.:l   …ずいぶん、ゆっくり
              |、ヽ.:.:ヽィ圷ミ    ィ圷ヾ.:.:.:|::.::l   なさってたですね
              | lヽ\| 弋r:シ      弋r:シ |.:.:.:ノ:.:.:.',
             /.:|  \ヽ;::::::::    ,  ::::::::::::ノ_/ |.:.:.:.:':、
              /.:.:.l   | 弋    ,. _    フl  /.:.:.:.:.:.:ヽ
.             /.:.:.:.:ヽ  ヽ __ >、___  `_,.ィ< /  /.:.:_.:.:.:.:',
            /:./:`∧  | |` ̄ \ヾ/ノ ̄ ∨  {'´: : : : :\.:.\
          /.:/: 、 : : ',  | |  __,r<_< ヽ,.__|  |.: : : : : : ::l.:.:. ヽ
.         /.:/: : : \: : }  |.  ̄/ \ヾ) \ |  L、 : : : : : :}.:.:.:.:.:\
         / .:.{ :\: : :.}: : ! ト、/   ヽ }〈//  ヾ一'|/:-ー' : ::/.:.:.:.:.:.::. ヽ
          / .:.:.:.ヽ: :ヽ,: : :r十く/ゝ ,.メノv ヽ入  <\_ : : ::/.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ',
         / .:.:.:f\_〉.: : : :/  ヽ/ ̄Zソ |人| ( >_「´ヽノ  }: :〈,.ヘ.:.:.:.:.:.:.:.:.:..|
       / .:.:.:.:.:} |>二ニ/    ゝー厶 |∨| 〉 \一'   Y二、 ̄〉.:.:.:.:.:.: |
     / .:.:.:.:.:.ヾ/: : : イ      ノ_ノ |ハ| (__,、_}     |ヽ:ト\.:.:.:.:.:.:.:.:|
     ヽ, .:.:.:./: :/ |    /`ゝ-勹 /ヽ------\    |:}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ

           ___
       /      \
      /ノ  \   u. \    あー…
    / (●)  (●)    \
     |   (__人__)    u.   |  急に友達がたくさん訪ねてきて
     \ u.` ⌒´       /   引きとめられてしまったんだお
    ノ            \
  /´               ヽ






522 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 23:49:22.25 ID:.tDLBIwo
             ,.'"´    ̄ ̄``ヽ、
              / ,. -‐ ーー --‐- 、 `丶、
          / /           `ヽ   \
           〈 ム. '"´ ⌒⌒ ``ヽ    \  \
          V/   .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. \   ヽ  \
          〃.::.::!.l::!.:..:.:.:.;.::/.://.::l:::::::::.`、   ヽ  ヘ
           〃.:::l:::l::|:|::l:::::/:/:://:::ハ.:;.:.:::::.`,   V.:l:l`
         ./:::;:::::l:::l::|:|::l::/:/ //::::/ l:|:l:::::!::!::{!  !:::l:|
        l::l::l:::::|:十ナl:< /::∠_ 」トト、:l::l:::{!   !:::l:|
         |::l::l:::::|:|:|yテ〒ミ/::/´,t==ミ、:ト、::{!  !::::l:!  (本当に…お友達だったですか?)
         |::ト:ト、:|:|:| f辷ソ   _f辷シノl:l::l:::{!   !::::l:|
         ``Vハ1:ト、, , , 、    , , , , l::://{!   !:::l::!
           i `ヽ小、   _       ノ//.::{! i .j!:::l::|
           | ‐米 f{:.>.、  `   ,. イレハ.::::{! 米j!::::l::!
          ,/|    ,f{::l::l::>==<__ ノ⌒ヽ:::〉 !〈:::::l::|
        / .!   ! ,fレ'/``V,ィ介入      〈   〉:::l::|
          /  ! ‐米,f{ソ  //ノハ `ヽ     〉米〈フ⌒フ
       / ,.イ!   ! .{′ 〈_,イノ}  iト、__」   〈  !〈ノr'.::::.`ヽ
      ./ /.:::lL_ _」   / ,}  ji!      〉  !:::::::::::::::::ヽ
     / /.:.:::::) ,1 ソ   / ,}  jii!      L_」:::::::::::::::::::::
     ./ 〈.:.:.::::( ,1 ソ   /  ,}  jii!     { 1〈.::::::::/:::::::::::::::


       / ̄ ̄ ̄ \
     /       . \
    /  _ ノ   ヽ、_   \   …………。
   .|   (ー)  (ー) .  |
    \    (__人__) .  /
     /    `⌒´    ヽ
    ヽ、二⌒)   (⌒ニノ






523 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 23:50:42.47 ID:.tDLBIwo
         ____
       /      \
      / ─    ─ \     …紫の上
    /   (●)  (●)  \
    |      (__人__)     |   相談…というか
     \    ` ⌒´    ,/    お願いがあるんだお
     /⌒ヽ   ー‐    ィヽ
    /      ,⊆ニ_ヽ、  |
   /    / r─--⊃、  |
   | ヽ,.イ   `二ニニうヽ. |


        ,    _.. -‐…‐-   _
.       (  , '´ , -―     、`ヽ、
         × _∠ニ -―‐  、 \  \
        く /. : : : : :; : : : ; : : : :\   ヽ、 \
       /: : : :// : : :;イ: : : : : : :丶  \ \
.     ,: : /: ::, '::;イ /: / /:::/ハ : : : : : ヽ  {   \
    /: :/: ::////  /: /  !|: : : : : : :.  ヽ   \
     {: /: : ,'´//  / , ′ !| i: : : : : :} ┼ } j _,ノ
     j/{: : :l://  ̄  /  ヽ、|l ト、 : : : ハ   | 厂
      八: : {/ x‐‐ 、     」≧ーi: ::,′{  レ{
        〉. :ヽ/{:::::リ      ´{::::::jヽj::/:} {十{ : !   …?
      ハヽ: {xx~´   .     ー' ノイ:/( }  } : l
.         从八             Xx //: : ){?ノl : l
        / /{ヽ \   っ     //: : /f′ j l :∥
.       / /ハ Xヽ > .. __   イ: メ、: {{ j×ノ l : l !
     / // ハ /   ,ィ个x、      \}j {: l : l :!
.    / //ノ /   〃 ∧  \     ヽ+} l : l :l






524 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 23:51:52.56 ID:.tDLBIwo
         ____
        /― ― \
      /(●)  (●) \     明石の御方に
     /   (__人__)     \    やる夫の姫が生まれたのは
      |    ` ⌒´      |    もう知ってるお?
      \           /
        /         \     だけど、母親の身分のこともあって
       |   ・    ・     )    このままでは哀れな境遇になってしまうお
.     |  |         /  /
       |   |       /  / |
       |  |      /  /  |
      (YYYヾ  Y (YYYヽ |
     (___ノ-'-('___)_ノ

           ____
         /      \
        /  ─    ─\     だから…紫の上に
      /    (●)  (●) \    育ててもらいたいんだお
      |     (__人__)   |
       \     ` ⌒´   ,/
      ノ      ー‐   \


                 /   rク      , --=====ミ \
                /    ィ7     ≠″        `¬\
            ,. '     〃   /   /           \
         ,.       rク  /    /             ハ  ヽ
         \   \   jj  /      //     /  / /  |   ゛
          \` 、ヽ {{   .′   /    /  / /   ′    ハ
           \/  V{{  |   -/―--<.  / イ / /       |
               /  ∧{  |     |子=ミ< ̄ / / イ |    |
           /  / }} i|     |├び ハ` / //ト |  | |.//
           , ′    }}. \   |` ー ′   / ァえメ、`|  | |'/
         /        {{   rf\ ヽ        lじン〃ヘ/  | |′
       /       /バ  {{\        ′  ` / /  / /    ……!
      /       // {{  }} | \    ‘`    ー 二  イ//
    /        //   什jト′ `   _,  r< |}}   / }}
   /     r―‐、i⌒ヽー  ∨| _,ニヽ__   |   |{{     ヾ!
 /       |_し-.\〔_r┐ ∧∨_/介ー、\ r┐ヘ |{{   __}}__
'       / / _仁\〔__ |  ヽ / 乃ヘ \\弋!ィ  ̄ ̄  ____ヽ
      /|    ヽーミ `ヽ〔_ ヾ  ∨ | | )ハ ヽ/      /      \
     / |    / ̄> 、 `ー- ⊥ | |(   / /⌒ヽ /         \






525 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 23:53:40.19 ID:.tDLBIwo
子供の養育を任されることは、妻として大きく信頼されているあかし。
紫の上は、嫉妬と母性本能、そして喜びの混ざった心持ちであった。

        /    rー‐く ̄ ̄ ̄ゝ-、
      /    ノ  ― ヽ ̄___ヽ\_
    /    /ヽ / _ァー'  ̄/   ⌒\_ヽ
  / ::: :  r'  〆 ソ    /        i \
/  ::: : .::::/   /    /      /     i  ヽ
ー=ニニ>:::/ v/, /::    /      ./   / / i.   `,
    |V "ァ‐/:::    /:     .:/ .:/イ ./:  i::   i l
    .l ::) i |::::   i /::......:::::::/ ::/ / /: //:i:: i i: l
    l :(   |:::: :i :i L フニニ=ー‐‐''フ// / ハ:i: :i i i|
   l :ノ 、i , l::::: i | :| ヽーr‐‐=マ ´ / / >く. |: i: i リ
   .l i:)ト‐ ‐ ヽ::::. i l :l   にんソ  ///ハュ、_> / ノ
   l i i(  小  ヽ:::::i l ヽ ハヾ.ー' / " ノ,にア/:/:/
  l i i )     へ::ヘ    〃      i.  ̄{//|
  l :i i.(     ハ \.__         "  イi  l   まったく…あなたって人は…
 l :i i .).ヽi ィ )::| \      =‐'  // i:  l
. l :i .:i .:( 小  (::」   ` ‐ 、_   _, イ  イ::  i:  l
.l i ::i ::::}    ハ|   _. - 亠 く / ハ .ノ::i:::.  i:. l
l:i :::i .::::/    }へ>く _     /  ./::::::::i::  i: l
i .::::レイ  /  /  /〉‐〈  \  .{ ノ `ヽへ _ i:. l
 广| V ‐ ‐ } / /U.ハ   \/ }  [ ^ /  J ハ: l
::ノュ | (  小 } / /人 | い   ./ ハ  r┘.l  |  l:. i |
:L | .{    } ./ | ( | (| ヽ、/ノ ハ  ] l く  .|: i l
..r レ  i  .} /  | ..)| r|   |ハ  i〈  l ノ   |: i |






526 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 23:55:06.06 ID:.tDLBIwo
         \  /:.:/:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:\ ヽ \
          ヽ/:.:.:/:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:./:/:.:.:.:.!ヽ ヽlヽ
            /:.:.:.:|:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:///:.:l:.:.:.:|:.:ヽ / l
.           |:.:.:.:..|ィ‐_-_、_. -///;ハ:.:|:.:.:.:!:.:.:.V   l
.           |l:.:.:.:.N r‐ァ-、` ̄  メ/‐-ヽ|、:.:|:.:.:.:|   _」
            ハ:.:.:.:l  弋:ソ  /´ ィ=‐、、\/:.:.:./-r ´
          /:.li \_\      ,   弋:ソ'´/:.:.:./:.:.:.l    そんな大事なことを考えてたなら
.      __ /:.:.li   il、   , -- ‐、  _/:.:./:.:.:.:.:.!    どーしてもっと早くに相談しないですか!
     /´‐-、ト,:./:li ※ il:.:\ {__   }  ア ̄/l:.:.:.:.:.:l:.l
.   /  ‐-〈//li  il:.:.:.:.:.> 二ニ´ィ:li ※〃:.l:.:.:.:.:.:.l:l
   l  `ニ7'´: :.li   il ̄ ̄ _\ノヽ._l:li   il-lユ‐_-、:.:!l
  r‐l   |フ!: : にli  il〃 ̄  ィトK\  li  ilこ|ー‐  |:.:.:.l
  |〉l  イ _): :.にli※/ \///)l:l l:l ヽli. ilこ!|二  /:.:.:.:.:!
/>にLイ<:.:にli /´     //(!|:|L!==li※!こl./  /!:.:.:.:.:.:.l
丁L__|ーLノ:.:.:.にX      // )!|:|   ハ ilこ! l  /ヽl:.:.:.:.:.:.:l


                    ___
               , 二¨-―-- 、`丶、
               /_ ..-――-.. 、十ヽ\
            //::.::,:.:.:./::/::.::.l::.::`ヽ、\ヽ
               〃::/:::/:.:.:/::/::.:/::|::.:、:.::.::ヽ ハ `、
           l::.:::l:: ,':l:::/::/::.:/::;小:::l::ト、::.:V l ヽ
           {::.:::|:::l::|::l::/::.:/::/:/:_j⊥l::ヽ:!}  \   まかせてくださると言うなら…
.           ハ::.::l:::|┼く:/::/ /'´ノ ヽ:∨::.:l |  /   紫はちゃんとお世話するですぅ!
           〈 l::.:|:::l::|∠、ノ   , =≡V::.::/|/
           ヽヘ::ヽ::V⌒゙  ,   "゙ / :::,'  l〔       だって、ずーっと子供が欲しかったんですぅ!
           /rヘ::\ ゛゛ rーヘ  彡: /  /:::Y⌒i
            l冫/ }`ヽミヽ、ヽ、ノ, イ:`7十/::.::.:l |    どーんとまかせやがれですぅ!
           // /:::_rヘ_`二√ __〉/  レヘ::}  |
             //  ,'/夕r==、∨---/、/ f==ミフ  厂ト、
.        //  〃r7,イ|   >トマ ̄〉 7ヽ厶ィ {ヽ 」__/ / 〉
     , -‐'7/ /:.rク/ {ニ=彳/ ハ ∨,  / ̄:{八_‐-┴勹
   /   /  /: :/7/  /,イ/ / /、/_ /: : : :|:厶 `^´ 人
   ヽ冫< /   {: : :Y〈__ //〃 ,' / 7ヽ ,仆、: : :|| ::`¨¨´: :冫、
    \/   rヘ :`ヾ//__/> //V/ /」 ハ: : l|: :丶: : : ,': ヽヽ
            /::/^ヽ_/厶>rく/ /l丶/ハ/;'/`ヽj| : : `、 /: : : :} ト、
        /::.:|/{/    Y^厶-z_ノ;';';';'∧::.::.:\: : : : : : : : j ハ:ヽ
        //:::,': :〃    {V  `ー<;';';';'/::.:ヽ::.::.:::ヽ、: : : : : {〈 `、ヽ
     〃:::,':::/: :/乃ヘ、 ({人 、`丶、)';'ヘ::.::.::.:、::.、.::.::\: : :rヘヽ l:::|






527 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/08/21(金) 23:55:37.39 ID:JeHCW1M0
普通は拒否されるけどそういう考えもあるか






528 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 23:56:45.64 ID:.tDLBIwo
            _____
          / '⌒ヽ  ; '⌒゙\       ||  ||
         /        ∪     \      ||  ||
       / /´  `ヽ   /´  `ヽ \     o   o
      /  (   ● l    l ●   )  \
    /    ヽ_   _ノ   ヽ_  _ノ  ; \
    |  ;  ''"⌒'(    i    )'⌒"' ∪  |   ほ、本当かお!?
    |  ∪      `┬─'^ー┬'′      |   いいのかお?
     \          |/⌒i⌒、|         /
      \       !、__,!    U  /
      /       、____,,      \
     /                        ヽ
      |  、                 ,   |


            r ―――――-- 、
        ,ィ/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽヽ、
       //__, ィ―――、――、   \ヽ、
     ∠_/´7 : : : : ィ´ : : : : : : :ハ`ヽ、  \ \
     / : : / : : / : : // : : /: :! :ヽ :\  ヽ \
      /: : //: : / : : /: :/: : : ノ: : |: : !ヽ: : ヽ ヽ  ヽ
    /: : : /: : /: :/: : /: : /: :i ∧: : :|: :ヽ!  } /\ヽ
    ! i : : !: :/: :/: : /: : /ィ: : /: : ヽ: :!: : : ! Y_  ヽヽ
    .!: :| : : !/、_/_/ _ィ//: : /∧: : : : !: : : : } | `ヽ、 ヽ!
    ! ハ: : |./> ̄/ ノ :入〈  !: : : : !: : : :! /!    `ヽ!
    |〉、ヽ ! ゙ミミ三、  //  `〈__! : : /: : : :イ: :!   まっかせろですぅ!
    | 「ヽ!`ゝ:::       ミ、、_  〉へ : : :ノ :|: :|   
    | | ヽヽ  ::::  l    ::: `゙゙=ミ/: :/:/ /: ! : !   いまはどれ位なんでしょーね?
    | | ヽ \    !ーァ   ::: /://  /: : |: :|   きっとお可愛らしい姫君ですぅ
    ! .\   \ `´    ,イ⌒ア^〉  /| : : !: :!
   /|   }-、,-、__}>r-ァ´ ̄ / /  /: :! : : |: :!
 /: !  >-、_ 7―、`/      ノ  /: : :! : : ヽ:|
/ : : /  /\  /==Y〈`-"⌒ヽ<  / : : : |: : : : :ヽ






529 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 23:58:14.76 ID:.tDLBIwo
紫の上の了承を得た源氏の君は、さっそく大堰へと向かった。

       ,";'.:.:;”:;,`:;,':,”:;:;.,:;.:;'.:.:;”:;
       .::;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"ノ'.:;ノ'.:.:;”:;,`:
       ..:;,`ヽ|/:;,':,:;.,:;.:∨//.:";'/.:.:;”
       .:;.:'";|'ノ.:.:;”:;,`:;:i;|.':,”ソ::.:゙,:;、,". : .: . :.lニ|: . .: . : . :
      ,,`:;\i;|i;/:,:;.,:;.::i;i;/'.:.:;”:;,`:;,': :. . :. .[]n「「 .|ニ.:__... -
    "".:::;.:".:i;i|.:';'.:.:;”:|:i|.;,`:;,':,”:"゙:.:゙;'_   __.:.__,,,,-‐‐ ゛ .: :. .: . :.
     ".:;,`:;,i;;i|;'.:.:;”:;:i;i|.,/`:;,':,”;”:;,`:;,  -ニ二_ :.: .:..:. :. : . .:
     ,,.:;'.:.:|iii|;”:;,`:;,'|i;i|.:,”//:;.:'"゙:.: "'‐..._―、_^ー-‐‐、___ ;::. :. : .
     .:; .:ヾ'|;|'ノ.:.:;”:i;i|i:;,/`:;,':,”::. ;:   -  _ヽ.  ̄^~^^ー―ニ___..._
     .::; .:".:i;i|.:';'.:.:;:i;i||”:;,`:;,':,”:"゙:::-_  =- -ヽ. :::li::.:. .:l
      .:`:;,i;;i|;'.:.:;”|:i;i|.:;l:;.;"~‐     -  ̄,λ`ー-、..__  : .: . :.:
   "   ;'.:.:|iii|;”" :i;i|.|i;,`::;;"::::  =―  _,,-'″`ヽ...: .: .:"`ー、__
     " ;;:;i|,i;;ii:i;;i:i,`:;;,`:;,':,__      ,,‐'"~:..: .: .:..,;`-,:: ;: ;: : ; :; ::.:..:.: ̄
   ._,,,.,,,,-‐'"~ ―=-   .    ,,‐'"  :.:. :. :. :; :;::. :. `ー-,.__. :.:..: .: .
      ニ ―  =―  _  ,,'   "..: .: .:. :. :. : .. :.: .: . :. : : .:."`ー-,. :
   ―  --― _   ̄-  ;;"  .: .:. .: . :. .:.:. : .: . :. : .: . . . :. :.: .: .: .: .






530 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/21(金) 23:59:26.58 ID:.tDLBIwo
       ____
    /     \
   /  ─    ─\     
 /    (●) (●) \    せめて、二条の東院にでも
 |       (__人__)    |    移ってはくれないかお?
 \     ` ⌒´   /
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、.
:   |  '; \_____ ノ.| ヽ i
    |  \/゙(__)\,|  i |
    >   ヽ. ハ  |   ||


      、___\、_,,.-:‐/:ヽ:-::‐-.、_
      `>-‐:´: ;: : ::|:: : : : : : : : :`ヽ、
      /:.;ィ´: :/: : : :|i: : :i:: : : : : : : :ハr=::、__
    //:: : : .:/: : : : :/||: :.:|:: : : : :ヽ、: :ハ:ノ:ヽ:}:\
    '" /: ::;': :/: :/,': :/ | |: ::|: : : :: : : :ヘ:::/:::::::.;〉::::;〉
      /: :/: :/: ;/-‐/ | ∨:|ヽ:ー-:: : : :ハヽ:/:|:/
    j:.:/|: ::j: :/__|:/_、 | ヽ:|,__∨: ::::ト、::|:: : |: :|
    |:/ |:.:::|:;ハチ弐ャ、   ォ弍マァ::::/、:`:|::: :|: :|
    ´ |:::::i':::ハ、Vzリ   {ィzリ,' ∨ノ:::.: : ;ノ:: :|    それは…
       |:/|: ::::::l、"   '     _゛r'jjjュ:|:: : :/:i:::.:|
      ´ |: :i::::| ,>:.、`.-r'´ ,r‐'",ノ:;/|:::|::::.:|
          |: :|:::{´ |   r┴--‐{ /:.:/´}:!:::|::: :|
        |: :|/ヽ、 ヽ./| o   ,{./:;/'  |:::::|::: :|
         |::./"  ヽ、 }ー-‐''´゛〉,'   、{:::::|::: :|
         |:/ ,.-r‐-、_{、    ゛ヽ、;  |:i:::|::: :|






531 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 00:00:56.84 ID:33wiKmIo
        ____
       /    \
.    /          \    移ってくれないのなら…
.  /    ―   ー  \
  |    (●)  (●)  |   姫君だけでも、
.  \    (__人__)  /   二条院へ移さないかお?
.   ノ    ` ⌒´   \
 /´             ヽ


           _ ーーー
        ,>'´,: : ,: : : : : : : : :~> 、-'7     __
   _, -'_>'ヾ,,;;'~,/ ., : : : : : : ,: : : :.,: : /~`''''二-_<~
-''~:::,/ ::::::::::::〉'~: / : : : : : :/. . /M '' :': : : : : :~><
::,/:::::::::::::''/: :/.: : : : : ::/: : .イ: /|.i ,    '' ''大ー .`_.、
.゙!,:::::::::::::::,.': :/: : : : : ::/' : /./:/:;:;l | :|: : : . . .  `.、  `ヽ
, '、::::::::,',ン'/ : : : :::/:;/: /:;.//;:;:;:;|.:;:| |i : : : : .|: ..   V
Vレ〉.::::/ヘ;/: : : ;/:;:;:;/イ:;:;/';:;:;::;;:;:;|;:;:;| .|::|: : : : :|: ハ、 .|
 ./ .'、::::,/: : .,イ:;:;:;:;':;:;:;:;:;':;:;:;:;:;::;;:;:;,/::;:;:|.|;:;|: : : : .|: : : |.V: :|
../ : :::`'/:、イ ''':;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|/:;:;:| : : : |:: : :| |: :|
/: :::::::;|:/.ソ' ,,  '''''''''''''''''''''''''':;:;:;:;:;:;:/;:;:;:.|: : :/: : : .|  |: |  え…ええっ!?
: : ::::::/,|'^`.-,、''.         ` ::;:;:;:;:;:;:;:;.|: : /./ : : |  |,'
: .:::::/|: ::::::::|::,乂    ,,,,,,_       ''':;:;:;./|: //;|: : /   '
.::::,//|:.: ::::::|.i/ \.  'ー- .,,_` 丶,   , ./ |/イ;;;|: :/
::::// |:.: ::::::|:i    ` ,、    ~`~    ン'ノ,'- ~.|:./
::/  .|: : : :::||_,,,,/乙i  `ミ, ,,,,,,,., ,- イ~ i:~:.|   |/
'   .|: : : ::::|、;;;;;;;;;;|~   (\ // ,::::: :i i: i   .'
 ,/.|: : : : :|、.、;;;;;;;| ̄⌒\|;;;;x.'/./::::: :| | :|
/  |: : : : .|、ヽ 、;;;|    /;;;;;;;,゙|/::::: : :| |:.|
   |: : : : |;;ヽ.ヽ.、.|   /;;;;/イ :::: : / |:|






532 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/22(土) 00:01:58.96 ID:nMdaGs.o
複雑よのう






533 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 00:02:35.90 ID:33wiKmIo
         ____
        /― ― \
      /(●)  (●) \    二条院の人が子供を見たがっているお
     /   (__人__)     \
      |    ` ⌒´      |   袴着の儀式のことも考えないと
      \           /    いけないし…よく考えてほしいお
        /         \
       |   ・    ・     )
.     |  |         /  /
       |   |       /  / |
       |  |      /  /  |
      (YYYヾ  Y (YYYヽ |
     (___ノ-'-('___)_ノ  ※袴着(はかまぎ)…幼児に初めて袴を着せる儀式


                .. ≧ー‐: : : : : :/ : : : : : : : : : : : :>、
           イ: : : : : : : : : : : : : | : : : : : : : : : : : : : : : \
.         /: : : / : : : : : : : :/: │: : : : : : : : : : : : : : : : :\
      /: , -/ : : : : /: : : :/ : : ,|: :|: : : : : :| : : : : ヽ : : :: : :ヽ
      /: //: : :/: : :/: : : ,イ: : :/ |: :|: : : : : :| : : : : : :', :: : : |_ 」__
    /: / .': : : :/ : : /.: : :/ |: : イ |: :|', : : : : | : : : : : :',ニ/⌒ヽ.:.:>、
.   //  /: : : :/: : : .': \/ |: /:|  ',: ',ヽ: : : :|', : : : : : :',/ ̄.:ヽ}___.:.:.:.\
  /    /: : : :/|: : : :|: : :/\.|/ |   v ', \斗―: : : : ::|.:.:.:.:.:.:.\:ヽ.:.:.:.:|
      |: : : /.:.|: : : :|: :f≧x、ヽ |   ヽ{ /ヽ| ', : : : : :|.:.:.:.:.:.:.:.:.:| :|.:.:.:.:|
      |: : ∧.:.|: : : :|: :|! {rイ心  、__ /x≦云示ア/⌒ヽ.:.:.:.:.:.:.:.|:|.:.:.:.:|
      |: :/ ヽ!: : : :!:ハ ?::::j}    〃frイ:::::::::/'     }.:.:.:.:.:.:.:| :|.:.:.:/   そ、それって姫君を
      |:/    V: : :|{: :ハ ヽzソ        vトーイ/      /.:.:.:.:.:.:.:.:| :|ー'   紫の上さまにお渡しするということ!?
      |{r=≠ニヘ : ∧/ {.:.:.:.:.  、     ヽzxV     /____」 :|
        }    |V : : :个 、   f⌒ヽ  .:.:.:.{      ′: : : :/ : : : |     
        { \ー‐|: : : : : |: /「 >- 、___ノ__ ... -',    {: : : :/: : : :│    
        |  `ー|: : : : : |/ :| | |  ヽ x-- 、/ }    |: /:}: : : : : : |
       ヽ.ヽ、 ヘ : : : :∧/| | . >ー{   ヽ/ ̄ ̄ ̄ヽ. |: : : : : :│     
         {ヽ.__ム: : : {-ヘ ー ' {.:.:.:.:.:.>、   {       ',ヽ: : : :: |
        ヽ.ー―ヘ: : :|-/ヽ   〉ーく /ヽ  ヽ/⌒    | ',: : : : |
         }ー―ヘ : |/ ,/ /.:.:.:.:.:| {: : :}  {        }ヽ.} : : : |






534 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/08/22(土) 00:04:10.89 ID:Yzdhpak0
のちの七五三である






535 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 00:04:16.01 ID:33wiKmIo
         ____
       /      \
      / ─    ─ \
    /   (─)  (─)  \   …そうなるお
    |  U   (__人__)     |
     \    ` ⌒´    ,/
     /⌒ヽ   ー‐    ィヽ
    /      ,⊆ニ_ヽ、  |
   /    / r─--⊃、  |
   | ヽ,.イ   `二ニニうヽ. |


                           . へ
            /⌒`v-─ ¨ ̄ ̄ ̄  ‐-v'     \
      _____|_ .>ヘ            |      }  . -‐┐
      ` ─ァ     \               {. /   |
         /        l. \  \      !    V
.        / / |  ||\.\  \  , /    ヘ「}-1  |
       / l |  |! l   \ \-─く  \___ノ「ヽ.   /
.      / /| ハ.  ‐|-‐!'   \|\__\__ | |  l |__/
          / :! | |   || V__    =キ¨厂丁メ、 |、 l  | !
        l /  | ! |   リく丁`}.     ∨、__..| |∧ | }   l |
        /  ヘ | .   |} 弋ソ     `ー ' ' j/// .′!
           ヽ |\ハ、 """      """/` 7´/ / |  そんな…!
            |  |` t-  ≦` ´ |__. / / /   |
             |    !、  \. イノ  // / /|.  |   そんな、こと…
             |    | > ´ ∠、 //   /、|    |
             |.   ,!´   /  / /イ   /____\ |
             l  イj_   / / _  |  / . -‐ 丁  !
             |/ /  \.{/ /  }´|. /´      l   |
             / /   ヘ/7´1   / j/      l.  |
            ヘ〈    _.ゝ{`    }  /         〉 !
.             [_`7>′| | \__/  \,. -──-く|  |






536 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 00:06:20.38 ID:33wiKmIo
煩悶する明石の上。
そこに、彼女の母である明石の尼君が助言する。

          -------|ヽ-- 、_
    _'": : : : : : : : : : : : : : : : : : : `丶、
 ―'" / : : : : : :|: : : : |: : :|: : : : |: : : : : ヽ
.   / : : : : : : :: :|: : : /|: : :|: : : : |: : : : |:|: :',
. /: : : : : : :: :: : : !: ::/ !  .!: : : : !: : : : :|:|:: :',
. /: /|: : : |: ---.|-/  |  .|ヽ------: : |:|: : ',
//  |: : : |: : / |/  .!  .! ヽ: :|ヽ: : : :|:|: : :|   紫の上さまはお優しい御方と
    . |: : /|: /  .|   !  .!  ヽ::| ヽ: : :|:|: : |   聞いています
    .!: /: !/不示テミ .!  .! ィチ示不: : :|:|:: :|
    .!/: : !:', マ;;{;;;;l;l      l;;ヒ;};;/ヽ: :|:: :: :!   姫君のためにも
   /!: :/ !: ', ` '' ´      ` '' ´/ヽ::|)|ヽl   ここは紫の上さまにおまかせなさい
  //ヽヽ!ヽ',       '      //ノ: :!
     |/ヽ: :丶、    ー'    ノ |∨ヽ/
          ヽ∧∧> 、l^l , </|/
       ____ノ. | .|_ !、____
     /;;;;;;;;;;;;;;;| ヽ  | .| |  /  .|;;;;;;;;;;`ヽ
      |;;;;;;;;;;;;;;;;|‐-ヽ .ノ ' ̄l, --‐‐|;;;;;;;;;;;;;;;|
     .|;;;;;;;;;;;;;;;;;;|  ヽ|  、二l   /;;;;;;;;;;;;;;;;|
     |;;;;;;;;;;;;;;;;;;|   | ┌‐`l . /;;;;;;;;;;;;;;;;;;|


                   ヽ、
                 __\ヽr 、
                /: : ,: : : ̄: :|: :  ̄`  、
              /-‐7´: : : :/: イ!: l: :、: : : :、ヽ
                /. . /: :ィ_./ ! !、!、:ヘ. . . Y\_
                  / !: /: 7 l/ | ヽ|`ヾ-!: : l: i:::::〉`┐
                  /〈!:.:l: イコヤ!   卞弌ヶ: :ト |::人:::::l
               /イ ハ.:レi 辷ソ ,   せシ l: :l:.ト!':|!iヽノ
                 / l:/`l    _       r!/Y:::::|!:|
                  `ーi: ,'::\_   ` _ ..イー':〈_」!_」   お母様…
                    |l:!: : l/!イj ̄/ハ// : /:::::::|
               |l:!: : l「l l::〉'/  ,/: :./||:::::::|
                    lll:: :〃l. ∨ /! : .i ヽ!::::::|
               |l: :./ l / / .,' : :,'  l:::l:|
                |!: :.!   y /  ,': : ,'  / !::|:|
                  |': : }_/ ,'  i /i. / l:::|:|
              /|: : l::::::::{ ̄i ̄`!:,'::! /  !::|:|






538 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 00:08:31.84 ID:33wiKmIo
       ,  --‐‐‐‐----|ヽ、__
.    ,_ .'"---: : :´: : : : : : : :!: : : : : `丶、
   ´ /: : : : : : |: : : : : : :/.|: |: : : :|: : : : :ヽ
   /: : :/: : : : |: : :/: : / |: |: : : :|: : :ヽ: : :ヽ
  /: ://: : :/: : : |: :/ レ:/  .!: !ヽ: ::|: : : ヽ: : : ',
. // / : : !: : : :/!‐'" !/  .|: |` 、__!: : : :ヽ: : :}   母親の身分で子の行く末が決まる…
.   /: : : :|: : :/ .|/ . /   |: | .ヽ: |ヽ: : : |::|:::|   それは、どうしようもないことです
   |: : : :/!: :/ ヤテニ? .   ∨ ヽ| ヽ:: : !/: :,'
   |: :: / .!:/: ',ヽl:::ヒl    ィfテミ?,'〉:: :!: :,.'     源氏の君をご覧なさい
   |: :/<リ: : :', `'' ´     l:{:ヒ:}//::ヽ:|/:〈     人柄優れ帝の覚えめでたくとも
.   リ  |:ヽ: ト'      '    `'' ´/: : :〉l ): ヽ    お母上が更衣であったゆえ
        |, -ヽゝ、  丶つ   //:/: ´:: !ヽ!     源氏に降られたのです
        l/'"lヘ> - -  ' " |/ヽ/ヽ|
          ___, --┘  └ /\/           帝の皇子でもそうなのです
        , '"  〈 / ``  - |`〉` - 、         ましてあなたの子となれば…
      |   〈 |---------l 〉.    ',
       |  |l 〈 |    -‐ / 〉    .|
    | ̄ ̄ ̄` ` v ' ´ ̄ ̄ ̄`` 、/   |
    . |       l.l         | /  .|


                <´ ̄ ̄  ‐- __,,,
            /         `i  ¨> 、
           /         :i   !  ヽ ヽ \
           /   /   /  :|  /  ヽ ヽ ',丶丶、
        _,. <~ハ  /  :/   i  /  i  ',  i i\ `゙
       ヘ;:;:;:/;:;:;| ,' ー-/、  /j: /|  ∧ |  l: lヽ;:}
        t;/:;:;:;:;| i≧x、ン`゙ー// | 7''ーl‐l'"  l l;:;:;:》
        | \;:;:;| ,.| ミて ≧ミ/  !/,,.ィ杉i  /l l;:;:/
        |  T´( |/ ヾニシ     frシ/ / /: リ-'i     …………。
        |  ヘ  `t-ヘ :::::::  、  ::::u /_|/ /: ハ
        ,'    \ \ \, -、-‐  _ ィ /  ∧  ヘ
       /:i    } ヽ  ',/ <ヽ_i`i´| \/  /  ',   \
       //|   ,xf<ヽ/ ァ-、゙i::::/つ: :/  ,'>ー、ト    \
      // /   fi i: : :/トヽヽ,.-' イ V: / //  `ヘ\   ヽ
    /" /   i ', V`ヽ、`´,イ 'ヘ/:/ / / /    >`-、  ヘ
   /  / ,'  j _,ィ': : : : : :/ }  /:/ / / / ヽ r'" く彡 \  ハ
 /   / /  /V  `ヽ=-i l  /: { / / ̄/\ Y ,へ、ンKv ̄> ',






540 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 00:10:53.73 ID:33wiKmIo

                <´ ̄ ̄  ‐- __,,,
            /         `i  ¨> 、
           /         :i   !  ヽ ヽ \
           /   /   /  :|  /  ヽ ヽ ',丶丶、
        _,. <~ハ  /  :/   i  /  i  ',  i i\ `゙
       ヘ;:;:;:/;:;:;| ,' ー-/、  /j: /|  ∧ |  l: lヽ;:}
        t;/:;:;:;:;| i≧x、ン`゙ー// | 7''ーl‐l'"  l l;:;:;:》
        | \;:;:;| ,.| ミて ≧ミ/  !/,,.ィ杉i  /l l;:;:/   …殿のお言葉に従います
        |  T´( |/ ヾニシ     frシ/ / /: リ-'i
        |  ヘ  `t-ヘ :::::::  、  ::::u /_|/ /: ハ    どうか…紫の上さまに
        ,'    \ \ \, -、-‐  _ ィ /  ∧  ヘ    よろしくお伝えください
       /:i    } ヽ  ',/ <ヽ_i`i´| \/  /  ',   \
       //|   ,xf<ヽ/ ァ-、゙i::::/つ: :/  ,'>ー、ト    \
      // /   fi i: : :/トヽヽ,.-' イ V: / //  `ヘ\   ヽ
    /" /   i ', V`ヽ、`´,イ 'ヘ/:/ / / /    >`-、  ヘ
   /  / ,'  j _,ィ': : : : : :/ }  /:/ / / / ヽ r'" く彡 \  ハ
 /   / /  /V  `ヽ=-i l  /: { / / ̄/\ Y ,へ、ンKv ̄> '


       / ̄ ̄ ̄ \
     /       . \     ありがとう…
    /  _ ノ   ヽ、_   \
   .|   (ー)  (ー) .  |   よく、決断してくれたお…!
    \    (__人__) .  /
     /    `⌒´    ヽ
    ヽ、二⌒)   (⌒ニノ






541 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/22(土) 00:11:44.70 ID:p3sjpoAo
かわいそうすぐる






542 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 00:13:14.54 ID:33wiKmIo
明石の上は、源氏と紫の上を信じ、姫君を手放すことを決意した。
そうと決まれば、双方で準備が始まった。

○‐-=、,,_         |                                  |
 |:.i:.i:.i:| ``''ーr=‐;、|                   __________________l_
 |:.i:.i:i |   l |i:i:|′|                    |lア⌒ヽl「 ̄ ̄`ll ̄丁 ̄ll ̄ ̄「||
 |:.!:i:.!:|  l   ! !i:|  |                    ||ゞ.__ソ||‐┐fて||}三三{、||「「「「l ||
 |:.!:i:i:.|  l   |:.ii:|  |                   |l.∠__」L.⊥廴」l二二二l||」」」」」|
 | !:i:i| |  l:.ii|  |                    |「「「仄T|「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄
 | !:!i:.l   !  l:.ii|  |                    ||」」辷j」||        _   |
 |:i:ii:.l   l   l:.!|  l芹>             ||「「「「「「||        [__,ノ\ |
 |:i:ii:.l    !   l:i|  ドレ'   _____________ ||l」」」」」,||_________ |__j
 j:ij:.:l   l   jフト、 |Π_____ |,.----、,.----、 | |l'TTTTl|_____ ,''⌒ヽ_┻__`、
ィ个i〈     !   l:i:|,/凵   ,.{____{_______,ノァ| ||⊥l⊥l,|| ̄ ̄|「 ̄{.     }| ̄ ̄||
 j:i:i:l`  |  |:i:l¨¨¨¨フ'ー―――――‐ァ' l||l'ニニニニl|__|| r‐)  (|| ̄ ̄||
 |:i:i:l     !  |:l:|「, '´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /:|/j|_|| ⊂⊃|| ̄ ̄|| 「|l ̄丁l|| ̄ ̄||
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 |:l l:.|    ! /¨゙|___________|' /    ̄ ̄ ̄  ̄ ̄   `   ` ̄ ̄´\
 |:|:.! l  ,. ''´    | | ⊂⊃ l:l ⊂⊃ ||/                          \
 |:|:.l:.|''´      |_|____j,|____________|_j                          \
,. '^''"´                                                ` 、


紫の上は二条院に姫君の部屋をしつらえ
明石の上は姫君や乳母に持たせるものを準備する。
そして……。






544 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 00:15:23.09 ID:33wiKmIo
◆冬、山城国、大堰川のほとり


       ,";'.:.:;”:;,`:;,':,”:;:;.,:;.:;'.:.:;”:;
       .::;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"ノ'.:;ノ'.:.:;”:;,`:
       ..:;,`ヽ|/:;,':,:;.,:;.:∨//.:";'/.:.:;”
       .:;.:'";|'ノ.:.:;”:;,`:;:i;|.':,”ソ::.:゙,:;、,". : .: . :.lニ|: . .: . : . :
      ,,`:;\i;|i;/:,:;.,:;.::i;i;/'.:.:;”:;,`:;,': :. . :. .[]n「「 .|ニ.:__... -
    "".:::;.:".:i;i|.:';'.:.:;”:|:i|.;,`:;,':,”:"゙:.:゙;'_   __.:.__,,,,-‐‐ ゛ .: :. .: . :.
     ".:;,`:;,i;;i|;'.:.:;”:;:i;i|.,/`:;,':,”;”:;,`:;,  -ニ二_ :.: .:..:. :. : . .:
     ,,.:;'.:.:|iii|;”:;,`:;,'|i;i|.:,”//:;.:'"゙:.: "'‐..._―、_^ー-‐‐、___ ;::. :. : .
     .:; .:ヾ'|;|'ノ.:.:;”:i;i|i:;,/`:;,':,”::. ;:   -  _ヽ.  ̄^~^^ー―ニ___..._
     .::; .:".:i;i|.:';'.:.:;:i;i||”:;,`:;,':,”:"゙:::-_  =- -ヽ. :::li::.:. .:l
      .:`:;,i;;i|;'.:.:;”|:i;i|.:;l:;.;"~‐     -  ̄,λ`ー-、..__  : .: . :.:
   "   ;'.:.:|iii|;”" :i;i|.|i;,`::;;"::::  =―  _,,-'″`ヽ...: .: .:"`ー、__
     " ;;:;i|,i;;ii:i;;i:i,`:;;,`:;,':,__      ,,‐'"~:..: .: .:..,;`-,:: ;: ;: : ; :; ::.:..:.: ̄
   ._,,,.,,,,-‐'"~ ―=-   .    ,,‐'"  :.:. :. :. :; :;::. :. `ー-,.__. :.:..: .: .
      ニ ―  =―  _  ,,'   "..: .: .:. :. :. : .. :.: .: . :. : : .:."`ー-,. :
   ―  --― _   ̄-  ;;"  .: .:. .: . :. .:.:. : .: . :. : .: . . . :. :.: .: .: .: .

その日は、寒い雪の日であった。






545 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 00:16:55.42 ID:33wiKmIo
                   _______
             _/:ヽ-‐':´: :: : : : : : : : ::`ヽ、
        -‐=ニ´: ::/:.:、: : : : : : ::、: : : : : : : : : : :ヘ、
          /: ::;イ:|: ::λ: : :i: : : :|:: ::/;;;`};;};`;ヽ::ハ
        /: ://: :j : :| ヘ‐、:|: : : :|::/;;;;;;;;;;/: : ~:|;;;〉:j
         l/ / ::::|: : :| ∨::|、: : :|::ヽ、;;;/: :: : : :|: ::リ
           j: ::::ヽ:: :| ___ヽ{ヘ: : :ト: : :|: : :::: : : :|::/
            |/ヘ:::',ヽ{ ャ;チヤ ヽ;: ::|ヘ: :|: : : : : : :|'   乳母、いままでありがとう
           ヽ::〉  |j:;ソ,  V::.{´ヽ{: : ::|:: : :|i
            〈   ゛    ∨_ノ: : :/:::|::: : |:|    姫をよろしくね…
               \-'      /: : ::/:::::j::: : :|::|
               ` ‐-‐ァャ/: : ::/::::;人:::: :|:.:|
                   /:::/: : :ノ,ィ´ ヽヘ:: |: :|
                     r'-/: ::;f´r===、  |::|: :|
                 i 〈: :;ノ〉´ ̄゛\ヽ |::!: :|
                  / /V /     | i |:: : :|
                   /イ  /       | | |:: : :|
       <.\__/.>   j } 〈        | | |:: : :|
         >==<   |_ソ  ,}      / ,| | |: : :|
       | i:: :: `| ,ィ'^}:|´⌒ノ     ///| L_|: : :|
       | i::.   | {  |:| 〃      /  /. ` ̄|: : :|


         ΛΛ 
        (*゚ー゚)   御方さま…
       ⊂  ⊃   どうかお元気で…
      ~(  ノ
       U"U
       乳母






546 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 00:18:23.03 ID:33wiKmIo
       ____
    /     \
   /  ─    ─\
 /    (●) (●) \    明石の上…
 |       (__人__)    |
 \     ` ⌒´   /     車の準備ができたお
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、.
:   |  '; \_____ ノ.| ヽ i
    |  \/゙(__)\,|  i |
    >   ヽ. ハ  |   ||

                      _______      _
                    /ヽ'´: : : : : : : : : : : : : `ヽ、/::\
      _  -―   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/: : : : : : : : : : : : :\: : : : : ∧):::::::::\
       ̄ ̄ ̄ >―.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\彡/::::::く⌒ヽ::::\
       /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\!:::::::::::\.:.:ヽ:::::\
        / .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,.:|.:.: ∧.:.:.:|、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\::::::::::::\.:`、::/
     / .:.:.:.:.:.:. /.:.:.:.:./.:.:.:.:./│.: |ヘー┼\-.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:::::::::::::}.:.:∨
  ∠.. ___/ .:.:.:.:.|.:.: ーl- | .:│ハ :.:|  \.:.:.:.:.:.:.:.:.:\.:.:.:`、::_ノ.:.:.:.l
           / .:.:l:.:.: |.:.:.:.:.:.! ∧ .:| ! '..:.j __,\.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨.:.:.:.:.:. |
        / .:.:.:|.:.:. |.:.:.: /ト、__\!  ∨イうヘ ̄}i\.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.| .:.:.:.:.:.│
         / .:.:.:. |.:.:. |.:.: 小゙てヘ       ∨iハ    \.:.:.:.:|\.:|.:.:.:.:.:.:. |  (殿のお出で…
      / .:.:.:/|.:.:. |.:.∧!∧Vリ /// 弋::ソ      ヽ.:.:!イ ヽ|.:.:.:.:.:.:.|    いつもなら嬉しいのに…)
       厶:. '´ │.:.:.∨.: |.:ハ´  '         ∠⌒∨│.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.|
             | :/.:.:/:.:.∨:个  ,   `⌒     イ ノ こ-‐く .:.:.:.:.:. |.:.:.:.|
             |/.:.:/.:.:.:.:.:.:.:/.:.:./x-≧ ーr<}  /      ヽ.:.:.:│.:.:.|
           /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/⌒Y^)  {_/ /        |:.:.:.:│.:.:.|
            /.:.:/.:.:.:.:.:.:.:/r⌒)) {_  /  ヽ/         │.:.:.:|.:.:.:.|
         /.:.:/.:.:.:.:.:.:.:/{ ⌒)'⌒ヽヾ   /      / ̄ ̄`Y7 :.:.: |.:.:.:.|
         /.:/.:.:.:.:.:.:.:/厶ヽフ    } /    /      V.:.:.:.:.│.:.:.|
       /.://.:.:.:.:.:.:. / {八 ヽ、  / ̄}  //      /.:.:.:.:.:.│.:.:.|






547 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 00:20:32.92 ID:33wiKmIo
牛車が整った。
車には、姫君と乳母、しかるべき女房だけが乗る。

           r‐‐ 、  , ‐┐
              \  }_/ /
             , ´>ー<  `丶、
            /  / 小、 ヽ|  ヽ
           // / // | ト、  |   i  おかあさま、早くー
         ,′i / l/ ヽ   }?   |
           i /|,/●    ● |  l、. |
           |/| j⊃ 、_,、_, ⊂⊃/!ノ |
        /⌒ヽ l八   ゝ._)  ,j//⌒;
       \ /::::ヽV>,、 __, イァ/  /
          /:::::/   ヾ:::|三/::::{ヘ、__∧
          ` 'く     ヾ:∨::::/ヾ:::彡'


              \  r:、_
             -‐ : : ̄{ : : : : \_
        _r≦ァ'´: :/: : / ;'い: : : : : ヽ≧、_
        〈 ∨: :/: /: _/| :ハ : _\ : : :', / 〉
        ∨ ;イ: :│/ l/  ヽ:{\ヽ: :.l_/ ノ
.          |:/ | : 小テぇ.   ィテハl: : |oく   うん…行くわ
            / | : ∧ V:リ    V:リ ∧Nヽ│
.           |__/∨ト人.:::: t ┐ ::.:人イ_」」   あとからすぐ行くわ…!
           |: : :l: : :|ニ=ァrーr< /)|: :|: |    だから…いい子にしててね…
           |: : :|: : :|イ ヘ∨/(Y7'ヽ/: :|
           |: : :|: : :|ハ. ∨ ∧`^ 人:.ノ
           |: : :|: : :|  '、/ ′|\}}`ヽ
           | : ∧ : |  / /  | //   }
           l :/  : :|  / /  |V/  /
           |│ ヽ:|⌒{⌒}⌒八`\ 人






548 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/08/22(土) 00:21:22.95 ID:zWdnn1Y0
明石の姫君は…何も知らないんだね…






549 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/22(土) 00:22:59.86 ID:vxbcL3A0
つ・・・つらい別れだね






550 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 00:23:02.71 ID:33wiKmIo
      ____
    /  ⌒  ^\
   /  ( ●)  (●)     お母様とはまた会えるお
 /  U:::⌒(_人__)⌒ヽ   さあ、二条院へ行きましょう
 |       |r┬-|   |
 \        `ー'´  /


           r‐‐ 、  , ‐┐
              \  }_/ /
             , ´>ー<  `丶、
            /  / 小、 ヽ|  ヽ
           // / // | ト、  |   i
         ,′i / l/ ヽ   }?   |   うん!
           i /|,/●    ● |  l、. |
           |/| j⊃ 、_,、_, ⊂⊃/!ノ |
        /⌒ヽ l八   ゝ._)  ,j//⌒;
       \ /::::ヽV>,、 __, イァ/  /
          /:::::/   ヾ:::|三/::::{ヘ、__∧
          ` 'く     ヾ:∨::::/ヾ:::彡'






551 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 00:24:22.07 ID:33wiKmIo
雪の中を、姫君を乗せた牛車が遠ざかっていく。

 。     | ; ;: o| 〇      。  (ヾ ミ   〃  ゚  ヾ)
      | : :: |     ゚    。  (ヾ  ヾ o  ミ乂)
  。   | ; ;; |  o           ヽ、从人从|
   ゚  .|o :l ll l     o     ゚     !    ;; |
 ,,。,,.,,,.  i  !! ,,| 。           。 | l   ; |
  o  . |  !  l       ゚          | ! o .;; |
     ,,,ノ ノ  ゚ ヽ、,,,゚''"''' ,,,.,.,_., ,     。   | !  ;;;|
 ,,。,,.,,,  ''"' "'' '' . .  . .  o"'''`,,,. ,,.,   | l  ;; |
     '。' ''"'.,,..,,..,, . . ゚ .  . .  .  .  ''",,,! l。 ;; |
  ゚        。  '"'' ', .,.,.,,,.,,  '。 .  . ,,,ノ,, 人  ヽ,,,
                   `''"' ',. , ,.,,,  〃''  " ''''




             __,イ|__ ... .ィ  ヽソ
         , :<´ : : : |: : : : :ー<..
       /: : :/: :/} :小: : : : : : : : ≧ー
     __,/ /: : /: :/ ,| : | ∨| : : : : : 廴
    f´/ }:/.: :.ム斗' | /| `ヘ}ヽ: : : : ヘく     姫君…姫君…!
    ∨  ,イ: : :{ :/  j/     V | : : ∨    
     ヽ、{∧ 圷旡≧/ / /≦乏ア:| ト、:ハ    
      |:ヽ}ヘ:/ |  |/ / / / | | ? |:「ヽ}    
      |: :|:`ー.、|  | , -- 、 | | {ム/:{
      |: :|: : :|:|> 、ー'⌒ー'_. イ: : |: :|
      |: :|: : :|:|  ,.≦厂 「x  |: : :|: :|
      | : ', : :',|/  {___7`ーl: : :|: :|
      |: : :', : :|   |  .′ |: : :|: :|






552 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/22(土) 00:25:02.86 ID:WGlngxIo
わしが育てる






553 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 00:26:09.65 ID:33wiKmIo
                  _, -――- 、_/^\
           ー=こ⌒\: : : : : : : :\厂^\\
            / : : : :| |\ \:__: : : :\   |∨
            / : / : : : |_|  \ \: : : : : \_|ハ
.           ´ ̄了: : : :∧|   ,ィ≦沂: ,: ト、:\ :'
              |:|: : : f才汽  ∨り ∨: |、:厂 : :'.    紫の上さま…
              |:ト: : 入∨り// /`´  |: ムイ: : : : :',
              |八: |: :n‐ァ、 r‐ 、  j/|: : : : : : :│   どうか、どうか姫君を…!
                  〉{: ハ{ ' L ー'_// │: : : :│ :|
              | : {⌒ヽ  }了\∧-ヘ: │: :| :│
              |/´   | | ト、_∧ノv }ハ∧: :| :│
             〈  /^7 |ノ/ {o「 V /  ∨ :│
              |ヽ __/  ,}  }o}  }ハ   | : : |
              }ー{_{〈  /  / /  ノ _ノ.  | : : |
              厶 _ト、__/  / / /ー{   | : : |
                <___/  \厶ム/r―イ    | : : |
               // ヽ、_     /; |  │  │.:.:.|
           / /     . : :  _:_:/ |│ │   | : : |
              | |        ハ, |,ハ  l    |:.|: :|
.           ∧ |      ヽ: .   }| ∧  l  ノ∧│






554 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 00:27:49.79 ID:33wiKmIo
◆平安京、二条院

  _ ,,..._      x                、..,__,,.
"´::ヾ::゙゙;`>'     ×       . . ゜ `:;、;;`::ゞ:;゙
::´;;::=::;;::ヾ              ×   ,;''´;'::;; =、::;;゙  _,,....._
''´;;ヽ:::;゙=<゙  .゜× _,「「゙ニニニニニニ7´::;''::゙!::、:_'^:ヾ';"::゙;;ヽ::
、ゞ;;::''゙::;;、::`゙;   lア''´j |        ゙:;`ヾ;;`゙:=::丶::;''::,;''゙:::;:゙
::`':;;::''´::`゙''=;,テテテニ´_______゙ゞ、::ゞ:;;_`丶::゙':;;::='::;'
_゙´::i::`;;'"::゙:_::゙;,┴┴弌竺竺竺竺竺竺竺;''::;::;;:::'':;;::ゞ:;;'゙::_::'
::`j':!::゙;;._::::;;::"゙ヾ‐;;.. -'┴┴┴┴┴┴┴ゞ;;::"!゙!;;::ヾ、l!'´::゙;
'';;::i⌒;;::`゙i:;ー:''´゙;;===n==n===rn===n=゙;;::ヾ!:l::`:=::'゙:i::''´;;
ゞ;l;;'゙::''゙;;..:゙i::;;.:゙::;;' i i i l丁丁! ̄丁l ̄丁「i:´:;''゙:iヾ::ヾj;il゙;;::;'::
::';;!:..;''::ヾ;;''";;)'´「「入「j_辷j_辷ヒ|_辷ゴ_辷ゞ;;ゞ,:========、
T゙j''i"i´´|l|´ニニl:l幵;; ̄ ̄/フ三三三「l ̄;゙j::゙}______{
`゙::''"":⌒゙''=::"゙゙ヾ゙''"ア7"二二二二二二l:|i{:「゙l`TTニニTT´
厂厂厂厂厂厂厂「l/ r―――――――|jl{jー{';;|_L二」_|::






555 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 00:29:05.32 ID:33wiKmIo
明石の姫君は紫の上と対面した。

           r‐‐ 、  , ‐┐
              \  }_/ /
             , ´>ー<  `丶、
            /  / 小、 ヽ|  ヽ
           // / // | ト、  |   i
         ,′i / l/ ヽ   }?   |
           i /|,/●    ● |  l、. |
           |/| j⊃ 、_,、_, ⊂⊃/!ノ |
        /⌒ヽ l八   ゝ._)  ,j//⌒;
       \ /::::ヽV>,、 __, イァ/  /
          /:::::/   ヾ:::|三/::::{ヘ、__∧
          ` 'く     ヾ:∨::::/ヾ:::彡'


  /  .//: : : : ̄r " : : : : : : : ヽ、::::::     \
  \ / ト: : : :_ ,,=-ェ 、 : : : : : : : ィヽ:::  、   \
    〉 ^", ‐⌒ ̄   `T" ヽ、_ ソ - ヽ   ヽ::::::..  >
   {{ /  /     i i | \  "ヽ: : : ヽ.   i:::::/
.   レ'´  /     ,イ .l l   ヽ   ヽ: : :ヽ  レ´
  /   /     / | l i    }    ヽ  }レ∧
  / .i  i    / / i ハ_   i    ', ソイ  l
  |  i.  i __/_  / /__ヽ__ i.     ト-|  l
  |  i  i" /、_/ /  __  \ヽ    i }.  l   本当にお可愛らしい…
  ヽ i  KT7ハヽ     T7ハ;フト    / :}.   l
   \.、い. ヒ;ゾ       ヒニソ./.i   イ  .:}   l   仲良くできそうですぅ
    |ヽ\ヽ .::::.  ;     .:::::./ノイ/ .} L .}    l
    li  `i\   ー‐'    /イ i .} 「 .{    l
    ∧i レ_ | i. `: .、 _ _,  '´ ト、. i i {i  } i.    l
   / .{i v` { i  i__/ }  ./  \ {i  } i.    l
.  /  {   レ '´ , - 、.v"r‐- 、   .{{  L i.    l
  /  }i   } r '´   >く   ` ヽ.{   イ⊥.i     l
. /   }i   .} |   , イL|| \   .{ト じvK  ヽ    l
/   }i i _ |. レ'´ .>|( .|| ) ` ‐v'}  " }r':::::: i.    l
.    }トヘ` .|    〈 | |>|K    .}i   }ハ::::::::  i    l






556 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 00:30:42.29 ID:33wiKmIo
ところが、最初は機嫌の良かった姫君だったが…
実母のいないことに気づき、徐々に不安げにあたりを見回すようになる。

      「`ヽ.__,/ ノ
   , -\__{__}__∠.
.   /     /ハ /  ヽ
  /  { /j// V ハ  ',   おかあさまは?
  | | ∨.ノ  `ヽ !i  ト、
  | l | ●   ● !i  !    なんで、おかあさま、いないの?
  lハ ?⊃    ⊂从 ノ
    ?ト--`^´ィ⌒Y
    ∧~\ー‐lノ  ノ


                __,. -――- 、、_
               ,ィ'-'"´⌒^^⌒`丶丶、
              〃_r冖'⌒^^⌒'ー、_`ヾ'、
             /{ノ         ) ヽ、ぃ
            ノ /// / /  /  /}  i`、} 、
            \{ l i i,l+‐-/,ィ/‐リ-、 l | |l >   姫さま、今日から紫が
             | l |__l ィ=ミ´ノ ィ=ミ ノ/ , l イ    お母さまですよ♪
             从ト トi、::::  ,  :::: メ/ノ,イ lト、
             / ク、下ゝ、 ー一  彳彡イl l lトミ 、  仲良くするですぅ
             / ノ/〈`ヽ``ニ=y=<ノ`l '、 l l l \ヽ、
          __/ノ / ,八、 ,'´  /  ヽ 入ヽヽ、l l \\
       , '´イン /r'´、,:'^"'-、_ {、  _l,.,.,._ `ト、ヽ、  \\
      / /ノ / ゝ、 /^'t、,_  `'}ー'"   }  } ヽ 'ー、  \\
    ,イ / ノイ/  l У   `'ー人-‐ ''"~´'、_ノi、丶、 `ヽ、.ヽ ヽ
   / /,r'  ノ /   ,ト/      /三、    ヽーt、 ヽ  ヽ ヽ ヽ
  / / /  ノイ   / ノ      / | | 、    ヽ  l   ヽ  ヽ ヽ ヽ
 l l {   }/   l        / | | | ヽ      ヽ .l   {   〉 ヽ l






557 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 00:32:04.16 ID:33wiKmIo
: : : : : : : : :i    _,.-:─': ̄:.:/ |ヘ:: :`ー-、-、__ヽ、: :.. .\
: : : : : : : : :| /::. : : : : : : :/  | ∨: : . . .i. . . . .`ヽ... . .\
: : : : . . . . .|/ . . . . : :/: : :/   | ∨:: : : :|,: : : : : : :ヘ: :. ..\
: : . . . . . . .|::: . . . . /.. . ./   |  ∨:: ;/|::: : : : :、::、:\:__:.::\
:. : : : : : : : :|:: : \/:: : :/    |    }/:/∨::: : : :|:: : :|: :ヘ  ̄`\
: : : : : : : : : |:: : :/'|\:/     |  ,/}:.:/ ,∨ : : : |:: : :|:: : ハ
: : : : : : : : : |:: :/ |: :/\,〃 ノ   ,レ'/" ∨: : : ト、: :j: : : :|
:: : :o: : : : : :|;/__j:/___       _,/ ___∨: : |:::}:/:: : ::|   やだ――――!!
:::: : : : : : : : :|'   ´ /"        ̄ ̄ Ο,ハ: ::|:::´:: : : : :|
:::: : : : : :o: : |   /                〈 }\|:O:|\: : :|    おかあさま―――!!
::::: : : : : : : : |  ○ ,.-─-、__  __      },ノ:::::::: : :|  \:|
:::::::::、: : : : : :|    /       ̄´ `ヽ、 ノ:::::o::: : : |    `
::::::::::.\::0:: :|   {             },.イ::::::::|::: : : :| ○
\:::::::: : ト::::: :|、   \.            ,.ィ'::∧:::::::|\: : :|
  \:: : :|‐\:|:::`ー-->‐=ニニ=-‐<::/|:/  \::|  \:|
.  /\:|   `    ,r'"⌒Y´`l   j^Y´ ̄`ヽ、 `    `
  /    \   i 〈    ̄`Y   ヽ〈´  ̄   ,}`ヽ、
 /       \ | {  ~ ̄ ,}     `廴 ̄ ,ィ' 〃 ハ


        ,    _.. -‐…‐-   _
.       (  , '´ , -―     、`ヽ、
         × _∠ニ -―‐  、 \  \
        く /. : : : : :; : : : ; : : : :\   ヽ、 \
       /: : : :// : : :;イ: : : : : : :丶  \ \
.     ,: : /: ::, '::;イ /: / /:::/ハ : : : : : ヽ  {   \
    /: :/: ::////  /: /  !|: : : : : : :.  ヽ   \
     {: /: : ,'´//  / , ′ !| i: : : : : :} ┼ } j _,ノ
     j/{: : :l://  ̄  /  ヽ、|l ト、 : : : ハ   | 厂
      八: : {/ x‐‐ 、     」≧ーi: ::,′{  レ{
        〉. :ヽ/{:::::リ      ´{::::::jヽj::/:} {十{ : !    姫君…
      ハヽ: {xx~´   .     ー' ノイ:/( }  } : l
.         从八             Xx //: : ){?ノl : l
        / /{ヽ \   っ     //: : /f′ j l :∥
.       / /ハ Xヽ > .. __   イ: メ、: {{ j×ノ l : l !
     / // ハ /   ,ィ个x、      \}j {: l : l :!
.    / //ノ /   〃 ∧  \     ヽ+} l : l :l






558 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/22(土) 00:32:48.58 ID:gqNqXH.o
これはしょうがない……






559 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 00:33:07.54 ID:33wiKmIo
母を求めて、泣く姫君。
紫の上は、ハッと気づくのだった。


             ,.'"´    ̄ ̄``ヽ、
              / ,. -‐ ーー --‐- 、 `丶、
          / /           `ヽ   \
           〈 ム. '"´ ⌒⌒ ``ヽ    \  \
          V/   .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. \   ヽ  \
          〃.::.::!.l::!.:..:.:.:.;.::/.://.::l:::::::::.`、   ヽ  ヘ
           〃.:::l:::l::|:|::l:::::/:/:://:::ハ.:;.:.:::::.`,  V.:l:l` 紫は…バカですぅ
         ./:::;:::::l:::l::|:|::l::/:/ //::::/ l:|:l:::::!::!::{!  !:::l:|  
        l::l::l:::::|:十ナl:< /::∠_ 」トト、:l::l:::{!  !:::l:|  自分と姫君のことばっかり考えて…
         |::l::l:::::|:|:|yテ〒ミ/::/´,t==ミ、:ト、::{!   !::::l:!  
         |::ト:ト、:|:|:| f辷ソ   _f辷シノl:l::l:::{!   !::::l:|  明石の御方のこと、
         ``Vハ1:ト、, , , 、    , , , , l::://{!   !:::l::!  全然考えてなかったですぅ…
           i `ヽ小、   _       ノ//.::{! i .j!:::l::|
           | ‐米 f{:.>.、  `   ,. イレハ.::::{! 米j!::::l::!
          ,/|    ,f{::l::l::>==<__ ノ⌒ヽ:::〉 !〈:::::l::|
        / .!   ! ,fレ'/``V,ィ介入      〈   〉:::l::|
          /  ! ‐米,f{ソ  //ノハ `ヽ     〉米〈フ⌒フ
       / ,.イ!   ! .{′ 〈_,イノ}  iト、__」   〈  !〈ノr'.::::.`ヽ
      ./ /.:::lL_ _」   / ,}  ji!      〉  !:::::::::::::::::ヽ
     / /.:.:::::) ,1 ソ   / ,}  jii!      L_」:::::::::::::::::::::
     ./ 〈.:.:.::::( ,1 ソ   /  ,}  jii!     { 1〈.::::::::/:::::::::::::::
    /  ハ.::::::),1 ソ  /   ,}  jii!     { ,1 〉.::::/::::::::::::::::::






560 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/22(土) 00:34:13.42 ID:J38ElBMo
子供には大人の理屈なんて通用しないよね…






561 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 00:34:16.51 ID:33wiKmIo
                 _, -――- 、_
           _, -'_, -'´ ̄´`ー-、`ー、
           /_r'´,r '´ ̄´' ̄´ヽ¨ヽ \
          \//, / / l| ヽ \}/
            」/ / / /´ 」 l'、 ',  lヽ!
           /! / / ///|l| ヽ l|  ! |'、    紫も、継子として
          //| l| j__{_. ィ 〃ト、._、_|_|l ',    苦労するかもしれなかったのに…
       / / l l| Nl__,ヽ /' /__/ /l | ヘ
        / l ヽト、lし ̄:::::::;:::::: ̄ゝ)/ /}.  ヘ  お祖母様と、殿がお守りくださったから…
     /      | 丶ト _ ‐_‐ _ イ|/ |   ヘ  今まで苦労も知らずに…
      /    zヵ   }:ー≧≦ー―{.  lz、   ヘ
    /     l: : ヘ  |/ .八. \   { |: !   ヽ
  /      |: : : :l |_/!{i}ト _〉 l}|  !: :|     \
  /       l: : : :l\|  /'{i}|   l} |  ∨!     ヽ
 /       ト、:_:_ゞzzzz!z{i}|zzzzj}: {_」/         ',
 !          L:_:_:_;ォt':\、_{i}_//ーtj、_/           |
./        / /l' | \:',:::::::::://「l\〕           ',
i          ヽ/ |_」 l |ヽl/ヽ:{/ |ヽ/ト、        i
|            ,|: : ハ     |!: : |   ヽ: :ノ  \_      ヘ
',        /ヽ:.|: l    j lj: :/  r' |ヽ|:、   ハヾ、_   |


             ,.'"´    ̄ ̄``ヽ、
              / ,. -‐ ーー --‐- 、 `丶、
          / /           `ヽ   \
           〈 ム. '"´ ⌒⌒ ``ヽ    \  \
          V/   .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. \   ヽ  \
          〃.::.::!.l::!.:..:.:.:.;.::/.://.::l:::::::::.`、   ヽ  ヘ
           〃.:::l:::l::|:|::l:::::/:/:://:::ハ.:;.:.:::::.`,   V.:l:l`
         ./:::;:::::l:::l::|:|::l::/:/ //::::/ l:|:l:::::!::!::{!  !:::l:|   それなのに…紫は姫君を
        l::l::l:::::|:十ナl:< /::∠_ 」トト、:l::l:::{!   !:::l:|   明石の御方から取り上げてしまったですぅ
         |::l::l:::::|:|:|yテ〒ミ/::/´,t==ミ、:ト、::{!   !::::l:!
         |::ト:ト、:|:|:| f辷ソ   _f辷シノl:l::l:::{!  !::::l:|   いったい、どれだけ心配しておられるか…
         ``Vハ1:ト、, , , 、    , , , , l::://{!   !:::l::!
           i `ヽ小、   _       ノ//.::{! i .j!:::l::|
           | ‐米 f{:.>.、  `   ,. イレハ.::::{! 米j!::::l::!
          ,/|    ,f{::l::l::>==<__ ノ⌒ヽ:::〉 !〈:::::l::|
        / .!   ! ,fレ'/``V,ィ介入      〈   〉:::l::|
          /  ! ‐米,f{ソ  //ノハ `ヽ     〉米〈フ⌒フ
       / ,.イ!   ! .{′ 〈_,イノ}  iト、__」   〈  !〈ノr'.::::.`ヽ
      ./ /.:::lL_ _」   / ,}  ji!      〉  !:::::::::::::::::ヽ
     / /.:.:::::) ,1 ソ   / ,}  jii!      L_」:::::::::::::::::::::






562 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 00:35:50.28 ID:33wiKmIo
         _,,r―:;;;;;;;:::====- 、...__
      _,r'''"; ; ; ,r''" /        ゙``ヽ., - ―‐- 、
 .   ,;;'´: : : : : :.:/ /    ./   ヽ.   ゙ヽ    ヽ
 . ,/ /: ; ; : : : ;;| ../ /   /     i ト ヽ  ヽ    |
 .く; ;;/; ; : ; ; ; : ;:|/ ./ /./ ,: /  ./,| ji | ゙、 l.!    l
  ヽ/; ; ; ; ; ; : : :| .;' / / / /   ,/ //:| | ゙i゙i |   /
  /,!'; ; ; |; ; ; ; : :| .;' ./ / ;' /______,, !_| | | | || |/
 / ;!; ; ; |; ; ; ;; :||i.| / .;' l .;'/...::/、.゙`/ ,r‐''!| ||'   明石の御方…
  /|; ; ; ; |; ; ; ; ;;||./| | ;' / r''´i|!^ii-/  ,;ニ.,!/ i|
  / | ; ; ; |; ; ; ;;; ;;||  | ;!.//  ヽ.ゝノ    iij.| ;' .|    必ず…必ずこの姫を
   |;; ; ; ;|; ; ; ;;; ;;|| ゙i|//`  ゙゙゙゙      ゙i | | :|   立派な女人に育ててみせるですぅ…!
   |;; ; ; |: : : :: :: :|\ \_         ´.| |  |
   .|; ; ; ;|; ; ; ; : ::||ヽ  ̄        ー‐.  ハ  ||
  /|;; ;; ;|; ; ; ; ; ; ;|.| ゙ 、            /i_l」:゙V,!
 / |; ; ; |; ; ;; ; ; ;|ノ  ゙iヽ、._     / i |iヽi::゙、
   | ;; ; ;|; ; ; ;; ; ;|\ .゙i;;;;;;;;;;|` ー', , {{〈、r┘::::::::\、
  /| ; ; ;;|; ; ;; ; ;; ;{  \  ゙;;;;;;|ヽ/ //  }}/、フ:::::::::ヾ、
 / /| ; ; ;;|; ; ; ; ; ;!フ   \、ノ;;゙、/,nヽ、    !V|∧: : :ヾ、
  .、| ; ; ;;|: ; ;; ; ; ;;|ト  /\ヽ ,.ィ`不ヽ、ノノノ {{/_l」:::::::::::ヽ
 ,.‐:::| ; ; ;;|: ; ;; ; ; ;;|}    // //'{l:l  ヾ、  nニト:::l::\::::::::ヽ
  ::::| ; ; ;;|: ; ;; ; ; ;;|:::\::ヽヽ//l>ィll:l__,ノ,、)},.イ::l::::::::ヽ:::::::|
  ::::| ; ; ; |: ; ;; ; ; ;;|::::::::,、::::`イl:l. {.l:「´  〃!V:::l::::::::::::::::|






563 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 00:37:07.64 ID:33wiKmIo
◆翌年、新春

         , -──‐‐-、
        / ,-─==-‐‐、\
       / ,,---、  ,,,---、ヽ
       i ''"フ-ァ'ハ ,r‐< i
       |   '`ー゚ 」  L`゚‐'^ |     
      __| ,,、--└Li┘---、 |___   
     { ti/   /\   \iァ }
      Y    ./´ ̄`\   Y´
     ノ  ∠__/\_ヾ、  ヽ
    / /  /  i  ヽ ヽ   \
   i  /   ,'    i   ヽ ヽ   !
   | i   i     i    i  }    }
 ‐‐┤ :   !     !    }  ! ノ ノ‐--
   ヽ ヽ  ヽ丶   !   ノ ノ  /  
     \ \ ヽヽ  !  /    //   
     \ヽ、,,__ ヽ、,, i/ //  /    
      ヽ  `r-、,  _/ /   / 

新年のめでたさも薄れぬうちに、
摂政太政大臣が死去した。享年六十六歳。






564 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 00:38:22.83 ID:33wiKmIo
     ____
   /      \ ( ;;;;(
  /  _ノ  ヽ__\) ;;;;)  義父上…
/    (─)  (─ /;;/   長い間、ありがとうございましたお
|       (__人__) l;;,´|
./      ∩ ノ)━・'/    …いよいよ、やる夫が
(  \ / _ノ´.|  |     朝廷を動かしていかないと
.\  "  /__|  |     いけないんだお
  \ /___ /

      ___
    /     \   
   /  _ノ '' 'ー \     義兄上とも対立せねば
 /  (●)  (●)  \    ならんようになるお…
 |      (__人__)    |
 \      ` ⌒´   /






565 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 00:39:14.88 ID:33wiKmIo
太政大臣の死とともに、都では天変地異が頻発するようになる。

; ;/, ' / ",:/ /,./',/ /, ' / ",:/ /,./', / /, ' / ",:/ /,./',/ /, ' /",:/ /,./',
/, // /, ' / ",:/ /,./',/ /, ' / ",:/ /,./',/ /, ' / ",:/ /,./',/ /, '/ ",:/ /,./',
/ /, ' / ",:/ /,./',/ /, ' / ",:/ /,./',/ /, ' / ",:/ /,./',/ /, ' /",:/ /,./',/ /, '
//,:/ /,.',/ /, ' / /,./',:/ /,.',/_人__人__人__人__人__人__人__人__人__, ' /",:/ /
, / /, ' / ''',:/ /,./',|/",:/,/,,_)     豪雨モナ!!      (_, ' / ",:,./',/
/, ' / ",:/ /,./',/ /, ' / ,`//⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒, ' / ",:/ /,.',/
/, ' / ",:/ /,./',/ /, ' / ,,,:/ /,./'/,/;/;;//,;,/; ' / ",://,./',/ /, ' / ",./',//,./',/ /, '
/, ' / ",:/ /,./',/ /, ' / ,,,:/ /,./'/,/;/;;//,;,/ /\ 从 ' / ",://,./',/ /, ' / ",./',/
/, ' / ",:/ /,./',,;/;//,./',,;/,./'/,/.,/,从   /    \ ,从' / ",://,.',/ /, ' / /,./'
/,./',/ /, ' / ,----+---、/;;/ ;/,./',/ /  //  ヾ ヽ \ ;;, ' / ",://,./'/, ' ",:/ /
/,./',/ /, '//  ヾ ヽ \/"/)/, '/   ⌒⌒⌒|⌒⌒⌒, ' / ",:/ /,./', '/ ",:/ /
/,./',/  ./,⌒⌒⌒|⌒⌒⌒, ' "/)/, '/  ∧_∧ |     / ",:/ /,./', ' / /, '",://
/, ' / ",:/ /,.∧_∧ ' / ,,:/ /,./'/,/;  (  `Д) |   , ' / ",:/ /,.// /,':, / ",:/
/, ' / ",:/ /,    X' / ,,,:/ /,./'/,/; (~~.ノ ,つJ  , ' / ",:/ /,./',/ /,' / , ' / / /
/, ' / ",:/乂i--、 .ソ).,./',,;/,./'/,/.,/, ( ̄ ,⌒)  , ' / ",:/ /,./',/ /,",:/ , ' / ",:
/,./',/ /o9ロ ロ)つ,/ /; ;/ ;/,./',/ (__/ ̄(_/  从, ' /从"/'从/, ''从/从,,从,'/;.从






566 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 00:40:06.11 ID:33wiKmIo
 (  ⌒:::)⌒ ̄ ̄⌒ヽノ_、( :::  )           --====三三    )   :::ノノ
 ノ  ノ             --ニニニ   ⌒`)  :::`)     ノ  ::)  (  ::: ))  )
  ---ニニ               `ヽ( _ ) _)) :::::::  (  ⌒)  )⌒`:::)   )
    ---ニニ三三(:::  )   )) :::::::               ヽ  ---====ニニニ
             ヽ _ _ノ         ニニ三三三ニニ   ⌒ヽ   ::::)  )
                     (   )
  ---====  三三        ノ  (( ⌒`)     ___       `ヽ((   )
            ̄ ̄ ノ  (::  ::: ) ::ノ:::: ⌒::ヽ   ニニニ---     ___    )
    ノ    :::)          )  三三  ---ニニニニ            ---====
   (  ⌒) ----ニニニ    (::::        ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ               (:: )
 γ  ノ::: ヾ            (  ⌒)  )⌒`:::)   )γ⌒   三三三ニニニ    ノ
 (::::  )   )) :::::::      --ニ三ニニヽ _ _ _----           ::) ::(
  )  ----ニニニニニヽ_       ̄ ̄                    /   ノ( ::ヾ
    ̄ ̄ ̄ ̄   ---  )    ---===ニニ_              ノ::: (  ))
 (   )   ))     ノ   ⌒ヽノ  ( :::  )   ノ ⌒`)  :::`)   (  ⌒`)   ノ
        (  :::)   (   ノ   ----ニニ   (:::   (   ) ::::)  ノ γ⌒


        _,,.、、、、、.,,_
      /.:::::::::::::::::::..`ヽ、
     / .:::::::::::::::::::::::::::::::. '、
     | :::::::::::::::::::::::::::::::::,ヘ{ツ
      | ::::::::::::::::::::::::,ィゥ ノ j
     |::::::::::::::::::::::( |.!  ;{    雲が妙な動きをしているな…
     .|::::::::::::::::::rリ`l,〉   j}゙
      }:::::::::::::::ノ゙  l  /.    陰陽寮の連中がかしましいわけだ
     ,xァ''ー'゙'`    '、 /
    / ー`¨`''''ー-- 、」゙'′_
   ''^ーァ 、_____  ̄ /
    `>'、,     '''"´ ̄ ̄_二ヽ、
    /           /    ヽ
   ,'        ,   /      ゙、






567 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 00:43:16.59 ID:33wiKmIo
◆春、平安京

               _     ―  、
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         / l:|、  `ヽ、    _  '´ //l ヽ ヽ
      _ / /|:l: : : .   `ヽ./   .:// :ヽ ヽム
      \  ̄¨ー、! : : : :;=、  |!  ,=、://_, -‐' 二ス
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      / ヽ、 ̄>        / l ヽ    ̄ ∠ニZフ   \
    /    〔「 ̄  、    /  }  ',      厶′     ヽ
   /     \、_ノ}   {、 |_l|′  /´          ',
  /          ̄ ´   /` ̄´  lゝ='´            l

世の中の不安が増大する中、藤壺女院が病に伏せった。
病状は日に日に重くなっていく。

冷泉帝も見舞いに行幸され、さまざまに加持祈祷が行われた。






568 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 00:44:19.96 ID:33wiKmIo
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                  藤壺さま…愛しております



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569 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 00:45:29.15 ID:33wiKmIo
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                      これは夢なのね

                  うつつのうちに見る、夢なのね



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570 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 00:47:13.06 ID:33wiKmIo
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          :′:::::: /:::::::::::::::::::::::::::::::し'::)
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       rく: :f::!::::::/ /  /  、     Y:::)
       ) て:::| :::{ /  / / ∧ヽ. !l }   ト〈
        `寸 i::} ::::)l ! |l l | {l  ! 7|メ! }丿 \
          Y :人从  レ'"{( ヽ |/'__,ムノi ヽ   ヽ
        /i ' | ヽ{、 ト __,ン   ;  ィリ  }   }
        /│ |   ヽ{ュ、ー   -.' ∠ '   j   |
.       / i| |  /ヾ\` ー--r 'ア''"´ ̄ ̄ ̄` 丶、
      /   l |,./=-、、   〈/,'/           \__
      /   l く/. : : : : .ヾ、、 / /        ,.  ' "¨¨ ‐-`、ー‐- 、
      / :/ │ {l、: : : : : : : .ヾ、イ     . '"             \: : . \
     ,′ ′ |   |ヘ.: : : : : : : : :.}    /              /: : : : . \
     ,′/  │  ! }: : : : : : : : 从 ./       /       ヽ: : :/: : : .}
    {/ |   リ   |;ノ!`ー-x: : : : .ヘ./__    __,∠. -ヘ、      ノ⌒ヽ.」!
     {  、   V!_,ムノ: : : 〃ハ: : : : : : : .  ̄ ̄. . : ヽ: : :-‐:} ̄三テ.: {ノ!  , } \
    ヽ  )  { {: . \ |l/ルヘ: : : : : : : : : : : : : : :丿: : : :ノ ,.=冫  /ィリ//    \
    r:彡′  ゙、 {: : : : :||/ / ̄ ̄ ̄` ー…冖´ ̄ ̄`ー‐'´.     `'´      }
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571 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 00:48:52.14 ID:33wiKmIo
             ,、,vjrュ、rュ、     rェュvュ、,、
                ヽ ̄    ヾィ⌒トv'′    ̄}
              〉  __ ェ、ヽ|二jr' _    /
                 {ァ‐'ー^^´くブー<{^^'ー`=ェ、_{
              、ァ^'´`}!_ィァ'^´´/  `^'=ュ、_rェ'^'>
              } ,_ィj^´/   l    ヽ  ^ヽュノ{
.              /7^ :/  :/ l!    l! l   ヽl
             /イ  :| l:.ハ:.|{: :..  ::}|:./!:    i\
           / { l l |__l!{-士くト、.:`ァェ-}、 イ: }:.}  \
          _/ {. ハト{>イろ::ヽ  ´ `ァぅ< メノj/:./   `,
        {   ヽ|‐<__l_ ゞ―゚'    ヾ::_:ソ^ハ_/__/    女院様…
        ト´  ̄ `_ア==くl′    ''''     Y二Z´_ ̄`,
         ヽ -ニ┴三ァト=く  r―-- ‐ 、 Vァブ-┴-、 `,
           \`フ'マ{ {/ぅ > 、 ̄ ー '_イ、{ヽ弋ー、--,'
           ー{::. 1. V/ニ、つ_二ラ〒ニr、jト,ヽ,}    ヽ
           >:/r| fT<   /イトヽr-ヽ` !、ヽj ノ
           ノ ,.イ |jヘィ,ノ ヽ.Z イ/! !| トラ{`_rイ!|ヽ ヽ
         ,// | ! !}  j}    | !l || | 7{  } !| ハ  \
        { ´  l ヽl{く 〈    ! !| || | } `Y j l l ^ヽ- i


               _     ―  、
             /  .: : .        \
             /  . : : : : : .    /-、: \
            / :ス、 . : : : : : : : : /    \. \
         / /´  ` ー -- '´  ヽ  ヽ  ヽ ヽ
          / /    / .:       :.      ',  ヽ
         ./ /   /: /  :.    : |:.  l  :. l l   ',
       /  i:|    | |:.  l|:.   :| |::  |  :. l |  |
        !  |:l:. l _l|: l!:.. l|::.. :. .:lN::  j:._.: l  | l   l
        |  N、 l:.| ヽT:z.、N:..::..:/jイ:ィ/j/|.:/.: /イ   !    命婦…?
       ',   ::|\|!ィi´うハミ. ヽ' ,ィi´うハ「 jイレ::|  ,'
       ヽ  | l ハ ゞ- '      ゞ- '' ハ: |'´:j  ,'     わたくしは、夢を…
           ヽ. |/ |::::.、     _    ,.::::} l:  /      見ていたの?
             / l: \:>     `  <:/!:| l  /
         / l:|、  `ヽ、   ̄ _  '´ //l ヽ ヽ
      _ / /|:l: : : .   `ヽ./   .:// :ヽ ヽム
      \  ̄¨ー、! : : : :;=、  |!  ,=、://_, -‐' 二ス
       / ̄.>_ 、 〕  :Lノ=====L.ィ'´ , ィ´/  ',
      / ヽ、 ̄>        / l ヽ    ̄ ∠ニZフ   \
    /    〔「 ̄  、    /  }  ',      厶′     ヽ
   /     \、_ノ}   {、 |_l|′  /´          ',
  /          ̄ ´   /` ̄´  lゝ='´            l






572 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 00:50:11.07 ID:33wiKmIo
         ,/ /          、  'l       .'iゝ.!  ヽ
        .//           /   |       L ヽ  .ヽ
       ,l/ /     ノ   .!    .|   ヽ    .! .!  .!
       / : /    /   .,イ    .!   .|     .|  l   |
       ! ./     /    ! ! |    |、  :! .!  │ |   .!
      l./ .,!    .! l   | .| |    .|.!  | .!  r !  !  .|    わたくしの本当の幸せは…
      .l/ /    l  |  .! .! !   .! ! .l .! |  /│ |ヽ  |
      l.! .|    .! i:l ! .|  .! |   | .| .l.l~ニlニニナ'│ | │  !   夢の中にしか…ないのだわ…
     | ! .|  l、  | l_ノrl'=ト、 .ー.! / ,|/─ニニ- 、 ! ,! .!ヽ.! │
     .l ! ! .!  . |´| __ニ二、  ∨ .l′ '´i-、j~l ゝ ! |.| ヽ !
, -─‐、.! / │ !ゝ .! ./i -_j .!        ゝ--‐/ /  |ノ  .ヽ.!
    | / /'-|.!\ l、` ゝ_--            ! .!!  ! l、  .! !
, -'ニニl/ ./   .l ! ! `|          i      / /.|  !.i | 、  l!
., -/ / ノ   ' ! .|  ト、       _     / ,=_! .l .!ヽ\ L
  /ヽ/ .|'ヽ、 | !  !.|7‐ヽr、     ` _‐'    //  ! .!、 .! \\\
‐',r !.!  !:!  .! ! /.!.| _〉 !.!- 、        //  l  l `ヽゝヽ │ !
 ! !.!  .| !  .!:! / .| ! ゝ/.! l  ` ー- 、 _,. ィ´〃  l /   , ‐'、ヽ| l、
/  :!.|__-=--=ー-=_lコ !  l、 ゝ  , _   /´  .! ./  / / `ヽニ〈.
| /´  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`'l l   ゝl/、ヽ/l、‐' 〃  / 冫 ヽ  .!/
| .|                  | .!    ~´ ヽ\ '´  | /   `  /
. !ヽ  _________,__- /  ゝ     !ゞ二, -‐''゙/./     ノ
 ヽ-、           /ヘヽ   '二ゝ.ー--__-,.-''゙j´ ,| /  /,!
. / ( \_____________/ │ヾヽ   `゙´  , ‐'´ _,ノi'´ /  //






573 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 00:52:05.20 ID:33wiKmIo
                 . ____          
          ,. -── ''_´           ̄ ` 、      
        /       \          \     
       ' / ,         \.  、          \   
     / / /,i    .    !  ヽ \.          \  
     ' / / / !   |   !     V  ''          \     
    ! イ / ::/'!/l   l    ヽ    ヽ  ヽ          ヽ      入れるわ…
     l !l!イ:::::ハ_|! ゝ  ゞ::..   \.::::ハト:            ∨ 
     ハ!{ ::| j!|!`メ!、 ::::ト、::::    V::|!\::           │     もうすぐ、その夢に…
      ゝ::|ィ_ヾ  \:::::V ゞ\.::::\V  \        │     誰も邪魔できない…
      ノヽ トj ヾ、.  \:V::::::ヽ\:::!::メゝ          │     罪も怖れもない…夢の中に…
     「     `   ´    `''!::: | ! Vレ'            │
      i             |:!: トゝ\ ::::..           │     幸せな夢の中を…
        ゝ 、         ' | !ノ ト.. \::..            │    あの方と一緒にたゆたうの…
      ヽ.         イ !    ヽハ::ヽ:   ヽ\     ヽ /
        ヽ      / / イ    /ハ :-: :   /-`I-   //
        /`r r ---./ /, ' l /   /  l!:::::::   / ::::::Ij   / :::
        / ィ /   j/|  !|__ // _j|、:::: // ::::::: //:::::   
      // l j,. ‐''" r--―j/__jノ ,. ::::_:::::::jノ ,.:::::::::::jノ,.:::::  
      jノ ,.イ !´   |::::::: / ':::::::::::::::L_::::::::::::::::::::::::::`
     ノ (. | :!  rテ/:::/,. -──-- ヽ :::::::::: :::::::::::::::::
   ∠ヽ  !\ :!  Y // ィ::: ̄:7 `ヽ| :::::::::::::::::::::::


             ,、,vjrュ、rュ、     rェュvュ、,、
                ヽ ̄    ヾィ⌒トv'′    ̄}
              〉  __ ェ、ヽ|二jr' _    /
                 {ァ‐'ー^^´くブー<{^^'ー`=ェ、_{
              、ァ^'´`}!_ィァ'^´´/  `^'=ュ、_rェ'^'>
              } ,_ィj^´/   l    ヽ  ^ヽュノ{
.              /7^ :/  :/ l!    l! l   ヽl
             /イ  :| l:.ハ:.|{: :..  ::}|:./!:    i\      女院様!
           / { l l |__l!{-士くト、.:`ァェ-}、 イ: }:.}  \
          _/ {. ハト{>イろ::ヽ  ´ `ァぅ< メノj/:./  `,   どうかお気を確かに持ってほしいの
        {   ヽ|‐<__l_ ゞ―゚'    ヾ::_:ソ^ハ_/__/    源氏の君がもうすぐ
        ト´  ̄ `_ア==くl′    ''''    Y二Z´_ ̄`,    お見舞いに来てくださるの…
         ヽ -ニ┴三ァト=く  r―-- ‐ 、 Vァブ-┴-、 `,
           \`フ'マ{ {/ぅ > 、 ̄ ー '_イ、{ヽ弋ー、--,'
           ー{::. 1. V/ニ、つ_二ラ〒ニr、jト,ヽ,}    ヽ
           >:/r| fT<   /イトヽr-ヽ` !、ヽj ノ
           ノ ,.イ |jヘィ,ノ ヽ.Z イ/! !| トラ{`_rイ!|ヽ ヽ
         ,// | ! !}  j}    | !l || | 7{  } !| ハ  \
        { ´  l ヽl{く 〈    ! !| || | } `Y j l l ^ヽ- i
       l   ..:ヽ::l Y r'   l | | || | ヽ j ///:.    |






574 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 00:53:04.08 ID:33wiKmIo
源氏は藤壺の重態を聞き、あらゆる手を尽くして
平癒のご祈祷などをおさせになる。

           ____
         /   ∪  \
       γ⌒) ノ三三三ゞ(⌒ヽ    あの方だけは…
      / _ノ (>)三(<) \ `、   あの方だけは…!
     (  <:::∪:::::(__人__):::::∪|  )
      \ ヽ ::∪::::` ⌒´∪:://

胸の内にある、あまりに悲しい想いとともに…。






575 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 00:54:13.34 ID:33wiKmIo
そして、藤壺を見舞った源氏の君だったが…。

        ____
      /      \
    /  _ノ  ヽ、_  \     女院様…
   /  /⌒)   ⌒゚o  \    どうして、このようなことに…!
   |  / /(__人__)      |
   \/ /   ` ⌒´     /


           ヽ. |/ |::::.、     _    ,.::::} l:  /      
             / l: \:>     `  <:/!:| l  /      もう長くは生きられないだろうと
         / l:|、  `ヽ、   ̄ _  '´ //l ヽ ヽ      格別な祈祷もさせませんでしたので…
      _ / /|:l: : : .   `ヽ./   .:// :ヽ ヽム
      \  ̄¨ー、! : : : :;=、  |!  ,=、://_, -‐' 二ス
       / ̄.>_ 、 〕  :Lノ=====L.ィ'´ , ィ´/  ',
      / ヽ、 ̄>        / l ヽ    ̄ ∠ニZフ   \
    /    〔「 ̄  、    /  }  ',      厶′     ヽ
   /     \、_ノ}   {、 |_l|′  /´          ',
  /          ̄ ´   /` ̄´  lゝ='´            l






576 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 00:57:24.58 ID:33wiKmIo
           ヽ. |/ |::::.、     _    ,.::::} l:  /      
             / l: \:>     `  <:/!:| l  /      大臣、桐壺院のご遺言従い
         / l:|、  `ヽ、   ̄ _  '´ //l ヽ ヽ     今日まで帝のご後見をつとめてくださった志…
      _ / /|:l: : : .   `ヽ./   .:// :ヽ ヽム
      \  ̄¨ー、! : : : :;=、  |!  ,=、://_, -‐' 二ス   身にしみて、ありがたく思っております
       / ̄.>_ 、 〕  :Lノ=====L.ィ'´ , ィ´/  ',
      / ヽ、 ̄>        / l ヽ    ̄ ∠ニZフ   \
    /    〔「 ̄  、    /  }  ',      厶′     ヽ
   /     \、_ノ}   {、 |_l|′  /´          ',
  /          ̄ ´   /` ̄´  lゝ='´            l


           ヽ. |/ |::::.、     _    ,.::::} l:  /      
             / l: \:>     `  <:/!:| l  /      どのような時に、この格別な感謝の気持ち…
         / l:|、  `ヽ、   ̄ _  '´ //l ヽ ヽ     お汲み取りいただこうかと考えておりましたが…
      _ / /|:l: : : .   `ヽ./   .:// :ヽ ヽム
      \  ̄¨ー、! : : : :;=、  |!  ,=、://_, -‐' 二ス    もはや、できそうもありません
       / ̄.>_ 、 〕  :Lノ=====L.ィ'´ , ィ´/  ',  それだけが…残念…
      / ヽ、 ̄>        / l ヽ    ̄ ∠ニZフ   \
    /    〔「 ̄  、    /  }  ',      厶′     ヽ
   /     \、_ノ}   {、 |_l|′  /´          ',
  /          ̄ ´   /` ̄´  lゝ='´            l


           _-─―─- 、._
         ,-"´     ゝ   \
        /              ヽ
         /       ::::/::::::::\::ヽ
       |       / ヽ `::::´ /`ヽ    ……!
        l       ( ●ノ::::::::::ヽ●.;l
       ` 、        (__人_)  .;/
         `ー,、_         /゚
         /  `''ー─‐─''"´\o






577 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 00:59:18.10 ID:33wiKmIo
           ____
         /:::     \
       /::::::::::     \    太政大臣が亡くなられたばかりで…
      /::::::::::         \   世の無常が心に染みております
     |:::::::::::::::         |
    /⌒:::::::::      ⌒ヽ/
  ;/::::::::::::            \;
  ;/::::::::::::::          \ ヽ;


       ____
     /:::     \
   /::::::::::     \     不甲斐ない身ではありますが
  /::::::::::         \    心の及ぶ限り、帝をお支え申します
  |:::::::::::::::         |
  \::::::::::::::       /ヽ   ですから…どうか女院様も
   /:::::::::        くゝ  )  お元気になって…!
  ;|::::::::::::          / ;
  ;|::::::::::::::       イ ;






578 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 01:01:09.74 ID:33wiKmIo
         ,/ /          、  'l       .'iゝ.!  ヽ
        .//           /   |       L ヽ  .ヽ
       ,l/ /     ノ   .!    .|   ヽ    .! .!  .!
       / : /    /   .,イ    .!   .|     .|  l   |
       ! ./     /    ! ! |    |、  :! .!  │ |   .!
      l./ .,!    .! l   | .| |    .|.!  | .!  r !  !   .|    
      .l/ /    l  |  .! .! !   .! ! .l .! |  /│ |ヽ  |
      l.! .|    .! i:l ! .|  .! |   | .| .l.l~ニlニニナ'│ | │  !   
     | ! .|  l、  | l_ノrl'=ト、 .ー.! / ,|/─ニニ- 、 ! ,! .!ヽ.! │   …………。
     .l ! ! .!  . |´| __ニ二、  ∨ .l′ '´i-、j~l ゝ ! |.| ヽ !
, -─‐、.! / │ !ゝ .! ./i -_j .!        ゝ--‐/ /  |ノ  .ヽ.!
    | / /'-|.!\ l、` ゝ_--            ! .!!  ! l、  .! !
, -'ニニl/ ./   .l ! ! `|          i      / /.|  !.i | 、  l!
., -/ / ノ   ' ! .|  ト、       _     / ,=_! .l .!ヽ\ L
  /ヽ/ .|'ヽ、 | !  !.|7‐ヽr、     ` _‐'    //  ! .!、 .! \\\
‐',r !.!  !:!  .! ! /.!.| _〉 !.!- 、        //  l  l `ヽゝヽ │ !
 ! !.!  .| !  .!:! / .| ! ゝ/.! l  ` ー- 、 _,. ィ´〃  l /   , ‐'、ヽ| l、
/  :!.|__-=--=ー-=_lコ !  l、 ゝ  , _   /´  .! ./  / / `ヽニ〈.
| /´  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`'l l   ゝl/、ヽ/l、‐' 〃  / 冫 ヽ  .!/
| .|                  | .!    ~´ ヽ\ '´  | /   `  /
. !ヽ  _________,__- /  ゝ     !ゞ二, -‐''゙/./     ノ
 ヽ-、           /ヘヽ   '二ゝ.ー--__-,.-''゙j´ ,| /  /,!
. / ( \_____________/ │ヾヽ   `゙´  , ‐'´ _,ノi'´ /  //






579 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 01:03:58.30 ID:33wiKmIo



                    ありがとう




                    さようなら



.






580 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 01:06:35.56 ID:33wiKmIo
                                         r i_ri_ ru_ r u r、 _
                                      r v'´            r'_
                                      f               r'
                                     _j               ヽ
                                    r_            ヽ      j |!
                                         r、!     ,. / - ─ - 、.l   ゞ「 │
                                         j   ,.. ´          ヽ.  _)  |
                                      ___{___イ , ´         ヽ(   |
                                  |!_ノl::::/ //  /'// /, .   丶、ァ │
                                  イハんリヽ/ ////////,! ! ミ r┘  |
                                    /イ/@!ハ! l !ヽ,''/ /// i,レリト r┘ .,イ'
                                // / Y 'ヽ、 ハ !// ' 、'' / /! _ j 〆三j|_ _
                                  // /イ_     "j//,.メイリ(_,. ' 三/ _ノ
                               レノ ヘ: : : ヽ 、    ヽ、ィ,彡,.イ{三ノ __ノiト 、
                               ノ /: : ヽ.: :|_      イ,〃ァ_rフ!´ルノ`´
                              jトー<、_: : : :{@}ト-─≦ー|ハ|¨´  !.l::!| `
                              ≧ー- 、`ヽイ: :ヽ: : : : : : ノ ,'    ! Vl!
                          _     /^ { _..─r::‐ ' :/|: : : \: : : / /    |  |
                       ゝ! ヽ'´   >--``l:/ ' :./r- ─ ' / l    |  |
                         <!__     ノ ∠:::丁´/ /:.:!!:ゞーヽ´   ヽ.   |  |
                       フ    `ー¨1:::|ノ ! !:":l r二 _ ゝ   \ |  l
                       ゞノう    _   ヾ!  | l: : |: : :`ーォ )    ヽ!. |
                            ゞ__ イ フ     ,.ノ |: : ト、: :|く「¨   Y  ノ) ll
                       r ⌒  ゞノゝ三ノヽ   ̄ノヽ`′ ヽ     | /)  ll
                  ノ ⌒ \ノ   __ ヽ  L__ 「ヾ ハ__ ノっ-、ノ ヽノ|  l!
        ,. -- ―── 〆      く"´       ` ー 、  从リ√ (_ __ハハレト  |!
       iメ      ー            ⌒ ヽ          \  ヽ\   __ノ  | ,ノ!
     iメ´                               \  ゞ     ト、 ゝ ヘ!
     iメ           rrf`´¨ゞゝ          _              │  │ \ゞl ! \
     ゞつrヽ ` ー__ lメ´⌒)  ノィ     __,、 γ ヽ  ノ   \,    |   │  ヽノ !ヽ \






581 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 01:08:03.16 ID:33wiKmIo

                 わたくしは永遠に――。

                     / ,二、ヽ.
                    r'     }  `  、
                     ,ノ    `'<ヽ  \
           。 ゚゜ ゜゚  。  /          } \  \
         。゚ rx   , ┐  。{          し┐     \
          。  ,.|{ nY ,ニ}   。、       .二ニ{        ヽ
           。 { ?/r仁{     (_    ´     └;       . }
      _」_ 。‘⌒k辷)=く    。゜ }/       ,)      ∨\, -┐
      `Y⌒)}'^Y´ノ}ハlミメ、ノ  。 /,  〃  〃  /        |   | -┴-、
    、_」{  ' ,」,rく。  }.ハ〉  ゜。.{ {  l{  ″  八_n、    |   |   〈,二.ヽ
    >'⌒ヽ=ミ、|{   ゜ ゚ ゜。  。゜ 丶.从__」{ ニメ、!(  \     厂    }-‐く
   7, r=ミ、   \く,.     ゜゚    / ,リ  拜ミ, | ト、    /  /`   rく ̄) }
  .]{ └' ,}j  、___){ィ       。゚゜,ノ/Y{   └' '^} 厂  _」.ム/    _,ノ|ー--‐'
   ^'宀'^^   `ニ![,斗宀=ミx゚  { { __丶   ゛゙ //{,`Yr勹,}}、_」. イ   ト、ヽ
         r宀ァ'^く    r_}l ゜゚ Y´ 人    /7/ `7t辷彡' ,ノ| | | l|
     ,  r┘Y´{り人_    _]ヽ ,人 {ft `フ7,ノイ ,  {辷ァ‐-rく. | |  | ||
.    {ー-ヽ, `ニ´イ }  ,ノ   Y⌒辷少'^{(,_| {  マフフ´| | | |  | ||
     `フ7⌒>、__,r宀'^ `^!   人 `7´ャ==ミx〉 川`゚{  |__」 | |  | ||
     `′_{(二ニミメ、 r宀ァ'^⌒′ }Y^ー辷≦三≧ァ'  \|   厂|  |||
      ,ノrtnrヘ ハ ?,r'{  ,>   ⌒ヽ___辷彡'´       \_//,リ ,ノ L」
.      { 〉 ┘ jノ ,}__}[, `ニ{      }二.´            //∨  {
      〉'⌒'ーく_r仁フ/{ _,人        `ヽ)      .  //    ',
      `¨フ,冖i{`フrく ヽ`ニT\      \__     `7/  」  ト |
.        {( _」L{ノY´\,  〉‐ `フT'   ‐-r<└-、   7/   _」  ll|
         {   }-ヘ{  ト、/ /} ' ,=、  } }   ,ノ`フ7/{_,ノ|  l l|
        r'⌒Yrtn{ }- 、 { { く,_ l{    // //`7メ、  |  l l|
          ,} r‐}辷^}′ {  〉'   丶主彡′ /  〃  \__」   U|,斗宀‐
        `Y^ `ニフ___,ノ ,{_       /   l{       八  /  -‐十
      _,. ⊥  ヽ-‐'  /r‐-、}_ _, -┐      、ー‐=_彡'/`フ⌒⌒ヽ_」_
      `ヽ  ヽ-‐ァ==_彡r勹丿 }勹 辷´ノ       ト>-‐=_彡‐'r‐'⌒'¬-、_
           `¨フ /    └、`ニ′,ノ .]r'⌒)       ャ宀'乙_」{ 〈 r' r宀,  {
         ^¨´ r-ヘ._r,=`T爪  |[ノ^7⌒ヽ  ,= }T  ‐r' ,} ト、} 辷'厂く
             〉‐- l辷_」{___,>テ{ r宀ミv Vム_]'ー‐くノ廴r' 廴.   _,ノ
             `7⌒^'宀'^^¨´  〉 辷'ハ{  ,}宀‐十'⌒)〉   廴_   _,ノ┘
                       人 〉-r' `7メ、            ̄
                         -'-‐'^冖-‐′

                あの夜見た、夢の中に――。






583 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 01:09:25.28 ID:33wiKmIo
イィ-' /   / /     l ヽ  ヽ ヽjヽ
    l   j ,イ|     || ヽ!   |   |\
    ! l  ハ| {l.ノ   ヽリ| ノl|   l    !ヽ
ト、  {弋ト_エj≦トヽ  /ノ ノ7ナ十‐イ'  //
\ヽ、ヽ 7,<:ヽヽ `´ /,<:ヽjく ノ_ イ'′     女院様!?
_ ソ T l::T:}.:|     {::T:}.:} ノ'7ヽ/ _ -
- {二ヽl、 ゞ--'   、  ー‐'- /‐_ 二{ _    女院様!!
二}ニー<〈 '''''  / ー ヘ  ''''' /r‐_'_-j‐--'
./>>`ノヽ、  {    }  , く'-ァ>r_ーニ=
  ̄     ,.>‐`_ー_´<、   ̄   `} ̄
、 、   //ィ  ̄/ Hヽ ̄ヽ\ ,


            ________
          /            \
         /               \
       ´ ̄`    ´ ̄`           u   \
      /_        __               \    藤壺…さま…?
     / /::::ヽヽ  //::::ヽ  ヽ           ヽ
     ゝ ー ' 丿  ゝー '   ノ     U      |
     |  /  人  ヽ                      |
     |  ゝノ  ゝ _ノ     U              |
     \  `´ ̄` ´                    /
      \                     /
.         ヽ _____  イ        く
          ,'                 ヽ






584 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 01:11:09.63 ID:33wiKmIo
藤壺女院、崩御――享年三十七歳。
美しく優しい后として尊崇を集め栄華を極めた女が
ひそやかな悲しみを負って、亡くなった。


       /  ̄ ̄ ̄ \:
      ::/        ::::\:
     ;: |          :::::::| :
      \.....:::::::::    ::::, /    藤壺…さま…!
      r "     .r  /゚。
    :|::|     ::::| :::i
    :|::|:     .::::| :::|:
    :`.|:     .::::| :::|_:
     :.,':     .::(  :::}:
     :i      `.-‐"

人々が女院の死を悲しみ、立ち騒ぐ中――。
源氏はひとり、涙を押し殺していた。






585 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 01:12:40.05 ID:33wiKmIo
この深い悲しみは、誰にも悟られるわけには…。
庭の片隅に出ると、桜の花は美しく咲いていた。

   _,,; -、
   ヽ-''-`ヽ、   /)
     ,-、   \(
   ( (ヽc==( )`)i iヽ
   (::彡`(    ̄`ヽ ヽ)
    ヽ( ヽ     \|i
       ̄     ,,--、`ヽ、
            `ー' ̄`\ ,、     /_)
               , -、,、 ( )     〉ノ
            /⌒'i  _)-、\    /
            <  ::))),'   ) iヽ|)/
            (___、ノ;' '-'"ヽ '\Vヽl)
          ,-、,-、ノ (  ,ノ===;;ヘヽ*))
       ,-'~`ヽ....  )"~) ヽ~   /``\\
       ヽ,   )))/⌒`,ー'ヽ)⌒,,,^-, ,ー` ヽ,,__
         ニ= ''''iヽ_ノ!!!ヽ_)ー;;;;;ヽ__)``ー-、,, "'--
       (   ノ  )               "''ー
        '-''' `ー'



        __
      /..::::::::::::::..\
    /..:::::::::::::::::::::::::.\     …………。
   /..::::::::::::::::::::::::::::::::::::.\
   | :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |
   \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
  ,. -‐'´..:::::::::::::::::::::...`丶、
  ノ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....ヽ


       ____
     /:::     \
   /::::::::::     \      …………!
  /::::::::::         \    
  |:::::::::::::::         |
  \::::::::::::::       /ヽ
   /:::::::::        くゝ  )
  ;|::::::::::::          / ;
  ;|::::::::::::::       イ ;






586 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 01:14:08.97 ID:33wiKmIo

         /  ̄ ̄ ̄ \:
      ::/   j :::::\:::/\;゚:
      ;: |     。<一>:::::<ー>| :
       \...::::::。゚~(__人__)~゚j
       r "    ;゜.` ⌒´,;/゜
       i::: |::::      |::|:
      :|::: |::::.      :|::|:
      :_|::: |::::.      :|.´:
      :{:::  )::.     :',.:
      ゛‐-.`       i:


         / ̄ ̄ ̄ \
      /   :::::\:::/\
     /    。<一>:::::<ー>。   どうして…どうして…!
     |    .:::。゚~(__人__)~゚j
     \、   ゜ ` ⌒´,;/゜
    /  ⌒ヽ゚  '"'"´(;゚ 。
   / ,_ \ \/\ \
    と___)_ヽ_つ_;_ヾ_つ.;.






587 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 01:15:25.27 ID:33wiKmIo
                -─‐──‐-、
             /             \     やる夫だけをこの世に置いて…
            / ;              ヽ.    一体、どこへ行かれたんだお……!
           l  U                l
           |      , 、     ;    |⌒´⌒`ヽ、
           !、  _ノ" "ヽ、__  ∪         \
            ヽ ((ー)  (ー) )::  /⌒゛`       l:
             /ヽ∪(_人__)∪__ ,ノ|     ,      |
             /   /` ⌒ ´     |.    |    ,   !
               /   ∪    |∪`-,,,.|"   |___,ノ   |
           /.   /     |    |    |     ,lー─- 、
        , --‐-ー、_/∪    l ∪   ,|    |   ,/ )    )
       く / / ァ- ,ノ _   \ノ^ノ^/⌒ヽj\   /^ー-‐'
        `ー' ー´ ̄ (_)  (_(_イ_,イ、_,ィ'´__/






588 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 01:16:49.69 ID:33wiKmIo
                           () ,-、   , 、
                             |i トノ  (`ノ
                          'イ) /,、_,,,/
                           〉イ レ'  )
                          /  〉.i彡:>、
                     /;⌒')/;;ー''__ヽ、ヽ__)
                ,-、__   (-、ミ::⌒>ヽ、 __   ̄/ノ,,
            ,、,、  ;(`  )--;ア`ヽ)_つ'   ヽヽニノ ノ
          ,,,(  )__,- ヽ ノ    )ニ<     ,〉-i lミ::
          〉 ヽ,ノ' 〉 ::彡`-''' )        l ノ )
          `ー':彡;'-`ー'/ )、_)        '-lノ
          ,,=( ノ( ,_,)`ヘ' ヽ⌒;
      /~~  `'  ~      ヽ(_)
   =='''"

             深草の野辺の桜し
        心あらば今年ばかりは墨染に咲け

      (野辺に咲く桜よ、もし心があるならば…
        今年ばかりは、この喪服の墨色に咲いてくれ)






589 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 01:18:09.85 ID:33wiKmIo
        ____
      /      \       
    /  _ノ  ヽ、_  \     今年ばかりは…!
   /  /⌒)   ⌒゚o  \
   |  / /(__人__)      |
   \/ /   ` ⌒´     /

『古今集』の哀傷歌を口ずさみ、悲しみを抑えきれない源氏。






590 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 01:19:33.13 ID:33wiKmIo
このままでは人にも怪しまれよう…。
やる夫は、二条院の念誦堂にただ一人ひきこもり、一日中泣き暮らした。

  _ ,,..._                      、..,__,,.
"´::ヾ::゙゙;`>'                 `:;、;;`::ゞ:;゙
::´;;::=::;;::ヾ                   ,;''´;'::;;=、::;;゙  _,,....._
''´;;ヽ:::;゙=<゙      _,「「゙ニニニニニニ7´::;''::゙!::、:_'^:ヾ';"::゙;;ヽ::
、ゞ;;::''゙::;;、::`゙;   lア''´j |        ゙:;`ヾ;;`゙:=::丶::;''::,;''゙:::;:゙
::`':;;::''´::`゙''=;,テテテニ´_______゙ゞ、::ゞ:;;_`丶::゙':;;::='::;'
_゙´::i::`;;'"::゙:_::゙;,┴┴弌竺竺竺竺竺竺竺;''::;::;;:::'':;;::ゞ:;;'゙::_::'
::`j':!::゙;;._::::;;::"゙ヾ‐;;.. -'┴┴┴┴┴┴┴ゞ;;::"!゙!;;::ヾ、l!'´::゙;
'';;::i⌒;;::`゙i:;ー:''´゙;;===n==n===rn===n=゙;;::ヾ!:l::`:=::'゙:i::''´;;
ゞ;l;;'゙::''゙;;..:゙i::;;.:゙::;;' i i i l丁丁! ̄丁l ̄丁「i:´:;''゙:iヾ::ヾj;il゙;;::;'::
::';;!:..;''::ヾ;;''";;)'´「「入「j_辷j_辷ヒ|_辷ゴ_辷ゞ;;ゞ,:========、
T゙j''i"i´´|l|´ニニl:l幵;; ̄ ̄/フ三三三「l ̄;゙j::゙}______{
`゙::''"":⌒゙''=::"゙゙ヾ゙''"ア7"二二二二二二l:|i{:「゙l`TTニニTT´
厂厂厂厂厂厂厂「l/ r―――――――|jl{jー{';;|_L二」_|::






591 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 01:21:04.66 ID:33wiKmIo
夕暮れ時――やる夫は空を見上げた。
山の端に鮮やかに夕陽が射し、雲は鈍色(にびいろ)を帯びて薄くたなびく。
                                                  
                                              __,,-''''--
                                            (~ _,,,,_
                                             ~~~  ~'''''
     _,,_                                       ______,/~
(~~ヽ (___~)          __                         (~~     
..~~~      ⊂~~~~ヽ---''''~ ヽ-,                       _,フ     
         ~~~'''''''(______ ヽ'--'                 (~~~'''''~~''~_,,,_,,,,,-'''''''''~
                ヽ----' ⊂⊃ O        ,,,,。。 ~''''''''''''''~
                 (~~~~~\  _,,,,,_  O          o⊂⊃       
    __,,,,__   (~ヽ,,,,,,,__ o  ~~~~~~(~~   ~~'''''----,,,,,___  。o           
⊃⊂____,,,,==-- ~~'''''--'         ~~~~~~~~~~~~~~'A                 ,
         _,,,,---,,-'''''~~~~~\_,,--,,,__,,,,--'''''-'~~'~/ ヽ,,_
       __/;;;;;;;;::::::;;:;;;;;;;;;;::::::/;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::\;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::ヽ-,,_
  _,,,-(~~;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/::::::::;;;;;;:::::::::;;;;;;;:::::::::::::::::.....ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::\~~~~''''ヽ
 _/;;;;;;;;;;::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;(::::::::::;;;;;;::::::::::::::::::;;;;;;;;;;::::::::::::::::;;;;;;::::::ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;:;:;:;:;:;:;:\
 l;;;;;;;;;;;;:::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;丶___::::::::::::;;;;;;;;:::::::::;;;;;;;;;;::::::::;;;;;;:::::::::::'---;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ..:;:;:;:;:;:;ヽ、
(_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,__i_i_i_i___,[]n「「「「[][]nnnn_ nn[][]nnnnn_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,-------''''''''''''''''''''~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~''-,,,_~'''''--,,_~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



       / ̄ ̄ ̄ \
     /       . \       入日さす峰にたなびく薄雲は
    /  _ ノ   ヽ、_   \     もの思ふ袖に色や紛(まが)へる
   .|   (ー)  (ー) .  |
    \    (__人__) .  /    (夕日の射す峰にたなびく薄雲は
     /    `⌒´    ヽ      悲嘆に暮れる我が喪服の袖の色に似せているのか…)
    ヽ、二⌒)   (⌒ニノ






592 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 01:22:42.16 ID:33wiKmIo
◆夏、平安京、内裏


                 Д___________________Д
                [[]!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!![]]
                 ノ-.=.--.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.ゝ.
              ノ=.-.=.-.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.ゝ、
           キIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIヤ.
           ノ_二三_-=─ ̄三─≡ ̄-三==_-二=三≡-_─_二三_-==ヽ、.
          /二=_-三 ̄=─≡_- ̄_=≡_二三二=_-三 ̄≡_-==─≡_- ̄_=\,,
      ,,_,,,-''''=_-三 ̄≡_-=≡- ̄_=≡__二三二=_-三≡_-==─≡_- ̄=≡_二三''''-,,_,,.
_,_,,_,,,-'''__________________________________ "''-、,,,_,,_,_,,_
ヽ@==@==@==@==@==@==@=@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@ ヤ
 `ヽ丶.}{ |艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸| }{  /
   \}{ |l|! ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄::┣━Д━┫:: ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄γ∴⌒∴⌒ .;}{./
     }{ |l|!:::::::::|iiiiiiiiiiiiiiiii|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|jjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjj|iiiiiiiiiiiiiiiii|iiiiiiiiiiiiiiiiii|ir;(∵∴丿;∵;∴ヾ∴
  γ;;⌒ ノヽ;;);⌒ ヽ|:::::::::::| ::::| :: :::: :::::::||  |__||__||__|  .|:: :: :: :::::| :: :: : (:;;ソ∴∵丿∴ゝ∵∴):∴:):
r;;ゞ(;:: 丿;:: ;;;;;ヾ;;),,):.__|.____||=.=.=======|____|____`(∵(;ゝ(:::∴ ソ)::〆:ソ":(∴∴;ヾ)
(::;;;;ソ;; ) ;::ソゝヾ) ;;):::)==ii==ii=ii==ii==|^|_________|^|==ii==ii==ii(ソ∴∵丿 ∴(;ゝ(:::∴ ソ):ソ"
(::: :(;;;;;(  ;::). (;ゝノ::)Y...|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/l--------------------lヽ ̄ ̄ ̄|(∴ミ∵丿 ;`ベ∴;(∴ ∴(;::∴ 
((:::(::;〆;;;ゝ;:: ;::))( ;::),ブ__||____________/l----------------------lヽ____(∵ゝ丿;`ベ∴;(;ゝ(:::∴ ソ)(∴ :〆:ソ
`ベ(;゛(;;; (:::: ソ)::〆:ソ|il!li!li|il!li!i|il!li/l------------------------|ヽ (;ゝノ∵∴;(∴)::(:;;ソ∴∵丿∴ゝ:;;∴
:: : : : : : : ゝ|;il|!|ソ´~: : : : ; : : : : : : : ; : : : : :: : : : :: : : ; : : : : : : : : : : : : : : ; : : : : : : : : : : : ; : ::ゞ|;il|!|;il|!|/: : : ; : :
: : : : : : : : ノ;ハノリヽ_ : : : : ; : :: : : : : ; : : : : : : : : : : : : : : ; : : : : : : : : : : : : : : :; : : : : : : : : : : : ; : :ノ;ハノリハノリヽ_ : ; :
: : : : : : ::^"''`"" ^: : : : ; : : : : : :: ; : : : : : : : : : : : : : : : ; : :: : : : : : : : : : : : : : ; : : : : : : : : : : : : ⌒^"''`"" ^ : : :: ;






593 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 01:23:35.15 ID:33wiKmIo
    / ̄ ̄\
  /  ─  ─\
  /   (●) (●)ヽ    母上の四十九日も終わった…
 .|    (__人__) |
 .|      `⌒´  |     だが…
 ヽ         /
 / ヽ       ノヽ
/           ヾ


      / ̄ ̄\
    /       \     太政大臣、母上も亡くなり…
    /          ヽ    おまけにこの天変地異…
   .|    ─  ─  |
   |  U (●) (●) |    僕が良い帝ではないという
   ヽ    (__人__) /     天のお示しだろうか…
   /   ヽ  ` ⌒´ノヽ
  ./ /   ∩ノ ⊃|  |
  (  \ / _ノ |  |
  .\ “  /__|  |
   . \ /___ /






594 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 01:24:35.76 ID:33wiKmIo
【解説】

  、--7
  ミ_o_d,,,   「王」というものは
  ミ゙ ゚ -゚ノ    世の中に責任を持たなくてはいけない
  √¨l-゚]、  
  (゙ /  |ゞ   資格なき者が王になるならば
  /ヾノ==,)    天が怒ってそれを天変地異で示すと
 ム-ノ__|_jゝ   考えられていた

  、--7
  ミ_o_d,,,   近年、重職の者や貴人が相次いで亡くなり
  ミ゙ ゚ -゚ノ    星の運行や雲にも不審なものがあるといって
  √¨l-゚]、   世の中に不安が広がっていた
  (゙ /  |ゞ    
  /ヾノ==,)    冷泉帝はそれを聞いて、悩んでいた
 ム-ノ__|_jゝ

【引き続き、物語をお楽しみください】






595 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 01:25:39.31 ID:33wiKmIo
冷泉帝の悩みを知ってか、ある日の暁のこと――。

        ______
      /    / ⌒ヽ ⌒ヽヽ
     /     , ┤ /・|・\ |、 \
    /   /   ` ー ● ー ′\ヽ   御上、浮かない顔を
   l    /  ──  |  ──  ヽ   しておいでですね…
   |  /    ──  |  ──  |
   l  |    ──  |  ー─  l
    l   |        |        /
    ヽ ヽ   / ̄ ̄ ̄\   /
     >━━━━━O━━━く
    /    /      ヽ  ヽ


    / ̄ ̄\
  /  ─  ─\
  /   (●) (●)ヽ   僧都…
 .|    (__人__) |
 .|      `⌒´  |
 ヽ         /
 / ヽ       ノヽ
/           ヾ






596 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 01:27:27.25 ID:33wiKmIo
この僧都は、歳は七十ばかり。
故藤壺中宮の母の代から祈祷僧として信頼されており
藤壺中宮も、冷泉帝も非常に尊信なされていた。

        ,  -───-  、
      /    / ⌒ヽ./⌒ヽ\
     /   , -{  / ハヽ  } 、 ヽ
    /  /  ゝ _ ノ, ‐ヽ-'  \ヽ
    / ‐┼──-   ゝ ノ  - ‐一!|‐
    |   l.、, -一    |  ー─- lL_
    |  / \./     |  ー-./ !
    、 ' l. /\_   | _/ /\
    ヽ  X        ̄ ̄   /
     /、二二二二二二二二 く
    /      /  ( 〒)\ ヽ
    !  /  /         }   !

そしていまは、冷泉帝の夜居の僧として宮中に侍っている。






597 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/08/22(土) 01:27:51.27 ID:zWdnn1Y0
ドラちゃんwwwwww確かに頭は丸いので僧侶っぽくはあるが






598 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 01:28:35.13 ID:33wiKmIo
【解説】

  、--7
  ミ_o_d,,,   夜居の僧、とは天皇護持のために
  ミ゙ ゚ -゚ノ    清涼殿の夜御殿(よるのおとど)に控えていた
  √¨l-゚]、   僧侶のことをいう
  (゙ /  |ゞ    
  /ヾノ==,)
 ム-ノ__|_jゝ

  、--7
  ミ_o_d,,,   僧は祈祷をして、貴人の平穏を保つのだが…
  ミ゙ ゚ -゚ノ    
  √¨l-゚]、   その職務上、かなりプライベートなことまで
  (゙ /  |ゞ   知ってしまうこともあったようだ
  /ヾノ==,)
 ム-ノ__|_jゝ

【引き続き、物語をお楽しみください】






599 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 01:29:26.42 ID:33wiKmIo
      _____
    /   - 、-、 \
   /   , -| /・|・\|- 、ヽ   近頃の異変のことですね
  /   / U ` -●- ′ ヽi.
  |  /  二   |  二   |   …ぼくに、心当たりがあるんです
  |  |   ─   |__ ─  !
  ヽ ヽ       __)   /
   \ ヽ     _)   /
    l━━6━━━━┥
    | /    \   |


    / ̄ ̄\
  /  \  ./\
  /   (●) (●)ヽ    ほ、本当かい!?
 .| U  (__人__) |
 .|      `⌒´  |
 ヽ         /
 / ヽ       ノヽ
/           


  ――--、..,
  :::::::,-‐、,‐、ヽ.
  :::::_|/ 。|。ヽ|-i、     ぼくの胸ひとつに隠しておこうと
  /. ` ' ● ' ニ 、     思っていたことなんです
  ニ __l___ノ
  / ̄ _  | i      でも、申し上げないのは不正直だと
  |( ̄`'  )/ / ,..    御仏もお思いになるかもしれません…
  `ー---―' / '(__ )
  ====( i)==::::/
  :/     ヽ:::i






601 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 01:30:49.40 ID:33wiKmIo
           ,  ────  、
       /    / ⌒ヽ ⌒ヽ   \
      /    , -|   ・|・  |- 、  ヽ    実は、御上が藤壺女院さまのお腹に
       /  /   `ー ●ー ´  \ ヽ   いらっしゃったときから…
      l  /   ─    |   ─   ヽ  l
 .     |  l   ─   |   ─    l  |   女院さまはひどくお嘆きで
   , ─ 、l     ─    |   ─    |  !   ぼくに祈祷をお命じになりました
   l    l     , ─┴─ 、      l /
   ヽ、__ ノヽ  /        \   l/
     ヽ   ヽ━━━,-、━━━━く
     \    /   ヽフ   \   ヽ


          ____
         /-、 -、   `\
      / |  ・|・  |- 、   ヽ     そして、源氏の大臣が
     // `ー●ー ′ \   ヽ     いわれなき罪を負われた時も…
     l  三  |   三     ヽ   l
    (___|___    |   l    女院さまはいよいよ恐ろしくおぼされて
     ヽ l    __ `ヽ  !   /     ぼくに数々のご祈祷をお命じになりました
     _ ヽ ヽ__(___)ノ /  /
   ( __)ー━━O━━━━━く
     \ |/ ____ ヽ /⌒i )


     / ̄ ̄\
   /       \
   /   ─  ─ ヽ    源氏の君…?
  .|    (●) (●) |
  |    (__人__) .|    どうして、源氏の君がそこで出るの?
  ヽ     ` ⌒´  /
  /   ヽ     ノヽ
 ./ /   ∩ノ ⊃|  |
 (  \ / _ノ |  |
 .\ “  /__|  |
  . \ /___ /






602 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 01:32:01.42 ID:33wiKmIo
          , -────- 、
.      /       /⌒ヽ⌒ヽヽ
    /     , -| / (|)\ | \    
    /    /U ヽ、  .l、__ ノ\ヽ    …女院さまのお嘆きの原因は
.   /    /       ̄ ●   ヽl    源氏の大臣にあったということです
   i    /      ̄ ̄   | ── |
   |.   l      ̄ ̄   | ── !
   |.   !       ̄ ̄   |   ⌒ヽ
   |.    |           __|___ノ
   ヽ   |   / ̄ ̄     /
    >━━━━━━,-、━━く
   /   /       '、フ  ヽ ヽ


      / ̄ ̄\
    /       \
    /          ヽ
   .|    ─  ─  |    ……?
   |  U (●) (●) |
   ヽ    (__人__) /
   /   ヽ  ` ⌒´ノヽ
  ./ /   ∩ノ ⊃|  |
  (  \ / _ノ |  |
  .\ “  /__|  |
   . \ /___ /






603 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 01:33:29.28 ID:33wiKmIo
         _____
     /,´- 、 - 、    \
    /,-|./・|・\ |- 、   ヽ    女院さまの依頼をお知りになった
    |  ` -● -′  \  i    源氏の大臣は…
    |  ─ |  ─     i  |
    |  二  |  二     |  !    それに加えて行うように、と、またぼくに
    ヽ  / ̄ ̄ ̄ \   |  /    祈祷を依頼されたのです
.     \ヽ____)  / /
     ○ ━━6━◯━━ヽ
      \|/ _____\   ヽ


        ,  ────- 、
      /     /⌒ ヽ ⌒ヽ\
     /    , -|/ ・|・ \| 、 ヽ    まるでおたがいがおたがいを
    /   /    ` ─ ●ー ′ ヽヽ    かばい合われるように…
   l    /  ──   |   ─  |
   |  /   ──   |   ─  |    女院さまと源氏の大臣は…
   |  l    ──   |   ─   l    ぼくに祈祷を依頼されたのです
    l  |    / ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ   /
    ヽ ヽ   (_____ノ /     ……どういうことか、おわかりですか?
      >━━━━━ O━━─( _ )
     /   /       ヽ  /


     / ̄ ̄\
   /:::::::  / ヽ
   /:::::::::  (○)(○)
  .|::::::u:::   (__人__)   …………。
  .|:::::::::::::   |r┬| |
  ヽ::::u:::::::   `ー'./
  /::ヽ:::::::::::    ノ
  /::::       く
  |:::::        \
  |::::        ヽ、二⌒)






604 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 01:34:27.53 ID:33wiKmIo

     / ̄ ̄\
   /:::::::  / ヽ
   /:::::::::  (○)(○)
  .|::::::u:::   (__人__)   僕は…僕は…
  .|:::::::::::::   |r┬| |
  ヽ::::u:::::::   `ー'./    母上と源氏の君の、子…なのかい
  /::ヽ:::::::::::    ノ
  /::::       く
  |:::::        \
  |::::        ヽ、二⌒)


      _____
    /   - 、-、 \
   /   , -| /・|・\|- 、ヽ
  /   / U ` -●- ′ ヽi.
  |  /  二   |  二   |   …………。
  |  |   ─   |__ ─  !
  ヽ ヽ       __)   /
   \ ヽ     _)   /
    l━━6━━━━┥
    | /    \   |






605 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/22(土) 01:35:20.17 ID:EcM5jBQo
ちょwwwwww聞かれもしないのにベラベラ喋るなよww






606 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 01:35:55.59 ID:33wiKmIo
冷泉帝はさすがにショックを受けた様子だった。
僧都は、気まずく思って退出しようとする。

      ,  ───  、
    /          \  っ
   / ヽ            ヽ っ
   l’\|─‐ U 、         ヽ     …大変なことを申し上げました
   l  ノ     \         l
  ●´ ──      ヽ         |     もう夜が明けます
  ノ  ──      ヽ      l      ぼくはこれで…
. (   ──        l    /
  ` ー、── 、     |     /
     ` ー,-、━━━━━━ヽ
        .ヽフ `ヽ


    / ̄ ̄\
  /  \  ./\
  /   (●) (●)ヽ    ま、待って!
 .| U  (__人__) |    
 .|      `⌒´  |
 ヽ         /
 / ヽ       ノヽ
/           ヾ






607 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 01:37:25.52 ID:33wiKmIo
      / ̄ ̄\
    /       \
    /          ヽ    …ほかに、このことを知っているのは?
   .|    ─  ─  |
   |  U (●) (●) |    
   ヽ    (__人__) /
   /   ヽ  ` ⌒´ノヽ
  ./ /   ∩ノ ⊃|  |
  (  \ / _ノ |  |
  .\ “  /__|  |
   . \ /___ /


        ,  ────- 、
      /     /⌒ ヽ ⌒ヽ\
     /    , -|/ ・|・ \| 、 ヽ     おそらく、ぼくと王命婦だけでしょう
    /   /    ` ─ ●ー ′ ヽヽ
   l    /  ──   |   ─  |     命婦はきっと、女院様の意をくんで
   |  /   ──   |   ─  |     御上にもこの事は申し上げないでしょう
   |  l    ──   |   ─   l    
    l  |    / ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ   /
    ヽ ヽ   (_____ノ /
      >━━━━━ O━━─( _ )
     /   /       ヽ  /






608 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/22(土) 01:38:07.05 ID:iYzdrKko
ジャパネスクとか読んだらピンと来るんだけど、コレって立派な皇位簒奪なんだよな~。






609 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 01:39:50.83 ID:33wiKmIo
      / ̄ ̄\
    /       \
    /          ヽ
   .|    ─  ─  |      母上の意、かい?
   |    (●) (●) |
   ヽ    (__人__) /
   /   ヽ  ` ⌒´ノヽ
  ./ /   ∩ノ ⊃|  |
  (  \ / _ノ |  |
  .\ “  /__|  |
   . \ /___ /

      _____
    /   - 、-、 \
   /   , -| /・|・\|- 、ヽ    ええ、女院様は誰かに知られることだけは
  /   / U ` -●- ′ ヽi.    恐れておいでのようでしたから
  |  /  二   |  二   |
  |  |   ─   |__ ─  !
  ヽ ヽ       __)   /
   \ ヽ     _)   /
    l━━6━━━━┥
    | /    \   |






610 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 01:42:01.49 ID:33wiKmIo
         _____
     /,´- 、 - 、    \
    /,-|./・|・\ |- 、   ヽ    けど、このまま御上が真相を知らずにいらっしゃったら…
    |  ` -● -′  \  i    天のお咎めは、まだまだ続くと思いました
    |  ─ |  ─     i  |   
    |  二  |  二     |  !    だから僕は真実を知る者の責任として…
    ヽ  / ̄ ̄ ̄ \   |  /    畏れ多いことですが、奏上することにしたのです
.     \ヽ____)  / /
     ○ ━━6━◯━━ヽ
      \|/ _____\   ヽ


     / ̄ ̄\
   /:::::::  / ヽ
   /:::::::::  (○)(○)     そうか…
  .|::::::u:::   (__人__)
  .|:::::::::::::   |r┬| |      
  ヽ::::u:::::::   `ー'./
  /::ヽ:::::::::::    ノ
  /::::       く
  |:::::        \
  |::::        ヽ、二⌒)






611 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 01:44:37.89 ID:33wiKmIo
      / ̄ ̄\
    /       \
    /          ヽ     ありがとう、僧都
   .|    ─  ─  |     
   |  U (●) (●) |     まだ頭の中グチャグチャだけど…
   ヽ    (__人__) /      このまま知らずにいたら
   /   ヽ  ` ⌒´ノヽ      僕は父を臣下として罪を重ねるところだった…
  ./ /   ∩ノ ⊃|  |
  (  \ / _ノ |  |
  .\ “  /__|  |
   . \ /___ /


        ______
      /    / ⌒ヽ ⌒ヽヽ
     /     , ┤ /・|・\ |、 \
    /   /   ` ー ● ー ′\ヽ
   l    /  ──  |  ──  ヽ    御上…
   |  /    ──  |  ──  |
   l  |    ──  |  ー─  l
    l   |        |        /
    ヽ ヽ   / ̄ ̄ ̄\   /
     >━━━━━O━━━く
    /    /      ヽ  ヽ






612 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 01:46:34.99 ID:33wiKmIo
ほどなく、朝顔の斎院の父・式部卿宮が亡くなったとの知らせがあった。

   :::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ:::::::::::::::ハ
   /   ::/:::::::::::::/:::::::::::/::::::::::::i::::::::::::::::i:::::::::::::::ヘ::::::::::::::ハ
:::::::::/........  /   / ::::::::i::::::::::::::::l::::::::::::::::l::::::::::::::::ヘ::::::::::::::ハ
::::::::i:::::::::::::::i::::::::::::::/::::::::::::l:::::::::::::::::l:::::::::::::::::l:::::::::::::::::::i::::::::::::::::i
:::::::l:::::::::::::::l::::::::::::::l::::::::::::::l::::::::::::::::::l::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::l:::::::::::::::l
┬:L:::::::::::::l:::::::::::::il::::::::::::::l:::::::::::::::::::l::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::l::::::::::;;;;」
.l::::::¨iー-:L__l|::::::::::::::l:::::::::::::::::::l::::::::::::::::::l_;;;;;;:::--ー'''7
 i::::::::l:::::::::::::::::::l、`ー―┴―――'ー――i'':::::l:::::::::::ll::::::::i
. l::::::::l:::::::::::::::::::lヽ、     ,      ノ:::::/::::::::::l:l:::::::l
  l:::::::::l:::::::::::::::::l:l::::`:;::...、.. ー‐ ,,.....,:::'::l:l::::/::::::::::::l:l:::::::l
.  l:::::::::ヘ:::::::::::::::ll:::::::l:l:::::,ノ` ー '´l、:::ll:::::l:l:::/:::::::::::::l::l::::::l
.  l:::::::::::ヘ::::::::::::::l -Tl ¨       ` -リ:/:::::::::::::::l::::l::::.l






613 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 01:49:08.04 ID:33wiKmIo
天変地異や、世に重んじられる人々の死が重なり…
冷泉帝は、それも自分の負う業ゆえかと戦慄した。

     / ̄ ̄\
   /:::::::  / ヽ    許されぬ関係の子に生まれ
   /:::::::::  (○)(○)  実の父親を臣下とする…
  .|::::::u:::   (__人__) 
  .|:::::::::::::   |r┬| |   なんて罪深いことなんだろう…
  ヽ::::u:::::::   `ー'./   このままじゃこの国も…
  /::ヽ:::::::::::    ノ
  /::::       く
  |:::::        \
  |::::        ヽ、二⌒)






614 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 01:51:30.94 ID:33wiKmIo
煩悶し、寝所から出られない冷泉帝。
やがてそれを聞きつけた源氏が参上した。

     ____
   /      \
  /   _ノ ヽ、_.\     帝、いかがなされました?
/    (●)  (●) \
|       (__人__)    |    朝になっても寝所に籠られたままと
/     ∩ノ ⊃  /     女房どもが心配しておりましたので
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /


     / ̄ ̄\
   /:::::::  / ヽ
   /:::::::::  (○)(○)  あ、いや…
  .|::::::u:::   (__人__)
  .|:::::::::::::   |r┬| |   何でもないんだ
  ヽ::::u:::::::   `ー'./
  /::ヽ:::::::::::    ノ
  /::::       く
  |:::::        \
  |::::        ヽ、二⌒)






615 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 01:52:54.16 ID:33wiKmIo
         ___
      /)/ノ ' ヽ、\
     / .イ '(●)  .(●)\     お母上が亡くなられたばかりで
  .  /,'才.ミ).  (__人__)   \    心細くいらっしゃるとは思いますが…
  .  | ≧シ'   ´ ⌒`     |    
  . \ ヽ           /


          ____
+        ./ \  /\ キリッ
      / (●)  (●)\       この源氏がおります
    /   ⌒ノ(、_, )ヽ⌒  \      どうかご心配なく
    |      `-=ニ=-      |
    \      `ー'´     / +






616 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 01:53:47.34 ID:33wiKmIo
                  __ _
   _,rーく´\  , --、   /⌒  ⌒ \
 ,-く ヽ.\ ヽ Y´ /   /(●)  (●) \   さっ、お悩みはやる夫に
 { -! l _」_ノ‐′/   /    (__人__)    \  お話しくださいお!
 ヽ ゙ー'´ ヽ  /   |     . `Y⌒y'´     |
  ゝ、  ノ_ イ    \     ゛ー ′   ,/
    ヽ     |     /    ー‐     ヽ


      / ̄ ̄\
    /       \
    /          ヽ
   .|    ─  ─  |   ……いいの?
   |  U (●) (●) |
   ヽ    (__人__) /
   /   ヽ  ` ⌒´ノヽ
  ./ /   ∩ノ ⊃|  |
  (  \ / _ノ |  |
  .\ “  /__|  |
   . \ /___ /


                  ,ヘ
      ____      / /
     /\  /\   / /
   /( ⌒)  (⌒)\/  /
  / :::::⌒(__人__)⌒:::::\ /   もちろん!
  |     |r┬-|       |
  \     ` ー'´     /     解決に向けてお手伝いしますお!
  /          \
 /             \
/  /\           ヽ
 /   \          ノ
U      ヽ        ノ






617 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 01:55:29.55 ID:33wiKmIo
    / ̄ ̄\
  /  \  ./\
  /   (●) (●)ヽ  僕は…
 .| U  (__人__) |   僕はあなたに譲位したい!
 .|      `⌒´  |
 ヽ         /
 / ヽ       ノヽ
/           ヾ


         ___
        /⌒  ⌒\         ━━┓┃┃
       /(  ̄)  (_)\         ┃   ━━━━━━━━
     /::::::⌒(__人__)⌒:::: \         ┃               ┃┃┃
    |    ゝ'゚     ≦ 三 ゚。 ゚                       ┛
    \   。≧       三 ==-
        -ァ,        ≧=- 。
          イレ,、       >三  。゚ ・ ゚
        ≦`Vヾ       ヾ ≧
        。゚ /。・イハ 、、    `ミ 。 ゚ 。






618 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 01:56:39.38 ID:33wiKmIo
         ___
        / .u   \     い…いきなり何を仰るんですお!?
      /((○)) ((○))\
/⌒)⌒)⌒. ::::  (__人__) l_j :::\     /⌒)⌒)⌒)
| / / /     |r┬-|     | (⌒)/ / / //
| :::::::::::(⌒) U .| |  |    /   ゝ  :::::::::::/
|     ノ    | |  |    \  /  )  /
ヽ    /    └ー.┘    ヽ /    /


     / ̄ ̄\
   /:::::::  / ヽ
   /:::::::::  (○)(○)    近年の異変は…
  .|::::::u:::   (__人__)     帝の僕に、深い業があるからなんだ
  .|:::::::::::::   |r┬| |
  ヽ::::u:::::::   `ー'./     だから…だからあなたに位を譲ればきっと…!
  /::ヽ:::::::::::    ノ
  /::::       く
  |:::::        \
  |::::        ヽ、二⌒)






619 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 01:57:30.78 ID:33wiKmIo

    / ̄ ̄\
  /  \.i||i./\
  /   (○) (○)ヽ   だって、あなたは…
 .| U  (__人__) |    あなたは、僕の…!
 .|     `|::::::|  .|
 ヽ     .l;;;;;;l  /
 / ヽ    .`ー' .ノヽ
/           .ヾ


        ノ L____
       ⌒ \ / \
      / (○) (○)\       御上、いったいどうされたのですかお!
     / U  (__人__)   \      いい加減になさってくださいお!
      |       |::::::|     |
     \       l;;;;;;l    /l!| !
     /     `ー'    \ |i
   /          ヽ !l ヽi
   (   丶- 、       しE |そ  ドンッ!!
    `ー、_ノ       ? l、E ノ <
               レY^V^ヽl






620 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 01:58:32.21 ID:33wiKmIo
       ___
    /     \
   / ヽ  /  丶      やる夫が臣下に降ったのは
  /  (●) (●) ヽ     我らが父上…桐壺帝が
  l::::⌒(__人__)⌒:::u:l     やる夫に帝の才覚がないと考えられたからですお
  \  |r┬-|   /
  /   `ー'´   ヽ      やる夫もそれで良かったと思ってますお
  し、       ト、ノ      今更、覆りはしないのですお!
    |   _    l
    !___/´ ヽ___l


      / ̄ ̄\
    /       \
    /          ヽ    "我らが"父…そう
   .|    ─  ─  |
   |  U (●) (●) |    あなたはそう言うんだね…
   ヽ    (__人__) /
   /   ヽ  ` ⌒´ノヽ
  ./ /   ∩ノ ⊃|  |
  (  \ / _ノ |  |
  .\ “  /__|  |
   . \ /___ /

           ____
         /      \
        /  ─    ─\     (…御上?)
      /    (●)  (●) \
      |  U  (__人__)   |
       \     ` ⌒´   ,/
      ノ      ー‐   \






621 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 01:59:47.63 ID:33wiKmIo
            ____
          /      \
        /         \    …どうも、御上はお疲れのご様子
      /   _ノ   ヽ、_   \  
      |   ( ●)  (● )  |  本日のご政務は結構ですお
      \    (__人__)    /  ゆっくりお休みくださいお
       γ⌒  ` ⌒´   ⌒\






622 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 02:00:59.06 ID:33wiKmIo
冷泉帝の要望を断った源氏だったが
それからのちも、たびたび皇族復帰への打診があった。


      ___
    /     \
   /  _ノ '' 'ー \     御上の態度…
 /  (●)  (●)  \
 |  U   (__人__)    |   まさか…いや、考えすぎかお?
 \      ` ⌒´   /






623 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 02:01:51.39 ID:33wiKmIo
「冷泉帝は、出生の秘密に気付いたのでは…」
不安に思ったやる夫は、王命婦のもとを訪れた。


              , :':´ ̄`ヽ
    , . :-:―:-v七く : : : : : : : 廴_
    く: : ; =イひrくノ^V^丶、_:」へ `丶、
    ∨:_:ノ7/丁  、  ヽ ヽ: : : : :> )
     /.7/ / l |   l  |l \:ハ ∠=┐
   /.:.:l ' ,′| l   | l   ! | !   〉彡く、
   しーJ| l|  l  、  | L - ‐ |  〃 〉  ))
  <丶/ l八 _>‐ヽ l ,ィf=ミ ノ|∠三ミ}
   ∨_ヽ、ヽrfうY ノ  ゞッ{彡厂 ̄´
    }ミ≧} Yヘ ゞ′ _ " .イ^フ
.    〉-=ミ 八 > '⌒丶_ /じヘ、
    /    !ヽ/_ |   トr彡勹7丶
.  〈    |、  `l   |个x,.:'´: : : ヽ
   '.    | ヽ  \ 丿||:/: : : : : : :!|
    |ヽ  ′ o、  Y _|l」 : : : : : : ハ
   ! V    ` riノ」: : : : : : r‐'′/__
   r'⌒Y⌒丶、/: : : : : : : :/: : ∠_ ̄ ̄))
   〈 _`ンヘ   ヽ : : : : : : : 厶-<て(  ̄ ̄
         、   i: : : : : ; '´    } ))
         ヽ  |.: : : :/     / 《
          ` ー' : : : {   /






624 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 02:03:08.03 ID:33wiKmIo
      ___
    /     \      …ということがあったんだお
   /  _ノ '' 'ー \
 /  (●)  (●)  \  命婦、もしかして秘密を申し上げたのかお?
 |      (__人__)    |
 \      ` ⌒´   /


イィ-' /   / /     l ヽ  ヽ ヽjヽ
    l   j ,イ|     || ヽ!   |   |\
    ! l  ハ| {l.ノ   ヽリ| ノl|   l    !ヽ    …!?
ト、  {弋ト_エj≦トヽ  /ノ ノ7ナ十‐イ'  //
\ヽ、ヽ 7,<:ヽヽ `´ /,<:ヽjく ノ_ イ'′     そ、そんなこと恐ろしくてできないの!
_ ソ T l::T:}.:|     {::T:}.:} ノ'7ヽ/ _ -    命婦じゃないの、信じて!
- {二ヽl、 ゞ--'   、  ー‐'- /‐_ 二{ _
二}ニー<〈 '''''  / ー ヘ  ''''' /r‐_'_-j‐--'
./>>`ノヽ、  {    }  , く'-ァ>r_ーニ=
  ̄     ,.>‐`_ー_´<、   ̄   `} ̄
、 、   //ィ  ̄/ Hヽ ̄ヽ\ ,


      / ̄ ̄ ̄\
   γ⌒)      (⌒ヽ     そう…だおね
   / _ノ ノ    \  \ `、   
  (  < (○)  (○)   |  )
  \ ヽ (__人__)   / /






625 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 02:04:12.54 ID:33wiKmIo
.   __      ,._,r..rァ、
,r>'-ー`、ー- 、,r,ィ'´:.:.:.:{l  ``tj
<:.:.:.:.:.:.:.:rヽ_r/:.:.:.:.:.:.ト|.:.:..  イ
.ゝr f_Tニヘ__ヘ>r、 ト|   k
. 7'´  /      、くー -、<
//   /      l ゙ゝ,r ト-゙     桐壺院様をあざむき
/  ,'       l:.  ヽ:.|       御上にすべてを隠す…
'´ .:l..:,:      . :.|.:.  ヾ、
...:.:.ノ'      :.:.:.|:.:.:..   ヽ     女院様は、いつも悩んでた
:/         :.:.:.|:.:.:.:.:.:.:  _,>、
_ ........ _   :.:.:.|:.:.:.:._:.ィ" ノ   でも…真実を話すことだけは
 __ ....... _ ̄:.`:.:.:|:.:.´:._.. _='"' フ  どうしてもできなかったの
>=r¬'"´ ̄``:._:.イ、:":´_:_;. - '´
,ィ `ヽ=三≧_Tニ,´ ¬<       そして…そうするわけにはいかないの…
   :.:.`¬'"       \
.、,       l/   ..    ヽ
:/      /.   .:.:.:.:..;.: /
'      ..:.;.\:.:.:.:.:ト:.': へ、
-:ヽ_:.:._:.:<:.:.:./:.:.    ィ.. /
7¬'::ト、-‐ヽ:::\、:.:.:.ヽ:/.:.:〈
./:/7'ト::!  〉::::l:.:了:.:.:   ハ
':/:/ |::ヽ /::::/  |:.:.:.    ヘ

       ____
     /:::     \
   /::::::::::     \      …そう、だお
  /::::::::::         \     その通りだお…!
  |:::::::::::::::         |
  \::::::::::::::       /ヽ
   /:::::::::        くゝ  )
  ;|::::::::::::          / ;
  ;|::::::::::::::       イ ;






626 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 02:05:03.05 ID:33wiKmIo

       /  ̄ ̄ ̄ \:
      ::/        ::::\:     やる夫のせいで
     ;: |          :::::::| :     藤壺様をお苦しめしてきたんだお
      \.....:::::::::    ::::, /
      r "     .r  /゚。       そして、いま御上をも…
    :|::|     ::::| :::i
    :|::|:     .::::| :::|:        いったい、やる夫の恋は何なんだお?
    :`.|:     .::::| :::|_:
     :.,':     .::(  :::}:
     :i      `.-‐"


  ___
  {l:.:.... : ̄:l}^^'ヽ、   ,ィ= 、_
.   {l:.:    :.:l}:.:、:.:.:.:.ヽ_〃 /.:`^冖=.、、
  〃   ..:〃-:-`‐:.:.:{|:.Y__:_:_:_:_:_:.:.:.:〃
,.ィl     :.l} , ィア´丁フヽしヽ丁ス:.:.:.:.l}
 ア  ̄``┴/          ヽヽj}
:,:フ:.:‐.、 :.〃/       /       ヽ>
    .:/ヽ'' /:      / /       ヽ
  ..:.:.l:l.:.: l:.:   :  / /:       i   ',
、:.:.:.:.:.:|:l:.:.:..!l.:  :.: !l l.|.:  :     l    |
:.:\:.:.:l:l:.:.:.:l !.:__:._:_l_l_l_レ .:|   / :/.:.!|    源氏の君…
:.:.:.:.:Y_ヽヽ、ヽヽト、N l:l l:.:.:/:/、〃:.:/:.:/リ
ニ._-}二二ア c==ュ` ∨_/∠7/イ、
‐-:.:.:_Y二ア、  " " "  '////ヽーァ:.:.\
三-_  て\_丶、   ‐-_ヽ!」」ノ_ l、 ̄:.>′
'       ヽヽ/T二´:..`Y|ヽュ lヾく
:.:... :. l.;.:.. ./ /Llノフ´ヽ,く |ヽ ヾュ!. ヾュ
へ/:.:`   </_/|ノュ   } ,l :.:ヽ、:ヾュl}
、/:.    .: /`ヽヽヽノ l l :.:.:.:.:.:ヽ/
,:ヽ、:.:.......;.-/    .ヽヽト:.:.l   .:.:.:/
:.:.:.:.:ヽ:.://   ..:.:.:.:.:.|::|:l}、:.:.:.:.:.:.:/
  :.:.:.〈:.:     ..:.:.:.:.:|::|:|}、`` ー′






627 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 02:06:26.99 ID:33wiKmIo
                    f´   `Y´`ヽ
                    |     リ    ハ
                     |    /     l
              ィチ ┴─‐ r< i i |
           ,. ´´フ´ 〉_/   ` 、つ'´/`ヽ
        ,   ´  / / /    ,/  /  \/     〉
    ,.   ´    /   l i   //   /    ヽ  /
   /        /     | | l 〃i  /l      ∨
  /       /      l | トLL_',  !_l |      lヘ{
  ∨    / _ === Y彡ノ 斗Tヽヽ| |∨   /  l `
   ミミhYて´  ____ ミミh、 hソ     ヽlノ/  ノl    でも…
   | ̄ ̄> ´     (にニ   `       r、/彡´/    全部が、不幸せなわけじゃないの
   \-─ヽ  _____ノ<´        , /ソ '´
     ` ─=-==ィノノヘ.       c   ∧)        宮様は、仰ってた…
          / /´    ヽヽ  __  <辷)
            / /       )   ミ辷≧ソ
         / ` 、    < ll\、
        /    /      〉=〃
       ',    (_     〈 l!






628 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/22(土) 02:07:00.61 ID:r0Kf4dIo
こんな秘密、胸じゃなくてポケットに隠しとけ、ドラちゃんwwwwww






629 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 02:07:30.27 ID:33wiKmIo
                      ,,,,,,,,.
                    ,,,,,l./ \
                      ,,,,j/    `i、
                 _,,,ll/     ,,,,Δ
                ,,i,,ll/    ,,,,,/lll,,,|ll| ,,,_
              ,.. llll/   ,,,,/l||l゙゙゙   |!lll,゙゙゙llll,
              、,'"`、l∠/,,/lllll゙゚゙”     l ̄~゙'゙l|l゙l゙゛lll|゛"|l:.
        , il|||l,i,,,,,,,,'` 、/lllll゙``_____|     ` ̄''./  _
      .,rl,/ ̄: .,,,,,,`、,' l||||l l||||l l||||l l||||l l||||l      ./~-´ `、
     ,,yj/ /lll゙/lll,-、,!,!/ //  | | | |\,       |~´~ /(
    ril/   /lll /lll\ ( ./// | | | | | '''''l.`、,,,,,,,,,,,,,,,,,,|  ./ /
   ,ll/   /lll /lll |  |  |  | | | | | | | | '''''l||l l||l l||l/  ./ /
   .'リ|  | /lll /lll |  |  | | | | | |`‐|┼!┼|‐| |  |  / / / ̄`/
   .:l|\| |lll /lll |   | | | | | | | || |_|// |  | // /  /
  .:l||/ | |lll |lll| | |  | | | ,| | | |. | ,イ::::::ヾ'| |  |/ /  /   今度は幸せな夢を見るって…
  l|/  | |lll |llll | |  |  |/| | | ′ 弋:::ン//  |//  /.,,
  `ヽ,、., \|lll |llll || |  |/ |_ _| |        \ /,,,,,_. |/l    幸せなだけの夢の中で
      `゙| `゚'゙/llll゙|/| '| /:::::ヽ      """ //__ /\|,,//    永遠にたゆたうんだって…
      ゚!、 /llll゙,ン  \゙x 弋:::ン  `  _     |∠'' ((,,(..,,,. '''''
       \|llレ'/== ゙'\       丶 )   | _ ∨''        藤壺様は亡くなられる間際に
        /  (__ ,,,,/ ゙'フ"       ,/  `、ヽ. . : '´` 、    仰ってたの
          (⌒ 、)/./ ,, ̄/``:゙゚'ヶv ,, -‐'''ソ     `|/_    ` 、
         ̄)) \ ''''',' ,/ /-== - ~l´       l// ̄`、  .`、
          ̄     ̄/ ヽ、,′   | `、 __,-‐.,´´``、/ ̄`、||ll||l |l:
              /、      |  .|  \/ '      `/ ̄ `、 ̄``|||
             /:: ::\ \/  |  | /|||l l|||l l|l:.   `/ ̄ `、.:ll l||!
             \:: ::\  、  |   | ̄ ̄ ̄ ̄` .lll:. /   /!||i'//
             /            | `、     ` .|||l:.  /|lll/ /\






630 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 02:09:03.55 ID:33wiKmIo
         ___,.. --───-、      ,.-───-- ..__
          ヽ          \(こ)/         /
           ヽ         \_  _/         /
           |     _,. -─ ァ'  ̄ヽー--  ..._     !
          /|_,. -‐ '´    /-──- \    `  、|
        /  ヽ.     /         \    /\
         \   \ ,.イ  /         ヾ、./  ___ヽ
          / __,rッ'´   /  /      i    i ゙ヾ   |
         厶r'゙7      /   i      l     l   ト、 |
       /   !/    /   !        l     !   l `\         その夢はね
      /    |! l    |   i| l     j |   l   !    \
    /     l |  i _,|rt─┼{i.   ‐/‐/- 、 /!   j     \      きっと源氏の君との夢なの…
   /__ ___      \!、 \_ij,.==ニ  \_//ム.._/メ  /         ヽ
    {-─ ‐- =- 、.__,.ト ソミ〈 { .ィr }       ´{ .ィr Yz_,イ          i
   \_,.=ニー- 、.._く ` くi.__ ゞ-'′   ,    ヾ..ン ' ハシr=_,ニ二二ニ  j
      r─二ニー-干ーzく       .____.     fニ_ -┘   _   /
     ヽ=ヘ三ニ-\___/\           ,.ヘニ-‐=ニZ_  ̄`
         ` ー-ュ-─<ニ>_、._   _,.. <ァ'了--= _    `ヽ
          /      >トr| `¨ ´ト‐<r'´ ̄\こ>‐ー '"
          ヽ.        \__  __,/      \
         ,. ィ⌒ヽr=、_ _,. -─-ユ.fニ─-、.     /_,ノ
         {       // ̄`7トlく⌒ヽ、.\  // `ヽ、
        ヽ、_ハ l // /   / / !ハ    \\     _ノ
        /    Nヽ   / /| i| !    〉 }_,L_,. く
       /      |ヽ.\/,.イ | | ト、\ /,.イ     \
      /       j  `ー-' / | | | \ / |       ヽ






631 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 02:10:27.63 ID:33wiKmIo
       ____
     /      \
   /  _ノ  ヽ、_  \    …藤壺様
  /  o゚⌒   ⌒゚o  \
  |     (__人__)    |
  \     ` ⌒´     /


       ___
     /   ヽ、_ \
    /(● ) (● ) \    藤壺様は、夢の中…
  /:::⌒(__人__)⌒゚:::: \  
  |  l^l^lnー'´       |   やる夫には決して行けぬ
  \ヽ   L        /   まことの夢の中へ赴かれたんだお…
     ゝ  ノ
   /   /


       / ̄ ̄ ̄ \
     /       . \     やる夫は…
    /  _ ノ   ヽ、_   \   やる夫にできるのは…
   .|   (ー)  (ー) .  |
    \    (__人__) .  /   うつつの形見を、守ることだお
     /    `⌒´    ヽ
    ヽ、二⌒)   (⌒ニノ






632 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 02:12:03.86 ID:33wiKmIo
        ____
      /      \
     /  ─    ─\    …ありがとう、王命婦
   /    (一)  (一) \
   |       (__人__)    |  道が、見えてきたお
    \      `_⌒ ´  /
.    ノ    / )ヽ   く
   (  \ /__ノi ) , )
.   \  ゙ / ヽ ヽ/ /
     \_/    \_ノ






633 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 02:13:14.89 ID:33wiKmIo
   ._
    \ヽ, ,、
     `''|/ノ
      .|
  _   |
  \`ヽ、|
   \, V
      `L,,_
      |ヽ、)  ,、
     /    ヽYノ 
    /    r''ヽ、.|  
   |     `ー-ヽ|ヮ 
   |       `|     ーーー   
   |     `ー-ヽ|ヮ        ノ    
   |       `|        ノ       
   |.        |         
   ヽ、      |      ーーー ヽヽ   
     ヽ____ノ          ノ    
     /_ノ ' ヽ_\        ノ     
   /(≡)   (≡)\    
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \    / 
  |     |r┬-|     |  (    
  \      `ー'´     /    \

第二十一話「母」、おわり
第二十二話「昔の恋、いまの想い」につづく






634 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/22(土) 02:15:09.53 ID:BhaHof6o






635 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/22(土) 02:15:48.81 ID:t7kSE1Uo
乙でした。

それにしても、若いころはともかく、成長した源氏と藤壺とのやり取りは
趣深いものがありますね、酸いも甘いも噛み分けた大人の男女という感じで。
藤壺の死に、不覚にも涙しました






636 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/22(土) 02:15:55.19 ID:cmljcw2o
乙乙
源氏知らないからこれからどうなるか楽しみだぜwwwwwwwwww






637 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/22(土) 02:17:00.33 ID:j45/LuM0
乙!!
今回は切ない話だったな。






638 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/22(土) 02:18:53.19 ID:lg.Du4Mo
乙です
遅くまでお疲れさまです
今日は盛りだくさんでしたね
明石親子の別れ  かがみとつかさの別れ
葵の上のおとんとの死別
そして運命の人藤壷との永遠の別れ…
やっぱり源氏物語は面白い
千年読み続けられただけある
そして1さんの演出力もすごい






639 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/22(土) 02:19:31.71 ID:bNbvcVco
乙でした
夢の中か…






640 :1◆eyRk5NDGtU [saga]:2009/08/22(土) 02:19:39.93 ID:33wiKmIo
いやー…1カ月ぶりの投下、遅くなりまして申し訳ありません
遅い時間までお付き合いいただき、ありがとうございました

次回は8月29日(土)21時から投下したいと思います
よろしくお願いします






642 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/22(土) 02:21:08.99 ID:mi7mxmIo

次回も楽しみにしてる






643 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/22(土) 02:36:33.13 ID:J38ElBMo
乙でした
今回は色々な別れが詰まってて切ないお話でしたね
源氏の君ももう若者じゃなくて貴族社会を支える屋台骨世代だってしんみり。

…でも相変わらずアレな人だとは思いますがwwwwwwww






644 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/22(土) 02:40:45.47 ID:iYzdrKko
乙です♪

藤壺と源氏の間柄が、日本での忍ぶ恋の原型みたいな物なのでしょうかね。






645 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/22(土) 02:44:41.63 ID:EcM5jBQo
乙>1氏
宇治十帖の横川の僧都もだが、どうも源氏に出てくる坊主って下世話な俗物な希ガス。
当時もそういう生臭坊主多かったんだろうな。






646 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/22(土) 05:44:48.38 ID:KyIXToco
しかし洋の東西を問わず、聖職者ってのは秘密を知りやすいよなぁ。






647 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/22(土) 07:54:53.65 ID:JiwveIAo
おつおつ!






648 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/22(土) 09:53:07.54 ID:nMdaGs.o
乙です

冷泉帝も気の毒だなー







おしゃべりクソ野郎





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カテゴリー「やる夫が光源氏になりたまふなり」内の最新記事

だ

    中途半端な形状が気持ち悪い!
    [ 2009/08/28 10:39 ] [ 編集 ]
    藤壺は特別だったんだ…
    [ 2009/08/28 11:05 ] [ 編集 ]
    おしゃべりクソ野郎wwww
    [ 2009/08/28 13:54 ] [ 編集 ]
    >やる夫のせいで
    >藤壺様をお苦しめしてきたんだお
    >そして、いま御上をも…
    >いったい、やる夫の恋は何なんだお?
    そりゃ周りの都合一切気にせずサルになってたからだろ・・・
    誤魔化したのがまたバレそうになったからってそれは都合よすぎるぜ
    [ 2009/08/28 13:59 ] [ 編集 ]
    まとめ乙っす
    源氏物語って面白かったんだな
    このシリーズ終わったら読んでみようかな
    [ 2009/08/28 15:28 ] [ 編集 ]
    まとめ乙!
    藤壷が亡くなるところで不覚にも泣いてしまった
    [ 2009/08/28 16:58 ] [ 編集 ]
    >わっちと似たところがあって好きでありんすよ?
    花散里(ホロ)の台詞はフラグだったのか……
    狼と熊w
    [ 2009/08/28 17:33 ] [ 編集 ]
    愛人の子供を正妻に預ける…のりPみたいだな
    逆だけど
    [ 2009/08/28 17:50 ] [ 編集 ]
    死に逝く様も御綺麗であられた。。。
    [ 2009/08/28 22:06 ] [ 編集 ]
    これはなかなか心に来るものがあるな・・・
    [ 2009/08/28 22:37 ] [ 編集 ]
    あさきゆめみしでは明石の上と紫の上が対面してたなあ
    二人ともかわいそうなんだよな…
    [ 2009/08/28 22:49 ] [ 編集 ]
    続きキター

    管理人さん、保管ありがとう。
    [ 2009/08/29 01:42 ] [ 編集 ]
    源氏は相変わらずクズだな…
    [ 2009/08/29 04:08 ] [ 編集 ]
    ↑今の感覚でみりゃ確かにクズだが、それでも尽きない魅力があるんだよな・・・・
    だからよけいにタチ悪いがwwww
    [ 2009/08/29 12:43 ] [ 編集 ]
    今回のタイトルはよくできてるな
    [ 2009/08/29 12:52 ] [ 編集 ]
    いやー……
    色々あったが不覚にも>>616で吹いた

    しかし冷泉帝はあもりにも賢帝すぐる
    本来なら源氏を何度殴っても足りないだろうに。
    ちょっとでも選択肢間違えたら朝廷崩壊→内乱フラグだから怖い
    [ 2009/08/31 01:38 ] [ 編集 ]
    AAの一部が意味なく¥になってないですか?
    [ 2009/09/03 22:15 ] [ 編集 ]
    >いったい、やる夫の恋は何なんだお?
    テメエは毎度毎度下半身の不始末を「恋」の一字でごまかしてんじゃねえよw

    >>28758
    FC2の不具合かも。よそのサイドでも「\」が「¥」になる不具合があった
    [ 2009/09/04 01:11 ] [ 編集 ]
    見る人によって変わるとは思うんだが
    源氏の君が生涯で一番、本当に愛した人は藤壺なんだよな・・・
    でもこの二人は愛を超えた関係って感じだからなぁなんとも言えんわ
    [ 2009/09/06 00:27 ] [ 編集 ]
    > 「\」が「¥」になる
    よくある文字種の問題か

    このスレは初めて見たけど>>1さんが頑張ってるようでよかった
    最初から見てみたくなった
    高校の時の国語の教師が源氏物語の研究で知られた人だったのに当時はほとんど興味もてなかったけど、今なら読めそう

    にしても、明石から上京するくだりは、今と違ってまさに住む世界が違うことになる身分社会の当時のこととて、本当に今生の別れとなるわけだよなぁ・・・現代なら社会階層が異なっていても趣味が合えば接点は普通に持てるのに
    [ 2009/10/19 07:09 ] [ 編集 ]
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やる夫ブログについて
20101110:「やる夫はロス市警の警部のようです」を掲載させていただきます。本当にお待たせして申し訳ございません。これ以降も随時、更新の途絶えていた作品を掲載していきたいと考えております。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、どうか長い目で見ていただければ幸いです。

20101030:「やる夫のサクラ大戦」にて、記事の掲載順序を誤りました。 作者様、および楽しみにしていた読者様にお詫び申し上げます。 申し訳ございませんでした。

20101004:「やる夫たちが夢の国で遊ぶようです」につきまして、こちらの不具合で記事が切れてしまっております。作者様、及び楽しみに読んでくださっている読者の皆様にご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありません。
一度下書きに戻させていただきます。よろしくご了承ください。
「やる夫で学ぶことわざ」の作者様より、やる夫ブログ用のスポンサー案内をいただきました!本当にありがとうございます!さっそく使わせていただきます!

20100811:皆様、大変ご無沙汰しておりました。ぼちぼち更新を再開できればと考えております。
「やる夫がDQⅢの勇者になるようです」についてですが、コメントを頂けるのは大変うれしいのですが、他作品のコメント欄での投稿はご遠慮願えれば幸いです。
恐縮ですが、ご協力よろしくお願いいたします。

20091222:年末なので順調に更新量が減っております。今日明日はお休み、再開一発目は「やらない夫の超兄貴」になる予定です。作者様、まとめが遅くなり申し訳ございません。

20091208:今週クソ忙しいので、かなり更新が減ります。ご了承ください。

20091116:更新の調子にもよりますが、週末をめどに、カテゴリを追加する予定。前回追加からだいぶ間隔開いたんで、かなり溜まってます。

やる夫ブログについて

姉妹ブログというか同一人物ブログ。
やる夫ブログ(裏)(18禁です)


 ネ タ 投 稿 お 待 ち 
 し て い ま す ! 
(↑結構心から待ってますw)

 ネタ投稿の他、転載お断りの記事、相互リンクのご希望等ございましたら、お手数ですが下のメールフォームよりお知らせください。なお、http:を付けるとエラーになってしまうようなので、ご投稿いただける際にはhttp:を抜いていただきますよう、よろしくお願いいたします。
相互リンクの反映に時間がかかってしまい申し訳ありません。気長にお待ちください。


嬉し泣き
美麗なタイトル画像を描いてくださっているのは、こちらの方々です。
本当にありがとうございます。


七市様
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ハルヒとやる夫、やらない夫の表情が最高のタイトル画像。冬にぴったりの美しい作品です。


1様
http://blog-imgs-15.fc2.com/y/a/r/yaruomatome/yaruoblog_title_convert_20091026144430.jpg
柔らかで暖かい雰囲気がたまらない作品。みゆきさんヤバすぎで管理人狂喜の舞を舞っておりますwww

1様のプロフィールはこちら


65様
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同じく「やる夫がチェルノブイリに旅立つようです」より。元ネタの雰囲気をビンビンに伝えるダークな作品。


草葉様
Shadow3_convert_20091008101141.jpg 「やる夫がチェルノブイリに旅立つようです」をモチーフにしたタイトル画像です。物語の後、このタイトルを見て吹きました。

219c0c442.jpg

草葉式


味噌様
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やる夫ブログ初!物語とタイトル画像のコラボレーション!快く、最高に美しいタイトル画像を描いて下さった味噌様に感謝です!




トンボ様
minamike_convert_20090519194731_convert_20091008101216.jpg
夏にぴったりの逸品を、トンボ様よりいただきました!水着ハァハァ(´Д`;)


トンボのかんさつ日誌


ヒジキ様
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管理人のツボにはまりまくりの長門!大好きだ!結婚してくれー!



ヒジキ煮


aro様
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らきすた勢の見事な描写もさることながら、このやる夫にしてやられました。


Charged time-out


Yutaka様
RMm06_convert_20090127165950_convert_20091008101426.jpg
個人的に水銀燈が一番好きです。タイトルのセンスも◎。本当に有難うございます。





マブチョコ_m様

この魅力的なボディにくらくら!管理人はこの人の同人誌が大好きです!やる夫ブログの記念すべき初タイトル画像。全てはここから始まりました。



うにゃらら大飯店



イチオシ

やる夫がDQⅢの勇者になるようです

自らを成長させる姿に心震える
作品。普通の掛け合いなのに、
自然と笑みがこぼれる構成と
演出は見事の一言。
自分を好きになれる、極上の映
画を見た後のような読後感は、
自信を持って「最高だ!」と賞
賛できる作品です。





過去の「イチオシ」一覧を作りました。
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